開講年度
開講学部等
2026
ひと・まち未来共創学環
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
水9~10
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011113030
行動科学概論
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
杉野 弘明[SUGINO Hiroaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
杉野 弘明 [SUGINO Hiroaki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義は、人間の行動を個人の内面だけでなく、社会的・環境的文脈の中で捉える「行動科学」の基礎的枠組みを学ぶことを目的とする。心理学、社会学、環境学などの知見を横断しながら、行動がどのように形成され、維持され、変容するのかを理解する視点を養う。
さらに、行動を科学するための基礎的な知識(観察・測定・仮説設定・データ解釈など)を学び、統計学概論および統計学演習で習得した分析手法との接続を意識しながら、実際の行動データを読み解く力を育成する。
最終的には、学習者自身が自らを取り巻く環境や日常的行動を対象として分析し、行動を構造的に理解し説明できる基礎的能力を身につけることを目指す。
授業の到達目標
1. 行動科学が扱う事象の範囲を学び、基礎的な視点を学ぶ
2. 行動を科学するための基礎的な知識を身に着ける
3. 学習者自身が、自らも取り込まれている環境行動を見つけ、分析する術を学ぶ
授業計画
【全体】
本講義では、まず行動科学が扱う事象の範囲とその学際的特性を概観し、人間行動を個人・社会・環境の相互作用の中で捉える基礎的視点を学ぶ。次に、観察法、質問紙法、実験法などの研究方法を理解し、行動を科学的に測定・分析するための基礎知識を身につける。その後、社会的影響、環境行動、意思決定、習慣形成など具体的テーマを通して、行動の構造とメカニズムを検討する。終盤では、自身の身近な行動を対象としたミニ分析課題を実施し、理論とデータを往復しながら行動を説明する視点を統合する。
各回では講義に加えてディスカッションや事例検討を取り入れ、行動を批判的かつ多角的に捉える姿勢を養う。
(注)講義日程は進行状況等により変更する場合がある。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
行動科学とは何かを理解する
・行動科学の学際的特徴
・個人/社会/環境の相互作用
・本講義の全体構造
講義内容の予習(目安:2時間以上)。
第2回
行動をどのように定義するかを考える
・行動の分類(顕在/潜在)
・観察可能性と測定可能性
・行動の単位と文脈
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第3回
行動の測定方法を学ぶ
・観察法の基礎
・質問紙法の特徴
・尺度と信頼性
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第4回
行動と環境の関係を理解する
・環境が行動に与える影響
・アフォーダンスの概念
・状況依存性
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第5回
社会的影響と集団行動を考える
・同調と社会的規範
・役割と期待
・社会的ネットワーク
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第6回
意思決定のメカニズムを理解する
・合理的選択モデル
・ヒューリスティクスとバイアス
・リスク認知
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第7回
習慣と行動変容を考察する
・習慣形成の仕組み
・強化とフィードバック
・行動変容モデル
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第8回
実験法と因果推論を学ぶ
・実験デザインの基本
・統制とランダム化
・因果関係の検討
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第9回
調査法とデータ解釈を学ぶ
・標本と母集団
・バイアスの種類
・データの限界
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第10回
環境行動の具体例を検討する
・環境配慮行動の要因
・ナッジと行動設計
・社会的文脈
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第11回
教育と行動形成を考える
・学習理論の基礎
・動機づけの理論
・教育実践への応用
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第12回
データを用いて行動を分析する
・簡単な行動データの分析
・統計科目との接続
・結果の解釈
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第13回
自身の環境行動を対象化する
・日常行動の観察
・仮説の設定
・小規模データ収集
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第14回
行動分析の発表と討議
・分析結果の共有
・理論との接続
・批判的検討
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第15回
行動科学的視点を統合する
・理論の整理
・自他の行動の再解釈
・今後の課題設定
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)。
第16回
予備日
最終課題提出に向けた予備日
講義内容の復習(目安:2時間以上)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 20% C: 30% D: 30%
成績評価法
本講義では、講義内課題、講義外課題レポート、最終成果物に基づいて評価します。
講義内課題30%、講義外課題レポート40%、最終成果物30%
ルーブリック等の評価基準
ファイル名
備考
ルーブリック等の評価基準
SPARC教育プログラムのルーブリック.pdf
行動科学概論_講義評価ルーブリック.pdf
(注)ルーブリックとは、評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される評価指標のことを言います。
教科書にかかわる情報
備考
特に用いない。毎回講義内容に応じた資料を作成し、配布する。
参考書にかかわる情報
備考
特に用いない。毎回講義内容に応じた資料を作成し、配布する。
メッセージ
行動科学は、他者の行動を理解する学問であると同時に、自分自身の行動を見つめ直す学問でもあります。本講義では、日常の何気ない選択や習慣を「当たり前」として受け流すのではなく、その背景にある仕組みや環境との関係を問い直します。正解を覚えることよりも、「なぜそうなるのか」と考え続ける姿勢を大切にしてください。自分自身も分析の対象に含めながら、行動を科学的に捉える視点を身につけていきましょう。
キーワード
社会科学、仮説、リサーチクエスチョン、データサイエンス、行動科学、認知科学
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
統計学概論、統計学演習、データ科学と社会I、データ科学と社会II、人間行動科学入門、社会調査法I、社会調査法II、心理統計学演習(心理学統計法)、心理学研究法、データ科学のための発展数学、DXによる地域課題解決(PBL)
履修条件
連絡先
教員居室:教育学部C棟2階209号室
内線:5525
E-mail:hsugino [at] yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
特に設けていません。必要があれば小さな質問でも構いませんので、いつでも連絡してください。メールでのお問い合わせも可能です。事前にアポを取ってもらえると助かりますが、ふらっと教員室に来て頂いても構いません。教員室に在室中は、ウェブ会議を行っている等を除き、できるだけ対応いたします。
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