開講年度
開講学部等
2025
共通教育
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月7~10
実験・実習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1002180067
地球科学実験(地球科学実験)[Earth Sciences Laboratory]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
志村 俊昭[SHIMURA Toshiaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
志村 俊昭 [SHIMURA Toshiaki], 大和田 正明 [OWADA Masaaki], 辻 智大 [TSUJI Tomohiro], 江島 圭祐 [ESHIMA Keisuke]
特定科目区分
対象学生
理(地球)
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
地質学研究の基礎となる地形図や空中写真の読み方などの基礎的な観察力を養うとともに、野外において実践的にそれらを活用できる能力を涵養する。実験室では天然の鉱物や岩石の肉眼観察、岩石の薄片プレパラートの作成、偏光顕微鏡による薄片観察などを行い、観察事項をレポートとしてまとめる。また、野外巡検においては、現地で露頭や岩石・鉱物を詳しく観察し、合わせて試料を採する。野外や室内での観察に基づいて、地質体のおいたち(形成プロセスや形成条件、岩石・鉱物の成因など)を理解しようとする習慣や方法を身につけさせる。修得した知識や技能を実社会に活かすキャリアについて考える。
なお,この科目は学科のディプロマポリシー(DP)のDP-A~Eに関連する内容を含んでいる.
授業の到達目標
自らの専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・技能を習得する。
地形図が正しく読めること、諸岩石・鉱物を識別する力、薄片を作成する技術、野外で岩石の産状を把握して正確に記述する力、偏光顕微鏡下で鉱物識別する力を涵養する。
なお本科目は、地球圏システム科学科の地域環境科学コースの学習・教育目標D-2「四次元的な地質現象の解析技術の修得と調査結果の総合解析・評価技術の修得」に対応している。
なお,この科目は学科のディプロマポリシー(DP)のDP-A~Eに関連する内容を含んでいる.
授業計画
【全体】
野外での実習(野外巡検)はそれぞれ2回分の授業として数えます。
実験項目・内容のおおよその流れは、下記に示すとおりです。もし、野外巡検の日を変更する場合は1回目の授業で説明します。
ガイダンス、歩測とクリノメーターの使い方
鉱物の見方,肉眼鑑定
野外巡検(川尻,青海島)10月19日(日)
空中写真判読①
空中写真判読②
岩石の分類と命名法
火成岩の見方、肉眼鑑定
野外巡検(惣郷海岸)11月16日(日)
岩石記載の基礎・薄片作成実習①
偏光顕微鏡の基礎・薄片作成実習②
偏光顕微鏡の基礎・薄片作成実習③
偏光顕微鏡の基礎・薄片作成実習④
薄片観察と記載
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
歩測とクリノメーターの使い方
(1) 授業のガイダンス(安全講習を含む)
(2) クリノメーターを用いた走向傾斜の測定
(3) コンパスと歩測を用いた現在位置の特定
(1) テキストの該当箇所を予習・復習すること.(2) 自主的にクリノメーターの使い方の練習をすること.(3) ガイダンス資料を読むこと(目安時間4時間)
悪天候の場合,歩測と現在位置の特定を次週にまわすことがあるので,メールおよび修学支援システムを確認すること。
第2回
鉱物の見方,肉眼鑑定
代表的な鉱物の特徴を記載し、肉眼観察力をつける。
10月19日(日)に実施する巡検の概要説明。
鉱物の肉眼観察に関する内容はプリントで予習すること(目安時間1時間)。
担当教員の指示に従うこと
第3回
野外巡検(川尻,青海島)
10月19日(日)に実施予定。
(日程は変更になる事があります)
大学発着の貸切バス利用。
巡検の概要はプリントで予習すること(目安時間1時間)。
巡検レポート:データの整理や読みやすいレポートの作成(目安時間10時間)。
担当教員の指示に従うこと
第4回
地形図を用いた地形判読
(1) 地形図の読み方,縮尺と距離について
(2) 河川が作る地形について
(3) 地形断面図の作成
テキストの該当箇所を予習・復習すること(目安時間4時間)
必要に応じて、講義資料等をMoodleに掲載する。
第5回
空中写真を用いた地形判読
(1) 地形面形成のメカニズムについて
(2) ステレオビューワーを用いた段丘面,扇状地の判読.
テキストの該当箇所を予習・復習すること(目安時間4時間)
必要に応じて、講義資料等をMoodleに掲載する。
第6回
岩石の分類と命名法
岩石の大分類の基礎、岩石標本の観察
テキストの該当箇所の予習復習(目安時間2時間)
担当教員の指示に従うこと
第7回
火成岩の見方、肉眼鑑定-代表的深成岩
深成岩および火山岩の特徴を記載し,肉眼観察力を身につける.
