開講年度
開講学部等
2025
共通教育
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木5~8
実験・実習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1002180084
化学実験A(化学実験A)[Chemistry Laboratory A]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
川俣 純[KAWAMATA Jun]
ー
担当教員[ローマ字表記]
川俣 純 [KAWAMATA Jun], 村上 清文 [MURAKAMI Kiyofumi], 柏木 公一, 小泉 貴子
特定科目区分
対象学生
理(生物・化学)
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この授業では、自然科学を広く知り、基礎知識を身につけるために、有機化学実験、分析化学実験、物理化学実験、および総合実験を行いアクティブ・ラーニングを実践する。一つの実験は各々三日間で行う。有機化学実験では化粧石けん、色素等の合成を、分析化学実験ではセミミクロ定性分析法による金属陽イオンの分析を、物理化学実験ではコンピュータを用いた計算とグラフや分子構造の図形表示を行う。総合実験では身のまわりにある物質の化学的性質や反応を調べる。
講義で身に付けた知識を実際に目で確かめ理解を深めることに加え、実験により得られた知見から、その背後にあるメカニズムを推測し、規則性を導き出す能力を身に付ける。実験レポートの作成を通して、自然科学における様々な知見を根拠・理由とともに説明するためのプレゼンテーション能力や、文章作成を行える日本語能力、自然現象を定量的に捉え、数理モデル化や定量的解析を行い、解析結果の可視化・説明を行える数量的スキルを養う。
化学科と生物学科とでテキストが異なる。
化学科の学生はピンク色の表紙の化学実験テキスト(化学科と応用化学科)を購入すること。
生物学科の学生は水色の表紙の化学実験テキスト(化学科と応用化学科以外)を購入すること。
授業の到達目標
自らの専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・技能を習得する。
授業計画
【全体】
実験期間を四つの期(各3回)に分け、下記の実験を行う。履修者ごとに、どの順番で実験を行うかは異なる。
※ 有機化学実験:
第一日目;ポリビニルアルコールの性質とスライム作製、吸水性ポリマーの性質。
第二日目;三種類の色素の合成と、それらによる染色。ペーパークロマトグラフィー。
第三日目;化粧石けんの合成。高級アルコール系合成洗剤の合成。
※ 分析化学実験:
第一日目;3属陽イオンの既知試料分析。
第二日目;4属陽イオンの既知試料分析。
第三日目;3・4属陽イオンの未知試料分析。
※ 物理化学実験:
第一日目;水素イオン濃度と共鳴エネルギー。
第二日目;弱酸、弱塩基のpH。
第三日目;アルカンの構造、環状アルカンの歪エネルギー、ブテンの異性化エネルギー。
※ 総合実験:
第一日目;粉ミルクからの絵の具づくり。コールドパーマ。
第二日目;身のまわりの酸と塩基。
第三日目;アルミ缶からのミョウバンの合成。
実験は16時で終了する。時間内にできるよう、十分予習してくることが重要である。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
実験のガイダンス
実験説明(オンラインで実施する場合もあるので、掲示に注意すること。)
テキスト通読、次回の予習(実験操作の用紙の作成)。合計で4時間以上を費やすこと。
第2回
第1期(1日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第3回
第1期(2日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第4回
第1期(3日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第5回
第2期(1日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第6回
第2期(2日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第7回
第2期(3日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第8回
器具・試薬の整理
実験に用いる器具・試薬の整理を行う。
器具や試薬の特徴や性質について4時間程度復習すること。
第9回
第3期(1日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第10回
第3期(2日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第11回
第3期(3日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第12回
第4期(1日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第13回
第4期(2日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第14回
第4期(3日目)
指定された実験を行う。
レポート作成による復習(化学科のみ)。実験操作の用紙の作成による予習。合計で4時間以上を費やすこと。
第15回
器具・試薬の整理・片付け
実験に用いる器具・試薬のメインテナンスを行う。
器具や試薬の特徴や性質について4時間程度復習すること。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 100% D: --%
成績評価法
提出物で評価します。
提出物100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
化学実験テキスト2025年度
ISBN
著者名
出版社
出版年
備考
なし
参考書にかかわる情報
参考書
書名
現代の生活と物質(4刷)
ISBN
4759807624
著者名
西口毅著
出版社
化学同人
出版年
2000
参考書
書名
ライフサイエンス基礎化学
ISBN
9784759808629
著者名
青島均,右田たい子著
出版社
化学同人
出版年
参考書
書名
セミミクロ無機定性分析
ISBN
4808230127
著者名
林謙次郎, 中間碩一郎, 鈴木光泰
出版社
出版年
参考書
書名
無機半微量分析(分析ライブラリー / 日本分析化学会編 第2版
ISBN
4807912003
著者名
松浦二郎, 西川勝, 栗村芳実
出版社
東京化学同人
出版年
1978
備考
なし
メッセージ
参考書の貸し出しを行っているので、活用してください。
毎回予習をして実験に臨み、期限までに提出物を提出すること。提出しなければ欠席として処理する。理由のいかんを問わず、3回以上欠席すると成績は不可とする。
法律により実験中は白衣の着用が義務付けられています。第二週目までに必ず用意して下さい。白衣は生協でも購入できます。
キーワード
有機合成・化粧石けん・染料・ペーパークロマトグラフィー・ヨウ素-でんぷん時計反応・ポリビニルアルコール・吸水性ポリマー・セミミクロ定性分析・金属陽イオン・酸解離定数・反応速度・環状アルカン・絵の具・酸と塩基 ・ミョウバン
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
有機化学Ⅰ、無機化学Ⅰ、物理化学基礎
履修条件
連絡先
川俣 純:理学部434号室
メールアドレス:j_kawa@
(@以下には"yamaguchi-u.ac.jp"を追加してください)
オフィスアワー
随時質問に来てください
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