開講年度
開講学部等
2025
共通教育
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期前半
水9~10
講義
6.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1002040003
山口と世界(山口からみるBig HistoryとSDGs)[Yamaguchi and the World]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
森本 宏志[MORIMOTO Hiroshi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
森本 宏志 [MORIMOTO Hiroshi]
特定科目区分
対象学生
Aクラス(経(26-50)・医(看護(1-30)))
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
授業の目的と概要
本授業においては、「Think Cosmo-Glocally, Act Locally at first」をキーコンセプトとして、e-STEAM教育の趣旨を意識しつつ、山口の史跡や民話、自然、文化などについてSDGsやビッグヒストリー的観点から捉え直し、総合知と科学的な視点から地域や世界や人類の歴史や課題と結び付けようと試みる探求型の授業であり、個人、グループで協議しながら、主体的な学習を行う。
そのため、各自が高等学校卒業までに得た知識や技能や大学入学後に修得しつつある知識や技能をもとに、自然科学についてより広く知るとともに、自然科学と歴史や文化とのつながりについて意識し、より広い視野でものごとを捉え、課題を発見し、課題にチャレンジし、解決しようとする態度を身につける(DP1)。
また、自らを含むあらゆるものごとについて、その起源とその物語を意識することにより、自己や社会と環境の理解を深め、個性や自分の特性を知り、それを活かすための視点を得る(DP2)。
また、総合知の必要性を理解することにより、専門分野を超えて出会い、考え行動することの意義を理解、実践し、『俯瞰(メタ)的思考』体感するため、人社系学部(人文、教育、経済、国際総合)と理工系学部(理、医、工、農、共同獣医)の学生を混合し、文系・理系や学問分野の枠を超えたグループワークを行う(DP3)。
さらに、多文化や異文化に対する基礎知識や態度、技能を身につけ、社会に出た後に最低限必要となる知識や倫理観、社会的責任をとる態度を含む汎用的技能としての社会人基礎力を身に着けることにより、世界にはばたき、夢を実現するために活躍する力を身につける(DP4)。
(参考)
山口大学のDP(学部レベル)
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/campus/dp/index.html
山口大学のSTEAM教育(共通教育と「山口と世界」)
https://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~dkikou/yu_steam/steam_common.html
授業の概要
自分史、日本史、世界史、人類史や宇宙史を科学的視点に関連づけて統合的に捉えようとする「ビッグヒストリー」的な観点やSDGsの観点とe-STEAM教育的観点から、身近な地域である山口の自然や史跡、民話などの文化などを見直し、関連する課題やその本質を認識するとともに、大学で学ぶ意義などを考えながら、自己成長、地域社会、人類社会、地球社会の発展に寄与するための基礎知識や態度を身につける。
また、探求により得られた知識を確かめ理解することに加え、得られた知見から推測する能力を身につける。グループで取り組み、グループ内外でコミュニケーションを取りながら活動をすすめる能力を身につける。
観点別目的
1. 知識・理解の観点
・山口に関連して連想する自らの問題意識を、ビッグヒストリー的観点(科学の目でみた宇宙・地球・人類の歴史を踏まえた統合的観点)やSDGsの観点から捉えることができる。
・様々な知見や見解について、根拠や理由とともに説明できる。
・知見や解析結果をグラフや図表等を用いて可視化し説明できる。
・簡潔でわかりやすい日本語で表現できる。
2. 思考・判断の観点
・山口の史跡や民話等から連想される生活リスクについて、自然科学的・経済的・文化的側面から多面的に捉え、どのように捉えるべきか主体的に判断することができる。
3.関心・意欲の観点
・山口に関わる課題等を知るとともに、自分がこの大学で学ぶ意義などを考えながら、持続的に自己成長する能力や態度を身につけるとともに、それらの資質を所属組織、地域社会、人類社会としての国際的環境で活かす力を養う。
4.態度の観点
・主体的に考え、行動することができる。
・グループ活動に積極的に関わり、貢献することができる。
・他者のグループへの貢献を好意的かつ的確に評価・表現することができる。
5.技能・表現の観点
・資料を適切に収集し、的確に分析することができる。
・自分の考えを適切に表現することができる。
・グループの一員として、グループの考えを適切に表現することができる(DP3)。
6.その他の観点
・特に設定なし。
授業の到達目標
山口県の歴史、文化、経済、産業、自然、教育など身近な地域の特色を知り、地域社会の発展に寄与する能力や態度を身につけるとともに、それらの資質を将来所属する地域や国際的環境で活かす力を養う。
授業計画
【全体】
ツアープランナーやツアーガイド(日本語/やさしい日本語)になったつもりになって、山口の自然や史跡や文化を、e-STEAM教育を意識しつつ、「ビッグ・ヒストリー」やSDGsと関連づけて紹介するツアーを計画し、参加募集ポスターや、紹介する自然や史跡や文化等の説明資料を、個人ワークおよびグループワークを通じて検討、作成、提案していただきます。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
ビッグヒストリーやSDGs、STEAM教育に結び付けた山口の史跡等観光資源の紹介プロジェクトの立案について
(プロジェクト名 YU-Ship(仮称)、
スローガン Think Cosmo-glocally, Act locally at first!)