11月16日(日)に実施する巡検の概要説明
配布資料を確認し,予習すること(目安時間1時間)。
担当教員の指示に従うこと
第8回
野外巡検(惣郷海岸)
11月16日(日)に実施予定.
(日程は変更になる事があります)
大学発着の貸切バス利用.
配布資料を確認し,予習すること(目安時間1時間).
巡検レポート:データの整理や読みやすいレポートの作成(目安時間8時間).
担当教員の指示に従うこと
第9回
岩石記載の基礎・薄片作成実習①
岩石の記載方法の基礎、偏光顕微鏡の取扱い方法
各自の岩石チップ研磨~乾燥
テキストの該当箇所(57~82ページ)と、配布プリントの予習復習(目安時間2時間)
ビニールエプロン等を持参すること。
第10回
偏光顕微鏡の基礎・薄片作成実習②
偏光顕微鏡の仕組みと薄片の観察
各自の岩石チップのスライドガラス貼り付け~スライスカッターによる切断
テキストの該当箇所(57~69ページ)と、配布プリントの予習復習(目安時間2時間)
ビニールエプロン等を持参すること。
第11回
偏光顕微鏡の基礎・薄片作成実習③
偏光顕微鏡による薄片の観察
各自の薄片の研磨
テキストの該当箇所(57~69ページ)と、配布プリントの予習復習(目安時間2時間)
ビニールエプロン等を持参すること。
第12回
偏光顕微鏡の基礎・薄片作成実習④
各自の薄片の仕上げ研磨~完成
テキストの該当箇所(57~69ページ)と、配布プリントの予習復習(目安時間2時間)
ビニールエプロン等を持参すること。
第13回
薄片観察と記載
各自の薄片の観察と記載
レポート作成
テキストの該当箇所(70~82ページ)と、配布プリントの予習復習(目安時間2時間)
担当教員の指示にした学こと
第14回
予備日
悪天候等で巡検が延びたり、急な休講等の場合などの予備日
日程変更に留意しておくこと
担当教員の指示に従うこと
第15回
予備日
悪天候等で巡検が延びたり、急な休講等の場合などの予備日
日程変更に留意しておくこと
担当教員の指示に従うこと
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 25% C: 50% D: 5%
成績評価法
野外巡検(いずれも日曜日に実施)は、それぞれ実験2回分にカウントします。
成績はレポートと授業中の状況により判定します。例えば、授業中の危険行為(野外でヘルメットを着用しない)などは、態度の観点から減点評価となります。
授業を2回以上欠席した場合は、単位を認めません。
なお、複数ある巡検のうち1つでも欠席した場合は欠格になります。そのレポートを期限までに提出しなかった場合も欠格になります。
各担当教員の評価を総合して、最終成績評価とします。
小テスト・授業内レポート 45%、 宿題・授業外レポート 50%、 授業態度・授業への参加度 5%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
共通教育 地球科学実験
ISBN
著者名
山口大学理学部地球圏システム科学科
出版社
出版年
2024
教科書
書名
山口県のフィールドガイドブック 第三版
ISBN
著者名
山口大学理学部地球圏システム科学科
出版社
出版年
2017
備考
必要に応じてプリントを配布します。
実験室に備え付けの図書(山口県の岩石図鑑など)を利用します。
色鉛筆(12色以上)および定規は,指示がなくても「毎回必ず」持ってきてください.
参考書にかかわる情報
備考
特定の参考書は指定しないが、この授業に関連する参考書は図書館などにたくさんあるので、各自で自分に合った参考書を探して学習してください。
メッセージ
キーワード
鉱物、岩石、地形図・空中写真、偏光顕微鏡、岩石の産状、ルートマップ、 火成岩、堆積岩、変成岩、断層、変動地形
持続可能な開発目標(SDGs)
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
地球科学入門Ⅰ,Ⅱ、基礎セミナー、地学概論、地球科学II
履修条件
連絡先
志村俊昭:理学部1号館449号室,smr(アット)yamaguchi-u.ac.jp
大和田正明:理学部1号館448号室,owada@yamaguchi-u.ac.jp
江島圭祐:理学部1号館444号室,esm@yamaguchi-u.ac.jp
辻智大:理学部1号館342号室 t-tsuji@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
志村:アポをとってから来ることが望ましい。在室時は適宜対応します。
大和田:水 12:00〜13:00(これ以外の時間帯を希望する場合は,事前にアポを取ってください)
江島:月〜金 13:00〜18:00(これ以外の時間帯を希望する場合は,事前にアポを取ってください)
辻:月~金 10:00~18:00(これ以外の時間帯を希望する場合は,事前にアポを取ってください)
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