開講年度
開講学部等
2025
共通教育
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半
月1~2
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1001100024
経済と法3(エネルギーと法)[Economics and Law 3]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
佐藤 佳邦[SATO Yoshikuni]
ー
担当教員[ローマ字表記]
佐藤 佳邦 [SATO Yoshikuni]
特定科目区分
STEAM関連科目
対象学生
理(物情・生物・化学)・医(医学)
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
電気・ガス・石油といった各種のエネルギーは、私たちの日常生活、各種の企業活動に不可欠な存在である。本講義は、それらエネルギーをめぐる法(エネルギー法, energy law)、とりわけ電気事業に関連する法律・規制を各自で理解するために必要な基礎的知見を獲得することを目的とする。
授業の到達目標
経済や法律に関する基本的な知識を身につけ、現代社会の諸問題を自ら発見・分析・考察する力を養う。
授業計画
【全体】
2016年4月に開始した電力全面自由化などの電力システム改革、地球温暖化対策として期待が高まりつつある再生可能エネルギー普及策、さらにいまだ議論が続く原子力発電の諸課題を取り上げる。基本的には日本法を対象とするが、関連する米国法やEU法にも触れる予定である。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
電力システム改革(1):電力システム改革の概要
イントロダクション:本講義の進め方について
電力システム改革の概要:現在も進行中の電力システム改革の概要について学ぶ。
レジュメ・資料等で復習する。
第2回
電力システム改革(2):発電・電力小売ビジネスの規制
小売部門の競争導入:2016年4月に開始した電力の小売全面自由化をめぐる法制度や、ユニバーサル・サービスの確保策といった関連諸課題について学ぶ。
発電部門に関する法制度:発電市場における競争導入をめぐる法制度に加え、容量市場やベースロード電源市場といった、今般の電力システム改革に伴い導入された関連する制度について学ぶ。
レジュメ・資料等で復習する。
第3回
電力システム改革(3):電力ネットワークの規制
発送電分離や、広域機関による送電線の管理、再生可能エネルギー電源の増加に対するための送電線増強の課題などについて学ぶ。
レジュメ・資料等で復習する。
第4回
再生可能エネルギーと法(1):再エネ電力普及策の功罪
再生可能エネルギー普及策として採択されたFIT制度/FIP制度や諸外国で採用されたRPS制度などについて学ぶ。
レジュメ・資料等で復習する。
第5回
再生可能エネルギーと法(2): 各種再エネの普及策
各種再生可能エネルギーごとに、法的な課題を学ぶ。
レジュメ・資料等で復習する。
第6回
原子力発電と法(1):原子力規制と政策
日本における原子力発電の位置付けや、原子炉等規制法の概要、規制体系、いわゆる原子力バックエンドに関連する法制度について学ぶ。
レジュメ・資料等で復習する。
第7回
原子力発電と法(2):原子力訴訟
原子力発電にまつわる行政訴訟・民事訴訟、原子力損害賠償制度について学ぶ。
レジュメ・資料等で復習する。
第8回
筆記試験
筆記試験
レジュメ・資料等で復習する。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
最終回(第8回)に実施する筆記試験(100%)により評価する。
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
電力改革トランジション : 再構築への論点
ISBN
9784910909066
著者名
公益事業学会政策研究会編著
出版社
日本電気協会新聞部
出版年
2023
参考書
書名
グリッドで理解する電力システム
ISBN
9784905217879
著者名
岡本浩著
出版社
日本電気協会新聞部
出版年
2020
備考
メッセージ
【新入学生のみなさんへ】
テレビや新聞・雑誌といったマスメディアは、概して不正確・不誠実である。エネルギー問題ひとつとっても、いまだに「自然エネルギーは正義、原発は悪」といった非知性的で単純な二元論が跋扈している(もちろん、その逆のパターンもある)。だからといって、youtubeやTikTokにも正解は落ちていないし、概してもっとタチが悪い。
本講義は、すくなくともそれらよりは正確で、誠実であると自負している。大学での講義を通じて、物事を多面的に見る姿勢やクセを身につけて欲しい。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
関連科目
履修条件
特になし。
連絡先
初回講義にて指示する。
オフィスアワー
初回講義にて指示する。
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