タイトル

開講年度 開講学部等
2025 共通教育
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 月1~2 講義 3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1001100025 経済と法3(国際開発協力とプロジェクト)[Economics and Law 3] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
石川 剛生[ISHIKAWA Takeo]
担当教員[ローマ字表記]
石川 剛生 [ISHIKAWA Takeo]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生 理(物情・生物・化学)・医(医学) 対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 本講義は、民間企業に6年間勤務の後、(独)国際協力機構(JICA)で四半世紀国際協力に携わり、海外協力隊を含め中南米4ヵ国に計11年半駐在した経験を有する実務家教員が担当します。
 国際開発協力とは、所謂「発展途上国」に対する政府間や国際機関、NGO等による協力活動です。所謂「発展途上国」と、勿体ぶった表記とするのには訳があります。「君たち途上国、僕たち先進国」と昔流行った歌のように二元論的には分けられない状況に、現在の世界があるためです。無論日本もその渦中にあります。
 プロジェクトというカタカナ語は「目標を達成するための一定期間の活動」としておきます。皆さんも日常的にお使いになる言葉でしょう。これが、国際開発協力のプロジェクトではどのような特徴を持つのでしょうか。この点を考えてみることは、「国際開発協力」を理解する上でとても重要となります。
 この2つを前提的知識として理解した上で、国際開発課題の中心的な課題である人間開発、経済開発、環境の取組みについて、実際のプロジェクト事例を紹介します。
 上記を通じて、「国際開発協力のプロジェクト」について理解と関心を深めること、それを契機に皆さんの好奇心が広がることを期待します。
授業の到達目標
経済や法律に関する基本的な知識を身につけ、現代社会の諸問題を自ら発見・分析・考察する力を養う。
授業計画
【全体】
 前半(第1回~第4回)、後半(第5回~第8回)に分け、前半では、国際開発協力とは何か、経緯、対象、目的、実施主体等の基本事項や、国際開発協力におけるプロジェクトのマネジメントはそれ以外(特に民間部門)に比べてどのような特徴や留意点があるのかについて扱います。
 後半では、前半を踏まえて、開発課題の中心である人間開発、経済開発、環境の取組みについて、実際のプロジェクト事例を扱い、全体を通じて国際開発協力のプロジェクトについて理解を深めます。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 導入・国際開発協力とは
講義の狙い、構成、講師紹介・国際開発協力の背景等
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
第2回 国際開発協力とは(2)
実施主体/開発課題/協力形態/プロジェクト、プロジェクト・マネジメントとは
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
第3回 国際開発協力におけるプロジェクトと開発のPDCAサイクル
「民間部門の「プロジェクト」と国際開発協力におけるプロジェクトの違い/開発のPDCAサイクル(国別開発計画⇒プログラム→プロジェクト)
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
第4回 資金協力と技術協力、プロジェクト評価
資金協力と技術協力夫々の特徴と違い、国際開発プロジェクトにおける評価
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
第5回 人間開発(1)
保健医療、教育の事例から人間開発分野の特徴とプロジェクト例について理解する
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
第6回 人間開発(2)
村落給水、都市給水の事例から人間開発分野の特徴とプロジェクト例について理解する
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
第7回 経済開発
エネルギー、運輸交通、民間部門開発の事例から経済開発分野の特徴とプロジェクト例について理解する
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
第8回 環境/まとめ
公害、廃棄物、自然環境保全、気候変動対策の事例から環境分野の特徴とプロジェクト例について理解する。講義全体のとりまとめを行う
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
動画あり
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: --% D: --%
成績評価法
授業態度・授業への参加度20%、小テスト30%、レポート50%
出席:欠格条件(4回まで)
教科書にかかわる情報
備考
教科書は用いず資料を配布します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 事業マネジメントハンドブック https://openjicareport.jica.go.jp/360/360/360_000_11882206.html ISBN
著者名 国際協力機構国際協力総合研修所 出版社 出版年 2007
参考書 書名 SDGsを学ぶ 国際開発・国際協力入門 ISBN 9784589039699
著者名 高柳彰夫・大橋正明編 出版社 法律文化社 出版年 2018
参考書 書名 テキスト国際開発論:貧困をなくすミレニア開発目標へのアプローチ ISBN 9784623061396
著者名 勝間靖 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2012
備考
3冊だけ参考書を挙げておきます。講義資料作成で参照している文献やインターネット上のサイト等は授業初日にまとめてお伝えします。
メッセージ
この講義の受講が日本や世界の諸問題に対する関心や理解の一助となることを願っています。
キーワード
途上国、国際開発、国際協力、ODA、プロジェクト
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
決定し次第お知らせします。
オフィスアワー
事前にメールで予約をいれるようにしてください。

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