タイトル

開講年度 開講学部等
2025 共通教育
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 月1~2 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1001170004 食と生命(植物とエネルギー)[Food and Life] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
高橋 肇[TAKAHASHI Tadashi]
担当教員[ローマ字表記]
高橋 肇 [TAKAHASHI Tadashi]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生 人(096-)・理(数理) 対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
食と生命 〜 植物とエネルギー 〜 : 植物は,光合成によって太陽のエネルギーを固定し,地球の生態系内でのエネルギー利用を可能にする生産者と呼ばれている.一方,動物は,植物の固定したエネルギーを呼吸により活動のエネルギーとして利用することから消費者と呼ばれている.人間は,さらに,植物を燃焼することで熱エネルギーを取り出し,これを動力や電力に変えて活動することで人間社会を発展させてきた.産業革命後,人間は,植物が過去数億年の間に太陽エネルギーを固定し,蓄積してきた化石燃料を利用することで,驚くべき発展を遂げた.今,人間社会の活動は,際限なく膨張し,地球環境とともに人間自身の存続をも脅かしつつある.本講義では,このように,これからの人間社会の在り方と植物を中心とする地球環境の展望を考えながら“食と生命”のなかで「植物とエネルギー」について論ずる.
授業の到達目標
人間が生きるために必要な食資源について関心を払い、生命に関して多角的な視点から考察する力を養う。
授業計画
【全体】
授業は,人間に対する植物のかかわりを「人間社会にエネルギーを提供する植物」という観点から論じ,人口増加とエネルギーの大量消費によってもたらされたエネルギー枯渇の問題の解決について模索する,これらを論ずることで,植物を中心とする地球環境のなかでの食と生命の展望を見つめ,人間社会の在り方を考えていく.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 植物の働きと人口の増加 光合成とエネルギー固定,生態系と物質循環,農業の発達と人口増加,農業技術の進歩 プリント・参考書を用いて復習する修学支援システムの課題小テストを解答する(4時間)
第2回 エネルギーの枯渇する時代 ピークオイルとは? エネルギーの現状と見通し,エネルギーが枯渇していく時代をどう生きるのか? プリント・参考書を用いて復習する修学支援システムの課題小テストを解答する(4時間)
第3回 フードセキュリティー 人口爆発とその安定化対策,砂漠化,水資源の枯渇と農地の減少,食料増産の限界,肉食化にともなう穀物需要の高まり プリント・参考書を用いて復習する修学支援システムの課題小テストを解答する(4時間)
第4回 農地環境を保全することの意味 沈黙の春,耕地生態系の特徴,農業が及ぼす環境破壊,有機農業・循環型農業 プリント・参考書を用いて復習する修学支援システムの課題小テストを解答する(4時間)
第5回 農業の荒廃 イギリスの農業史,農業保護政策と自由貿易主義,日本農業の変遷,衰退する日本の農業と農村 プリント・参考書を用いて復習する修学支援システムの課題小テストを解答する(4時間)
第6回 プランB 21世紀の世界は「余剰」から「不足」の時代へ,プランBを実現するために プリント・参考書を用いて復習する修学支援システムの課題小テストを解答する(4時間)
第7回 世界は、今、プランBとなったのか? 授業について関連ビデオを視聴する。 ビデオの内容について自身で資料を集めて復習する(4時間)
第8回 総括 授業全般についておさらいする プリントを読んで復習する(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
毎回の授業中の小テスト(対面)により評価する。小テスト16点×5回+20点×1回=100点 小テストは、修学支援システムの小テストでも実施する。修学支援システムでは、小テスト10点×5回+12点×1回=62点 対面の小テストの得点と修学支援システムの小テストの得点とを比較して高得点の方を評価点とする。
教科書にかかわる情報
備考
授業開始前にプリント(PDF版)を配信する.
参考書にかかわる情報
参考書 書名 「森を守れ」が森を殺す! ISBN 9784896912333
著者名 田中淳夫著 出版社 洋泉社 出版年 1996
参考書 書名 エネルギー危機からの脱出 : 最新データと成功事例で探る幸せ最大、エネルギー最小社会への戦略 ISBN 9784797347197
著者名 枝廣淳子著 出版社 ソフトバンククリエイティブ 出版年 2008
参考書 書名 フード・セキュリティー : だれが世界を養うのか ISBN 4948754226
著者名 レスター・ブラウン著 ; 福岡克也監訳 出版社 ワールドウォッチジャパン 出版年 2005
参考書 書名 沈黙の春 ISBN 9784105197032
著者名 レイチェル・カーソン著 ; 青樹簗一訳 出版社 新潮社 出版年 2001
参考書 書名 プランB4.0 : 人類文明を救うために ISBN 9784948754362
著者名 レスター・ブラウン著 ; [木村ゆかりほか翻訳] 出版社 ワールドウォッチジャパン 出版年 2010
備考
授業回に応じて参考書を読んで予習・復習してください。
メッセージ
体調不良等の場合、無理して出席せずに修学支援システムの小テストを回答してください。各回の小テストの60%を得点できるようにしてあります。欠席に際しては、その理由等を個別に報告する必要はありません。
キーワード
光合成、植物、エネルギー、呼吸、燃焼、人口増加、産業革命、CO2増加、ピークオイル、貧困の撲滅、学校給食プログラム、イコールパートナーシップ、環境の保全、農地環境、農業の荒廃、エコエコノミー
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
該当なし
履修条件
連絡先
内線5840,農学部128室,E-mail: tadashit@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月〜金曜日7:00〜8:00 月・火・木・金曜日12:00〜12:30

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