タイトル

開講年度 開講学部等
2025 共通教育
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期前半 木5~6 講義 3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1001120009 人間の発達と育成1(臨床心理学(対象喪失))[Human Development and Training 1] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
恒吉 徹三[TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
担当教員[ローマ字表記]
恒吉 徹三 [TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生 理(数理) 対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
こころを理解し援助するための基礎学問である臨床心理学の領域の中から,関係論的なトピックス(力動論やアタッチメントなどの関係論、夫婦関係(カップル関係)を変化させる技法をもとに,よりよいコミュニケーションについて理解し、失恋など身近な別れなど)の理論を学び、対象喪失体験の臨床心理学的意味について学びます。
授業の到達目標
現代のさまざまな分野における発達環境や人づくりの面から、人間の心理・発達や人材育成について理解し考察する力を養う。
授業計画
【全体】
臨床心理学のいくつかの領域、特に関係論的概念を中心に講義します。なお、臨床心理学の研究を体験的に理解するために,講義内で心理学の調査研究への協力をお願いする場合もあります。 (もちろん強制ではありませんので、個人の判断で参加、不参加は決定するものです)

授業形態:単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 臨床心理学とは? 講義に関するオリエンテーション等、臨床心理学の基本的観点
*【授業内アンケート】(修学支援システム)実施(10点)
予習(120分以上):これまでの日常生活を振り返って、さまざまな別れにどのように対応してきたか考えておいてください。
復習(120分以上):個人的な別れの体験が、臨床心理学の観点からはどのように説明できるか自分のことばで説明してみてください。
第2回 臨床心理学の歴史 臨床心理学の主要な立場 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第3回 関係論の視点 力動的アプローチの心のモデル(精神分析的観点)
*【授業内アンケート】(修学支援システム)実施(10点))
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
:各自の「言い間違い」「やりそこない」など錯誤行為をノートに書きだしてください。
第4回 関係発達の基礎 アタッチメント理論:研究のはじまり~個別パターンの分類、国ごとに出現率の違い、など。 予習(120分以上):自分自身の他者とのかかわり方の特徴について考えてください。
復習(120分以上):アタッチメント、という観点からみると、自分自身はどのような県警特徴があるのか振り返りましょう。
第5回 対象喪失 対象喪失と喪の過程について
グループワークにより、対象喪失について議論します。
*【授業内アンケート】(修学支援システム)実施(10点)
予習(120分以上):映画、小説、絵画、演劇などの文化的媒体の中で、別れがどのように描かれているのか調べてください。
復習(120分以上):別れることには人にとってどのような臨床心理学的な意味があるのか考えてください。
第6回 夫婦関係・恋人関係とその別れ 夫婦関係の調整技法の概論コミュニケーション技法と離婚・失恋 予習(120分以上):映画やドラマ、小説の中で、夫婦関係とその別れがどのように描かれているのか調べてください。
復習(120分以上):よりよいコミュニケーションの観点から、日頃の自分自身のコミュニケーション特徴について振り返ってください。
第7回 関係の構築と関係を喪失すること 関係を作ること、関係を失うことの臨床心理学的意味など講義全体をグループワークを行いながら振り返ります。 予習(120分以上):講義を振り返って、自分自身が他者と出会うこと、また別れることについて学んだことを整理してください。
復習(120分以上):グループでの意見交換を通して、さらに自分自身が人と人との関係の十調整について学んだことを整理してください。
第8回 振り返りと試験 振り返りと試験 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する):
これまで7回の講義を振りかえって、①自分が学んだこと、②知識としてあいまいな部分はどこか、など整理して臨んでください。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 10% C: --% D: --%
成績評価法
・成績は,期末の筆記試験:70%、授業内レポート(授業外含む):30%。
なお,合計5回以上の出席をもって,期末試験の受験資格とします。私語など講義の進行の
妨げとなるような行為があって3回の注意を行った場合も欠格条件とします。なお,3回を予定している授業内レポートは,修学支援システムの【授業支援】のボタンを押すすぐ下に出てくる【授業内アンケート】を用いて実施します。
なお、「秀」の評価は、受講者数の10%を目安として、「優」の評価に該当する対象者の中から、より優れた内容のものを選出します。
教科書にかかわる情報
備考
テキストは用いません。講義に関わる資料は,修学支援システムの【授業支援】の中の,【講義資料】で配布しますので,各自でダウンロードしてください。なお,これらの資料は他者に配布したり,ネットにアップすることはできません。
また,ウェブの各公式ページにアップされている短編映画なども活用して,より具体的な対象喪失状況や,対応の幅広さについても各自で情報を得て,人のこころのありようを考えてみてください。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 悲しみとともにどう生きるか ISBN 9784087211450
著者名 柳田邦男 [ほか] 著 出版社 集英社 出版年 2020
参考書 書名 内的対象喪失 : 見えない悲しみをみつめて ISBN 9784880025919
著者名 矢吹弘子著 出版社 新興医学出版社 出版年 2019
参考書 書名 福島原発事故がもたらしたもの : 被災地のメンタルヘルスに何が起きているのか ISBN 9784414416428
著者名 前田正治編著 出版社 誠信書房 出版年 2018
参考書 書名 あいまいな喪失とトラウマからの回復 : 家族とコミュニティのレジリエンス ISBN 9784414414592
著者名 ポーリン・ボス著 ; 中島聡美, 石井千賀子監訳 出版社 誠信書房 出版年 2015
参考書 書名 ハブられても生き残るための深層心理学 ISBN 9784000615020
著者名 きたやまおさむ著 出版社 岩波書店 出版年 2021
備考
本講義の参考図書には,映画を含めて考えてください。よりリアルな人のありようが映画には描かれています。自分が何を感じ,どのように考えるのか,など情緖的な体験を通してこころのことについて理解することができます。もちろん,小説,音楽,絵画など文化的素材も含めて,広くこころの理解の素材があることも講義を通して学んでほしい点です。まずは,各自の趣味を活かした「参考書」を見つけてください。
メッセージ
初回に講義のオリエンテーションを行いますので、必ず出席してください。事前学習として,自分自身の他者との関係の特徴について考えながら出席してください。事後学習では,講義内容を復習して理解を深めてください。また,事後学習の一貫として,日ごろから,臨床心理学的な視点で日常生活をとらえてみる時間を作ってください。
キーワード
臨床心理学,関係論、対象喪失、カップル関係、コミュニケーション
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
人間の発達と育成2(臨床心理学(映画から学ぶ))
履修条件
連絡先
whiteowl
オフィスアワー
木曜5コマ:質問等がある時にはメールで連絡ください。

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