タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 集中   3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
00039 医学史[Medical Science History] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
白澤 文吾[SHIRASAWA Bungo]
担当教員[ローマ字表記]
白澤 文吾 [SHIRASAWA Bungo], 桂 春作 [KATSURA Shunsaku], 久永 拓郎 [HISANAGA Takuroh], 吉冨 千尋 [YOSHITOMI Chihiro], 藤宮 龍也 [FUJIMIYA Tatsuya], 藤宮 龍也 [FUJIMIYA Tatsuya]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生 医学科 対象年次 1
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
研究者は他の研究者の成果や歴史を踏襲して仕事を進めてゆきます。最新医学も同様に、過去の医学や他の学問の長い歴史の上に成り立っており、決して自然発生的に湧いて出てきたものではありません。本講座を通して医学・医療の歩んできた長い道のりを現代の観点から検証し、未だ見ぬ将来の医学や科学を予見することで、よりよい生活に役立てることを目的としています。
地理、文化、性差、地域などの多角的な切り口から医学の歴史を見てゆくことで、医学全体を概観し医学教育に対するモチベーションを向上することを目標とする。
eYUSDL を使って授業を行いますので、授業時にパソコンを必ず持ってきてください。
授業の到達目標
知識・理解の観点:単なる医学知識の羅列を雑学として暗記するのではなく、医学や医療と人々の生活や社会との結びつきをnarrativeに理解し習得する。
思考・判断の観点:医学に加えて歴史を学ぶことで、新規性や流行性に左右されない真理を見抜く思考過程を習得する。
関心・意欲の観点:医学と歴史という個人と社会の双方においても高い関心のある教材を用いることで、決して一方のみに偏ったり他方を阻害することなく双方のバランスを重んじる思考を習得する。
態度の観点   :しかしながら、検討しようとする問題が大きすぎたり、解決に困難を伴う場合には多数の小部分に分割する方法論を習得する。
技能・表現の観点:医学史を学ぶことで、もっとも単純なものからもっとも複雑なものの認識へと至り、先後のない事物の間に秩序を仮定する方法論を習得する。
その他の観点  :最後に完全な列挙と、後半な再検討をすること。       
授業計画
【全体】
本講義は歴史と医学という地球規模で大きく四次元規模で広がりを持つ大きなテーマに望むことになる。そこで対象を多角的に分割し、各々の専門家によってバランスよく統合と再検討を繰り返すことでこの“無限に広がる大宇宙”を理解することを目的としている。宇宙の前では生半可な予習や復習は取るに足らない行為である。むしろ各講義をしっかり聴講し理解することでこの宇宙のいとなみを感じて欲しい。講義内容については全体として以下の点に重点を置く。
①テーマは分かり易く親しみの持てるものとする。
②専門用語は可能な限り避ける。使用が避けられない場合には脚注や解説を入れる。
③いつの時代かが分かるように時間軸の確認を常に行う。可能であれば社会や文化の時間軸との整合性も説明する。(例)キリスト誕生、黒船来航、フランス革命、世界大戦など。
④医学領域のみの説明にならないように注意する。
⑤過去を批判しない。代わりになぜそのように行動したかを検証する。
⑥学生からの振りかえりを行い、いとなみを未来に繋げる。
⑦講義を踏まえた上で未来を予測する(正解なし)。
以上。




項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 医学史総論 科学史 授業の際に次回の授業に関する指示を行う。
第2回 医学史総論 複雑系と進化医学 前回の講義の復習を行う。授業の際に次回の授業に関する指示を行う。
第3回 医学史総論 医学史総論1 前回の講義の復習を行う。授業の際に次回の授業に関する指示を行う。
第4回 医学史総論 医学史総論2 前回の講義の復習を行う。授業の際に次回の授業に関する指示を行う。
第5回 医学史総論 検死制度の歴史 前回の講義の復習を行う。授業の際に次回の授業に関する指示を行う。
第6回 医学史総論 内科学の歴史 前回の講義の復習を行う。授業の際に次回の授業に関する指示を行う。
第7回 医学史総論 外科学の歴史 前回の講義の復習を行う。授業の際に次回の授業に関する指示を行う。
第8回 医学史総論 エホバの証人に関する講演 前回の講義の復習を行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 30% C: --% D: --%
成績評価法
【全体】
細かな医学知識や専門用語の習得は不問とする。歴史の中での医学の継承と創造を理解し、医学と社会のつながりをどれだけ平易な表現で説明できるかに評価の主体を置く。本クオーターでは、定期試験は行わない代わりに、授業内の小テストや、授業内外のレポートにより、理解度を評価する。
eYUSDL を使って授業を行いますので、授業時にパソコンを必ず持ってきてください。

定期試験 40%、 小テスト 30%、 授業態度・授業への参加度 10%、 演習 20%、 出席 欠格条件
教科書にかかわる情報
教科書 書名 医学の歴史 ISBN 4061596144
著者名 梶田昭 出版社 講談社 出版年 2003
備考
eYUSDL を使って授業を行いますので、授業時にパソコンを必ず持ってきてください。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 Great Discoveries in Medicine ISBN 9780500251805
著者名 William & Helen Bynum 出版社 Thames & Hudson 出版年 2011
参考書 書名 近代医学のあけぼの ISBN 9784892695674
著者名 小川道雄 出版社 へるす出版 出版年 2007
参考書 書名 図説 医学の歴史 ISBN 9784260034364
著者名 坂井 建雄 出版社 医学書院 出版年 2019
備考
司馬遼太郎の『花神』(上中下巻)(新潮文庫)を読んでおくと、幕末期の医学の歴史は理解しやすいです。
メッセージ
医学史は、広く医学全体を見渡せるよい機会であると考えます。特に医学科の学生にとっては医学教育のモチベーションを上げる内容となると思います。
eYUSDL を使って授業を行いますので、授業時にパソコンを必ず持ってきてください。
キーワード
ヒポクラテスの誓い、医の倫理、ペスト、漢方薬、セレンディピティ、プライマリケア、地域医療、総合医と専門医
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
医学教育センター 0836-85-3747
オフィスアワー
オリエンテーション時に、担当教員に確認すること。

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