この授業の目的や進め方について理解する。
また、個人ワークによりこの講義に関する各自の受講目的の明確化と各自が現時点で説明可能な山口の観光資源に関する知識の書き出し。
グループ分けと、グループメンバー同士の自己紹介、グループ名の決定を手始めとするチームビルディングののち、個人ワークのグループ内発表による保有知識のグループ内シェア
ビッグヒストリーについて調べてみる
山口の史跡や観光資源について調べてみる
山口関連の人物について調べてみる
山口の民話について調べてみる
第2回
総合知とビッグヒストリーの概要紹介と連想マップ作製体験
1.「総合知」とビッグヒストリーの関係
2.動画によるビッグヒストリーの概要説明
3.絵本を用いたゴルディロックス条件の説明4.連想マップの作製演習
保有知識と知識間の関連性の連想マップによる見える化
発表内容のアウトライン表現法としての連想マップの活用演習(グループ内発表)
提示された課題や宿題をするとものにグループワークにて生じた課題について検討を行う。(4時間程度)
第3回
ツアーガイド実施に関するアイデアのマップ化
1.ビッグヒストリーの全体構造と連想マップ化の例についての説明
2.ツアーガイドで説明したい山口のスポットについてのマインドマップの書き出し
3.ガイドしたい観光スポットの5W1H+α分析用マンダラシートを使った分析演習(個人ワークおよびグループワーク)
提示された課題や宿題をするとともにグループワークにて生じた課題や中間発表結果について検討を行う。(4時間程度)
第4回
グループ内発表
(各自の連想マップに基づき1人1スポットをガイドしてみる)
1.ガイドしたい観光スポットの分析項目付き連想マップの作製
(個人ワーク)
2.グループワーク
個人ワークで作成した連想マップを用いて各グループ内で1人3分の発表+4分のフィードバックを受ける(グループ内カウンセリング&コンサルティング)
なお、発表者以外のメンバーは発表について、コメントを行う。(好意的な表現で、今後の改善のヒントにしてもらえるように)
提示された課題や宿題をするとともにグループワークにて生じた課題について検討し、発表準備を行う。(4時間程度)
第5回
ガイドマップ等の作成演習、ビッグヒストリーや統合知に関する学習
各自および各グループでガイドしたいスポット5か所についてのガイドマップの作製と説明文の作成演習
提示された課題や宿題をするとともにグループワークにて生じた課題について検討を行う。(4時間程度)
第6回
発表準備
各グループで提案するツアーのブレ全テーション資料の作成および発表準備を行う。
提示された課題や宿題をするとものにグループワークにて生じた課題について検討を行う。(4時間程度)
第7回
グループ発表:最終成果発表
(グループ毎:1グループ発表5分
+質疑応答2分)
最終成果をパワーポイントを使って発表する。
発表の良い点を評価する。
投票結果からみんなで評価し賞賛する。
提示された課題や宿題をするとともにグループワークにて生じた課題について検討し、グループ発表準備を行う。(4時間程度)
第8回
個人発表と理解度確認テスト
※個人発表:(1人1分)
※理解度確認テスト:筆記試験(テキストとサブテキスト内容の理解度の確認)
各個人で作成したプレゼン資料をパワーポイントを使って発表する。
発表の良い点を評価する。
投票結果からみんなで評価し賞賛する。
個人発表終了後に理解度確認テスト実施
提示された課題や宿題をするとともにグループワークにて生じた課題について検討し、個人発表準備を行う。(4時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 25% B: 5% C: 10% D: 25%
成績評価法
各回の授業と課題(個人ワーク、グループワーク、知識確認クイズ、振り返りアンケート)への取り組み状況、並びに、プレゼンテーション(グループおよび個人)、および学期末の筆記テストの結果により評価します。
各回知識確認クイズの提出率 :10%、
各回授業内提示課題レポートの提出率:20%、
各回振り返りアンケートの提出率 :10%
テキスト等自習課題提出率 :10%
(学期末試験)
グループ発表の実演と成果資料提出と評価(第7回実施):20%、
個人発表実演と成果資料提出と評価(第8回実施) :20%、
学期末筆記テストの提出と結果(第8回実施) :10%
