タイトル

開講年度 開講学部等
2024 共通教育
開講学期 曜日時限 授業区分 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント YFL育成プログラム
後期 金1~2 講義 5.0  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1002180059 生物学Ⅱ(生物学Ⅱ)[Biology II] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
柴田 勝[SHIBATA Masaru]
担当教員[ローマ字表記]
柴田 勝 [SHIBATA Masaru]
区分   対象学生 工(機械・社建・応化) 対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
開設科目名(英訳)
生物学Ⅱ [Biology II]
概要
生物が集まり大きな集団になると社会ができます。様々な大きさの生物群を学ぶことで個別の生物や群体としての多様性や環境への適応、生存戦略がどのように行われるかを学びます。バイオミメティック、構造力学・解析、生化学などを学ぶ前の俯瞰的視点から生物学を考えましょう。また、身近な植物のかたちを観察することにより、生物の形、成り立ちについて学びます。
一般目標
生物の生理、機能、個体活動のみならず生物集団を学ぶことにより、その多様性や重要性を理解し、視野を広げ、今後の環境を考えることのできる力を養いたい。そして、学んだことを理解し・応用することで、身近な環境について自ら発信できるような素養を養う。
授業の到達目標
知識・理解の観点
身近な日常から世界の極地域、個体から群集を含めた生物の環境適応や生存戦略などについて説明できる。
思考・判断の観点
時間的、空間的な要素を含めた生物の多様性の考え判断できる力を身につける。
関心・意欲の観点
身近な生物に関心をもち見つめることで問題意識をもって取り組める力。
態度の観点
毎回の講義への出席をはじめ、多人数での受講に協調できる。
技能・表現の観点
生物用語が正しく理解でき、使用できること。自分の考えを表現できること。
授業計画
【全体】
 生物の生理から個体や群集による生物適応までを学ぶ。生態学的な適応機構を含め、なぜ、その生物がそのかたちで生活しているのかを自ら考える。また、すべての生物を支えている植物の光合成について環境への適応機構と合わせて少し詳しく説明する。生物の生育戦略の基本となる機構などについて学ぶことで、環境変化に対する生物適応についても概説する。講義は、パワーポイントおよび配布資料などにより行うが、一部、ビデオなどの視覚教材を用いる。
 受講生は、これらの教材を総合して講義ノートを作成し、復習などに用いること。また、レポート課題などの〆切のあるものは、時間厳守のこと。
項目 内容 授業外指示 授業記録
A B C D E F
第1回 オリエンテーション
動物と植物
講義の進め方の説明。細胞から見た生物個体の形成
復習として、当日の授業に関する内容をWebで調べる。 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- -----
第2回 生物分類,細胞内共生  生物分類と細胞内共生から進化を学ぶ 予習として、配布資料を確認し、わかりにくい用語や概念を調べ、確認する。(2時間程度) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第3回 個体群,生物増殖,種内種間競争
群集の動態および種内競争による個体数変動 予習として群集の概念を理解して、生物群のまとまりを調べ理解しておく。(2時間程度) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第4回 生物遷移,食物連鎖・食物網 食物連鎖・網を通して栄養段階について学ぶ 高校で習った食物連鎖を復習しておくと共に、栄養段階に含まれる生物がどのようなものかをチェックしておく(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第5回 生物群集の構造パターン 群集の構造により生物種数や数の変動について学ぶ 群集の概念について前時で学んだことを復習し理解しておくと共に、配布資料から生物種の数の変動について理解しておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) ----- 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第6回 生物地理区(動物・植物) 世界的な動植物の分布を見ることで、生物の地理的分類と気候帯との関係について学ぶ 予習として身近な地域での千里久について調べ、理解しておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第7回 島の生物群集
海洋島などの隔離された環境での進化や種変化について学ぶ 海洋島などの閉鎖環境での生物の進化について理解するための予習として、遺伝的府度について調べておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第8回 熱帯の生物
アマゾン、東南アジア、アフリカの気候、植生などを通じた生物の多様性とギルドいついて 熱帯での生物種の多様性を学ぶために必要な、基本的な気候帯についてあらかじめ予習しておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第9回 高山生態系
