タイトル

開講年度 開講学部等
2026 共通教育
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期前半 金1~2 講義 5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1001100004 経済と法1(理系のキャリア形成論)[Economics and Law 1] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
濱島 清史[HAMASHIMA Kiyoshi]
担当教員[ローマ字表記]
濱島 清史 [HAMASHIMA Kiyoshi]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生 工(建築)・情報(81-)※高年次不可 対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
授業の初めに改めてシラバスに当たる書類を配布する予定です。大方、興味を持って学習し、中には挑むように授業に臨む学生さんもいる授業です。お互い高め合っていきましょう。

*概要
 経済と法というクォータ―制の授業で、ここでは労働経済論・社会政策論に関する基本的な内容で社会に出てからも有益な内容にしていきたい。具体的には、会社に入ってからどのようにキャリア形成、ここでは狭義に仕事能力を伸ばしていくのか、を知ってもらいたい。毎年、受講生に研究開発、システムエンジニア、一級建築士など主に理系の会社員、公務員について調べさせているが、さすが理系で自分の関心や将来展望が文系の学生よりも定まっていて、結構優れたレポートを書いてきた人もいるので、今年もキャリア形成の一般論よりもむしろ具体例を調べてもらうようにしたい。数年にわたって、国土交通省つまり旧建設省のキャリア官僚ならびに山口大学出身者の方をお招きして講演を行なっている。但し建設関係以外の受講生もいるだろうから、相応に対応していきたいが、むしろ自分の専攻外の内容の方が対象化はしやすいかもしれない。
 なお理系で研究職や専門職に就きたいので、キャリア形成は関係ない等と思うのは間違いである。理系こそ本来の日本型の雇用慣行が当てはまり、職業人生の前半は専門的な能力を伸ばし、後半は管理職としてマネジメント能力を求められるのである。日本型雇用慣行の変革が叫ばれているが、実は遅くとも60年前からその終焉が予言されており、未だに継続・革新を遂げている日本型雇用慣行の全体像についても言及したい。若いうちから先を見越して長期的展望を描けるとその後の人生も洋々たる前途となりえることを期待したい。
 しかしながら、最近の「ジョブ型雇用」の流行は、大企業でも中途採用が半数を超えるようになっており、IT革命の雇用への影響は大きく、未来の大変革もありえよう。このような変革論も数十年続いてきたが、目に見える変化を伴っているという点でこれまでとは違っているかもしれない。
授業の到達目標
「経済や法律に関する基本的な知識を身につけ、現代社会の諸問題を自ら発見・分析・考察する力を養う。」というのが、到達目標となっているようだし、経済学や法学をやることもできるだけれども、わずか数回の講義数では、的を絞って、労働経済論の中のキャリア形成論としたい。それは現代社会の諸問題に当たるので、レポートによって、自ら関連事項を発見し分析・考察する力を養うことになろう。
授業計画
【全体】
キャリア形成の一般論を学び、理系のキャリア形成にも論及し(研究開発・技術者・システムエンジニアなど)、各自の関心と将来展望からレポートを仕上げ、試験で書けるようにする。(その際、ビデオ等でキャリア形成の実像を視聴覚を通しても実感を高めたいが、ビデオが故障中で残念)。時間があれば、労働経済学そのものや日本的雇用慣行(終身雇用制・年功序列型賃金体系・企業別労働組合)とその意義にも触れていきたい。
 レポート提出は以前は2回課していたが、現在は1回である。授業内容に基づいて、各自で企業や国家・自治体・研究所の「採用」ページの事例等から調べてたレポートを書いてもらっている。形式的にも内容的にもよくできたものが多い。レポート・論文の書き方は配布する。
 試験は、以前はレポートとほぼ同じテーマ・内容としたが、最近は、浜島清史編(2024)『東アジアのパンデミック』中央経済社.を持込参照可としている(概説も行なう)。クォーター制の授業で、学術的専門的テキストを用いることになるから、救済策も出している。但し、「私たちチャンとテキストを買って事前に読んだ」という学生さんも出てくるから、救済策はテキストでの解答よりも低い点数とする。
 なお担当者は文系で、理系のキャリア形成には関心があるものの、理系の学問自体に熟知しているわけではない。その意味で担当者が受講生から学ぶこともあるだろうし、受講生は労働経済論やキャリア形成論という方法論を学んで、各自の問題関心から知識を応用していってもらいたい。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 はじめに

概要:建設学部等の現状と人材形成
予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
第2回 キャリア(人材)形成論1 :タテのキャリアとヨコのキャリア 予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
第3回 キャリア形成論2 OJT・OffJT・自己啓発と知的熟練論 予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
第4回 キャリア形成論3 理系におけるキャリア形成2
予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
第5回 キャリア形成論4 キャリア形成の山口県内企業における例証とスーパーテクノロジスト 予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
第6回 キャリア形成論5 国土交通省のキャリア官僚の方をお招きして講演 予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
第7回 キャリア形成論と労働経済論 レポートの講評と労働経済論の補足。またはテキスト『東アジアのパンデミック』の概説。 予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
第8回 試験
浜島清史編(2024)『東アジアのパンデミック』中央経済社. 予復習等適宜指示する。
出席確認票を「小レポート」と称して、就学支援システムのレポート機能を用いて行なう。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 25% B: 25% C: --% D: --%
成績評価法
期末試験、期末レポート、双方必須、例年そうしてきているし、それでほとんどの受講生は優秀な成績で単位を取得している。出席点は、学生証をかざすことはさせているが、毎週(できるだけその日のうち)の小レポート提出で出席点としている。この小レポートは就学支援システム上では「レポート」機能を使用するため、期末レポートとは異なるので注意すること。但し授業で説明するので、間違わないだろう。もちろん1年生の必須科目ということを考慮してきている。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 東アジアのパンデミック ISBN 9784502498213
著者名 山口大学大学院東アジア研究科 出版社 中央経済社. 出版年 2024
備考
昨年は期末試験で持ち込み参照上記のテキストのみとした。但し、授業内容の中心は理系のキャリア形成である。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 仕事の経済学 ISBN 9784492260722
著者名 小池和男 出版社 東洋経済. 出版年 2005
参考書 書名 日本型雇用の真実 ISBN 9784480067234
著者名 石水喜夫 出版社 ちくま新書 出版年 書籍
備考
参考書は基本的なものを挙げておく。基本的といっても、小池(2005)は国際的にも第一級の研究書と言わしめた本で、通説・常識を覆すということで学問は発展していくのだということも知ってもらいたい。また石水(2013)は元労働官僚で労働経済白書の執筆も行なっている、にも拘らず、新古典派と言われる経済学の主流派に対して、真っ向から批判を試みている。これは小泉構造改革以来の雇用流動化論への批判でもある。
メッセージ
知識はどこまでも伸びやかなものです。共に学ばん!

なお下記、SDGsについては、筆者の担当する社会政策論で一般に当てはまるものであり、当該講義において網羅することは時間上できない。
キーワード
労働経済、キャリア形成:タテのキャリア、ヨコのキャリア、OJT・OffJT・自己啓発、日本型雇用慣行、ジョブ型雇用。
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
社会政策論、労働経済論

SDGSのチェック項目は社会政策論・労働経済論に関連するものであり、時間上、この授業に直接言及するわけではない。
履修条件
連絡先
・hamakiyo@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
適宜知らせるが、木曜日5・6限目が候補

ページの先頭へ