なお、出席状況は、単位認定の条件となるが、単なる出席では成績評価への加点とはならない。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
オリジン・ストーリー : 138億年全史
ISBN
9784480858184
著者名
デイヴィッド・クリスチャン著 ; 柴田裕之訳
出版社
筑摩書房
出版年
2019
教科書
書名
天文宇宙検定公式テキスト2級2023-2024年版
ISBN
9784769916925
著者名
天文宇宙検定委員会編
出版社
恒星社厚生閣
出版年
2023
備考
教科書は2冊を指定します。(両方必要)
1冊は、「万物の歴史(ビッグ・ヒストリー)」を理解するための基礎となる、高校レベルの物理・化学・生物・地学を含む基本的知識とイメージを確認・参照してもらうためのものです。
1冊は、文系理系の枠を超えて、万物のつながりを意識し理解するための基礎となる「万物の歴史(ビッグ・ヒストリー)」というアイデアの中核部分を理解するためのものです。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
入門やさしい日本語
ISBN
9784866396743
著者名
吉開 章
出版社
アスク
出版年
202
参考書
書名
ビッグ・ヒストリー
ISBN
9784750344218
著者名
デヴィット・クリスチャン他
出版社
明石出版
出版年
2016
参考書
書名
ビッグヒストリー大図鑑 : 宇宙と人類138億年の物語
ISBN
9784309227078
著者名
デイヴィッド・クリスチャン他監修
出版社
河出書房新社
出版年
2017
参考書
書名
地球史マップ : 誕生・進化・流転の全記録
ISBN
9784863135932
著者名
クリスティアン・グラタルー著 ; 藤村奈緒美, 瀧下哉代訳
出版社
日経ナショナルジオグラフィック
出版年
2024
参考書
書名
ケミストリー世界史
ISBN
9784569901916
著者名
大宮 理
出版社
PHP文庫
出版年
2022
参考書
書名
ケミストリー現代史
ISBN
9784569903439
著者名
大宮 理
出版社
PHP文庫
出版年
PHP文
参考書
書名
理系総合のための生命科学 第5版
ISBN
9784758121026
著者名
東京大学生命科学教科書編集委員会
出版社
羊土社
出版年
2020
参考書
書名
物理・化学・数理から理解する生命科学
ISBN
9784758121712
著者名
東京大学生命科学教科書編集委員会
出版社
羊土社
出版年
2024
参考書
書名
DNA origami入門 ―基礎から学ぶDNAナノ構造体の設計技法―
ISBN
9784274227134
著者名
川又生吹 、鈴木勇輝、村田智
出版社
オーム社
出版年
2021
参考書
書名
人体の構造と機能(第4版)
ISBN
9784260020558
著者名
エレイン N.マリーブ著 ; 林正健二 [ほか] 訳
出版社
医学書院
出版年
2015
参考書
書名
生体のしくみ 標準テキスト第3版新しい解剖生理
ISBN
9784862438317
著者名
高松 研、堀内 ふき
出版社
医学映像教育センター
出版年
2020
備考
メッセージ
Think Cosmo-Glocally, Act locally at first.
キーワード
SDGs、ビッグ・ヒストリー、宇宙年表、ビッグバン、人新世、創造神話(オリジンストーリー)
山口の史跡、山口の文化、山口の人物、山口の民話
自分史、、卒業アルバム、ジョブカード、キャリアコンサルティング、ライフコーチ、
SWOT分析、生活リスクマネジメント、リスクアセスメント、危険予知訓練、ラベルでアクション、
ツアープランニング、ツアーガイド、
やさしい日本語、セマンティック・プライム
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
やさしい日本語
生活リスクマネジメント
履修条件
連絡先
教育支援センター:森本宏志
morimoto@yamaguchi-u.ac.jp
(メールアドレスをコピペして使用には、アットマークを全角(@)から半角(@)に置き換えてください。)
オフィスアワー
(水 13:00~14:00)
事前にメールで予約を入れてください(前々日まで)。対応の可否について返信します。
共通教育棟4階・森本研究室
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