高山植物体系をみることで、環境による植生変化について学ぶ 丘陵地帯から高山帯にかけての植生変化を学ぶために、中部地方を日本アルプスなどの地理的な要素を理解しておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) ----- 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第10回 乾燥地の生態系 乾燥地への植物の生理的、生態的な適応について学ぶ 乾燥地の生物を学ぶために、配布資料を基にわからない単語などを前もって調べておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第11回 淡水域・海水域の生物 水圏の生物について学ぶ 水圏での生物について学ぶために、配布資料を見直し、わからない単語などを調べておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第12回 森林生態 森林の生態学について学ぶ。水分生理 森の機能性などを学ぶために、配布資料で分からない単語や説明を調べておくこと。(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第13回 環境保全と樹木医学 環境の保全と修復を中心に学ぶ Web学習を行うために、PC接続などを前もって確認し手置くこと。予習として、環境保全についての具体例などについて、調べておくこと(2時間程度)。 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第14回 生物進化と絶滅 生物の絶滅の意義とその明暗について議論する。テスト前の総復習を行う。 生物のレッドデータについて調べておくこと(1時間程度)。
1~13回までの講義をまとめたテキスト・課題の回答を作成し、自分なりの理解を行うこと(2時間程度)。
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第15回 期末試験
筆記試験
解答ができなかった問題について見直すこと(1時間程度)。 ----- ----- ----- ----- ----- -----
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注 
①A〜Fのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
【E:振り返り】、【F:宿題】
②【多】、【中】、【少】は授業時間内におけるALが占める時間の割合を指しています。
【多】:授業時間の50%超、【中】:授業時間の15%〜50%、【少】:授業時間の15%未満。「振り返り」と「宿題」については該当する場合に【あり】と表示されます。
成績評価法
【全体】
講義内での小テストと数回のレポートと観察記録、期末テストにより評価する。小テストは、講義の復習を兼ねている。出席が所定の回数に満たない場合は単位を与えない。
【観点別】
知識・理解思考・判断関心・意欲態度技能・表現その他評価割合(%)JABEE収集資料
定期試験(中間・期末試験) --- --- --- 60% ---
小テスト・授業内レポート --- --- --- 30% ---
宿題・授業外レポート --- --- --- --- --- --- 10% ---
授業態度・授業への参加度 --- --- --- --- --- --- --- ---
受講者の発表(プレゼン)・授業内での制作作品 --- --- --- --- --- --- --- ---
演習 --- --- --- --- --- --- --- ---
出席 --- --- --- --- --- --- 欠格条件 ---
その他 --- --- --- --- --- --- --- ---
教科書にかかわる情報
備考
具体的な書籍を教科書として指定しない。そのかわり、約50枚のプリントを配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ゼロからわかる生態学 ISBN 4-87698-606-1
著者名 松田裕之 出版社 共立出版 出版年 2004
参考書 書名 植物生態学 ISBN
著者名 甲山隆司(編) 出版社 朝倉書店 出版年 2004
備考
講義中にプリント資料を配布します。随時参考図書を紹介します。

メッセージ
・屋外で採取した植物葉の観察・スケッチを行います。自らの手と目と肌で生物・自然環境に触れて感じてください。
・パワーポイントを用いた講義です。スライド(200枚程度)は、都度配付しますのでしっかりと記録と整理を心が得るようにしてください。
・講義内で当日行った内容について簡単なレポートを提出してもらいます。出席の確認も合わせていますので必ず提出するようにしてください。
・1行だけのレポートでは評価はできません。前提知識をほとんど必要としないレポートですので、自分の考えをしっかり書いてください。
・授業外レポートを課さない場合は、授業内レポートにより代替する。
キーワード
生物群集、森林、植物、環境適応生態系、地球環境

持続可能な開発目標(SDGs)

  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
連絡先
教育学部A棟 2階 柴田教員室
shibata@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日 13:00~14:00

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