開講年度
開講学部等
2026
ひと・まち未来共創学環
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
水1~2
8.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011111020
統計学概論
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
杉野 弘明[SUGINO Hiroaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
杉野 弘明 [SUGINO Hiroaki]
特定科目区分
STEAM関連科目
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
統計学は、現実世界に存在する不確実な事象を、データに基づいて理解し、説明し、意思決定へと結びつけるための学問である。本授業では、単なる計算技法の習得ではなく、「問いを立て、データを整え、分析し、解釈する」という一連の統計的思考過程の理解を目的とする。
具体的には、データの種類と尺度水準、代表値と散布度、確率と確率分布、母集団と標本、推定・仮説検定、相関分析および回帰分析の基礎を扱う。Excel等のツールを活用しながら、教育・地域・社会の実問題に統計的にアプローチする力を養う。
授業の到達目標
・データの種類と収集・整理の方法を理解し、調査・観測の目的・対象に応じて選択できる。
・統計的諸量の数学的な意味を理解し、統計処理において適切に活用できる。
・統計的推定や検定の考え方を理解し、適切な方法を選択して活用できる。
・コンピュータ等のツールを用いて基本的な統計処理を行うことができる。
授業計画
【全体】
本講義では、統計学を「計算技法の習得」ではなく、「問いを立て、データに基づいて考え、判断するための思考法」として位置づける。教育・地域社会・日常生活などの具体的な事例を素材に、データの収集・整理から、記述統計、確率、推定、仮説検定、相関分析および回帰分析までを体系的に学ぶ。
授業は大きく五つの段階で構成される。
第1段階では、データの種類や尺度水準、代表値や散布度といった記述統計の基礎を学び、データを正しく整え可視化する力を養う。
第2段階では、標本と母集団の関係や確率・確率分布の考え方を理解し、不確実性を数量的に捉える基盤を形成する。
第3段階では、区間推定および仮説検定(t検定・カイ二乗検定)を扱い、観測された差や関係が偶然かどうかを判断する枠組みを学ぶ。
第4段階では、相関分析および単回帰分析を通して、変数間の関係性を数量的に説明する方法を習得する。
最終段階では、実際のデータを用いた分析結果の整理と発表を行い、統計的思考を統合的に活用する力を養う。
各回において、計算演習だけでなく、学生同士のディスカッションや簡易発表を取り入れ、分析結果の解釈や説明力を重視する。また、Excel等のツールを活用しながら、実際に手を動かしてデータを扱う経験を通して理解を深める。
本講義の到達点は、統計的手法を機械的に適用することではなく、状況に応じて適切な方法を選択し、その結果を論理的に解釈・説明できる態度と基礎力を身につけることである。
(注)講義日程は進行状況等により変更する場合がある。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション&統計とは何か
・講義オリエンテーション
・統計学の役割と社会的意義
・データに基づく意思決定とは何か
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:統計学の役割を説明できる
第2回
データの種類と尺度水準
・質的/量的データの区別
・名義・順序・間隔・比例尺度
・適切な統計手法の選択との関係
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:名義・順序・間隔・比例尺度を区別できる
第3回
代表値①:平均・中央値・最頻値
・平均・中央値・最頻値
・外れ値の影響
・代表値の使い分け
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:代表値の意味と使い分けを説明できる
第4回
代表値②:分散・標準偏差・四分位
・分散と標準偏差
・四分位範囲
・ばらつきの意味と解釈
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:ばらつきの概念を説明できる
第5回
標本と母集団 ― 推測の前提
・母集団と標本の関係
・無作為抽出の概念
・推測統計の必要性
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:標本抽出の考え方を説明できる
第6回
確率と確率変数
・確率の定義と性質
・加法定理・乗法定理
・条件付き確率
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:確率変数の概念を理解する
第7回
正規分布と標準化
・確率変数
・正規分布の特徴
・標準化(z得点)の意味
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:標準化とz得点を説明できる
第8回
区間推定(母分散既知/未知)
・標本平均の分布
・信頼区間の考え方
・t分布とz分布の違い
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:信頼区間を算出できる
第9回
t検定(2群比較)
・帰無仮説と対立仮説
・検定統計量の算出
・p値の解釈
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:平均の差を検定できる
第10回
質的データとカイ二乗検定
・質的データの分析
・期待度数と観測度数
・独立性の検定
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:割合の差を検定できる
第11回
仮説検定の構造とp値の意味
・第Ⅰ種・第Ⅱ種の誤り
・有意水準の意味
・統計的有意と実質的意味
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:p値の正しい解釈ができる
第12回
相関分析(Pearson / Spearman)
・共分散と相関係数
・PearsonとSpearman
・相関と因果の違い
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:相関係数を解釈できる
第13回
単回帰分析と決定係数
・回帰式の意味
・回帰係数と決定係数
・予測と解釈
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
到達目標:回帰係数とR²を説明できる
第14回
統計分析を使った発表準備(IMRAD型)
・問いの明確化
・適切な手法選択
・結果の整理と図表作成
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
第15回
最終発表・総括
・分析結果の発表
・相互評価と講評
・統計的思考の振り返り
講義内容の予習と復習(目安:2時間以上)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 20% C: 20% D: 10%
成績評価法
評価の方法:
①レスポンスカード等の授業内小テスト/レポート(20%)、②宿題・授業外レポート(80%)により、総合的に評価する。
評価の基準:
①関心・意欲、態度、知識・理解:各回のレスポンスカードや小レポートへの適切な記述ができる。
②知識・理解、思考・判断、技能・表現:個人ワークおよびグループワークの成果が講義内容を十分に反映している。
ルーブリック等の評価基準
ファイル名
備考
ルーブリック等の評価基準
SPARC教育プログラムのルーブリック.pdf
SPARC全体ルーブリック
統計学概論_講義評価ルーブリック.pdf
統計学概論講義評価用ルーブリック
(注)ルーブリックとは、評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される評価指標のことを言います。
教科書にかかわる情報
備考
特に用いない。毎回講義内容に応じた資料を作成し、配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
基礎から学ぶ統計学
ISBN
4758121214
著者名
中原治著
出版社
羊土社
出版年
2022
備考
もし統計学について本を手元に置いて勉強したい場合は、「中原治(著) 基礎から学ぶ統計学 (羊土社 2022)」をお勧めします。
メッセージ
統計学は学んですぐに身に付いたり、力を発揮できるものでは必ずしもありませんが、統計学を学ぶことで得られる知識や態度は、皆さんが大学を卒業するまでに経験する課題や研究、そして卒業した後の人生のどこかで、必ず役に立つものです。講義内容全て、本に書かれていること全てを完璧に理解することは求められません。まずは恐れずに適切にデータに対峙できる態度を身に着ける気持ちで、本講義に参加してください。講義外での質問などについては、下記のメールアドレスにいつでもご連絡ください。
キーワード
統計,情報処理,データサイエンス,推定,仮説検定,社会科学
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
統計学演習、行動科学概論、データ科学と社会I、データ科学と社会II、人間行動科学入門、社会調査法I、社会調査法II、データ科学のための基礎数学、心理統計学演習(心理学統計法)、心理学研究法、データ科学のための発展数学、DXによる地域課題解決(PBL)
履修条件
連絡先
教員居室:教育学部C棟2階209号室
内線:5525
E-mail:hsugino [at] yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
特に設けていません。必要があれば小さな質問でも構いませんので、いつでも連絡してください。メールでのお問い合わせも可能です。事前にアポを取ってもらえると助かりますが、ふらっと教員室に来て頂いても構いません。教員室に在室中は、ウェブ会議を行っている等を除き、できるだけ対応いたします。
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