開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火3~4
演習
4.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011310034
量的調査データ解析法入門[Introduction to Quantitative Data Analysis]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
高橋 征仁[TAKAHASHI Masahito]
ー
担当教員[ローマ字表記]
高橋 征仁 [TAKAHASHI Masahito]
特定科目区分
対象学生
人文学部正規生のみ
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
社会調査におけるデータは,はじめから「客観性」を保証されているわけではない。調査項目やサンプリングの方法,質問文の表現や回答法,データの分析技法やその解釈等々によって,巨大な「ウソ」が作られることは,決して珍しいことではない。日本社会においては,予算や補助金獲得のために,または問題隠蔽や責任回避のために,あるいはイデオロギーの補強のために,連日のように「ウソ」が量産されているのが実情である。授業では,独立行政法人で研究員として勤務経験のある教員が解説し,データ産出のプロセスを批判的に吟味するとともに,調査データに関する基本的な取り扱い方法について学ぶ。
授業の到達目標
常識的な因果関係を疑うとともに、新しい因果関係を構想し、積極的にテストする。
授業計画
【全体】
社会調査におけるデータの特性や問題について学んだ上で、記述から説明へと分析技法を学んでいく。その際、計算や出力の意味を理解できるように、できるだけ電卓計算で行う課題を課す。偏回帰係数や部分相関係数を用いたエラボレーションの能力を身につけ、多変量解析へと進む学習の基礎を作るのが本講義の到達点である。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
調査はどのように行われるか
1章
テキスト学習課題1
Slack登録
(目安時間:4時間)
第2回
調査データをどう分析するか
2章
テキスト学習課題2
練習用データ配布
(目安時間:4時間)
第3回
度数分布表を作成する
3章
テキスト学習課題3
図表作成
(目安時間:4時間)
第4回
度数分布を記述する
4章
テキスト学習課題4
記述統計の計算
(目安時間:4時間)
第5回
クロス表を作成する
5章
テキスト学習課題5
クロス集計と図表作成
(目安時間:4時間)
第6回
クロス表を分析する:カイ二乗検定
6章
テキスト学習課題6
カイ2乗検定
(目安時間:4時間)
第7回
2の平均の差を検定する(1):正規分布
7章
テキスト学習課題7
正規分布を用いた差の検定
(目安時間:4時間)
第8回
2の平均の差を検定する(2):t検定
8章
テキスト学習課題8
t検定
(目安時間:4時間)
第9回
複数の平均の差を検定する:分散分析
9章
テキスト学習課題9
F検定
(目安時間:4時間)
第10回
2つの連続変数間の関係を推定する(1):回帰分析の基礎
10章
テキスト学習課題10
回帰分析
(目安時間:4時間)
第11回
2つの連続変数間の関係を推定する(2):回帰分析の応用
11章
テキスト学習課題11
回帰分析
(目安時間:4時間)
第12回
離散変数間の連関を測定する:関連係数
12章
テキスト学習課題12
φ係数
(目安時間:4時間)
第13回
多重クロス表を分析する(1):エラボレーション
13章
テキスト学習課題13
エラボレーション1
(目安時間:4時間)
第14回
多重クロス表を分析する(2):エラボレーション
14章
テキスト学習課題14
エラボレーション2
(目安時間:4時間)
第15回
講義のまとめ:調査報告書・論文の読み方〜社会調査の哲学と調査データの読み書きをめぐる倫理
15章
テスト勉強:過去問
(目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 30% D: 10%
成績評価法
各回の課題 30%、学期末の筆記テスト 70%で評価します。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
社会統計学ベイシック
ISBN
9784623074037
著者名
片瀬一男・阿部晃士・高橋征仁
出版社
ミネルヴァ書房
出版年
2015
備考
ルートとメモリー機能のついた電卓を用意すること(関数電卓である必要はない)。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
社会統計学
ISBN
9784938551124
著者名
ボーンシュテット&ノーキ
出版社
ハーベスト社
出版年
1990
参考書
書名
「社会調査」のウソ
ISBN
4166601105
著者名
谷岡一郎
出版社
文藝春秋
出版年
2000
参考書
書名
1歩前からはじめる「統計」の読み方・考え方
ISBN
9784623075706
著者名
神林博史著
出版社
ミネルヴァ書房
出版年
2016
備考
メッセージ
たとえ数学が苦手でも、四則演算さえできれば、この授業はマスターできます。社会調査や実験、論文精読に不可欠な能力ですので、ぜひ2年次に修得しておいて下さい。
キーワード
測定水準 クロス集計 相関係数
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
量的調査データ解析法基礎
履修条件
連絡先
takahasi@yamaguchi-u.ac.jp
質問や相談は、Slackの#質問コーナーで随時対応します。
プライベートな内容を含む場合はDMで対応します。
オフィスアワー
月曜日3・4時限
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