タイトル

開講年度 開講学部等
2025 人文学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木9~10 演習 3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1011310040 感性と表現(現代文化の解読)[Appreciation and Expression (Interpreting Contemporary Culture)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
藤川 哲[FUJIKAWA Satoshi]
担当教員[ローマ字表記]
藤川 哲 [FUJIKAWA Satoshi], 村上 龍 [MURAKAMI Ryu], DJUMALI ALAM [DJUMALI ALAM]
特定科目区分   対象学生 人文学部正規生のみ 対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
【重要】初回に班分け(4人1班)を行うので必ず出席してください(事情があり出席できない学生は、【初回授業前までに】授業マネージャー教員までメールで連絡を入れること。連絡無しでの第2回からの参加は認めません)。
この授業は、「哲学コース」の美学、美術史、宗教学の教員によって開講されるリテラシー科目(PBL系)です。映画、展覧会、コンサート、サブカルチャー、祭祀・儀礼など、現代日本の文化的実践に見られる具体的事例を対象とし、文献資料や種々の情報を参照しながら、学問的な記述・説明を行う方法を学びます。個々の文化的実践から、「なぜそのような形式で成立したのか」、「どのような機能・意味があるのか」、「どのように、またなぜ伝播したのか」、「人々はそこから何を得ているのか」などの視点で考察します。講義では、視覚資料を用い、講義室での上映、記録媒体による配布、学外見学等により鑑賞し、グループでの討議、発表を行ってもらいます。
授業の到達目標
現代文化に関する主要な課題について、一定の知識を身につけること。個々の文化事象について、学術的視点から分析できるようになること。現代文化について普段の生活の中で関心を抱くこと。
授業計画
【全体】
美学、美術史、宗教学の教員が各4回ずつ講義を行う。それぞれの学問分野の方法論の紹介を通して、現代文化の読解力を身につける。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション 担当:藤川(美術史)【授業の概要説明】PBL授業について シラバスに目を通し、自らの学修目標を立てておいてください(目安時間:1時間)
第2回 メディアの特性に着目して、映画を観る(1) 担当:村上(美学)――1930-60年代のアメリカ映画における視覚上の禁欲(恋愛映画) 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第3回 メディアの特性に着目して、映画を観る(2) 担当:村上(美学)――1930-60年代のアメリカ映画における視覚上の禁欲(犯罪映画・西部劇映画) 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第4回 メディアの特性に着目して、映画を観る(3) 担当:村上(美学)――1930-60年代のアメリカ映画が共有する「メンタル・ハビット」としての反視覚性 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第5回 メディアの特性に着目して、映画を観る(4) 担当:村上(美学)――映画メディアの本性に抗うこととしての反視覚性 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第6回 展覧会を読み解く(1) 担当:藤川(美術史)【事前学習】展覧会の概要紹介 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第7回 展覧会を読み解く(2) 担当:藤川(美術史)【展覧会見学】カナレットとヴェネツィアの輝き展 山口県立美術館の企画展を自主見学してください(目安時間:4時間)
第8回 展覧会を読み解く(3) 担当:藤川(美術史)【振り返り1】印象に残った作品についてグループ討議と発表 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第9回 展覧会を読み解く(4) 担当:藤川(美術史)【振り返り2】印象に残った作品についてグループ討議と発表・総括 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第10回 偶像とキャラクターをめぐるスピリチュアリティ(1) 担当:アラム(宗教学)キャラクターを実体化する活動 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第11回 偶像とキャラクターをめぐるスピリチュアリティ(2) 担当:アラム(宗教学)「鏡像段階」と「鏡としてのキャラクター」 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第12回 偶像とキャラクターをめぐるスピリチュアリティ(3) 担当:アラム(宗教学)キャラクターをめぐる転移、欲望、眼差し 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第13回 偶像とキャラクターをめぐるスピリチュアリティ(4) 担当:アラム(宗教学)事例分析(2.5次元舞台、Vチューバー、コスプレ) 授業計画に沿った準備学修(目安時間:4時間)
第14回 総括1 担当:藤川(美術史) 講義全体の振り返り 授業計画に沿った準備学修(目安時間:5時間)
第15回 総括2 担当:藤川(美術史) 講義全体の振り返り 授業計画に沿った準備学修(目安時間:6時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 5% C: 10% D: 5%
成績評価法
レポート 90%、プレゼン10%
各教員の授業毎に、レポートやプレゼンによる成績評価を行います。最終評価は、3種類の講義の評価点の平均により算定します。
4回ずつ行われる各教員の講義のいずれかを全休した者は自動的に不可となります(=欠格条件)。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は用いません。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 絵を見る技術 名画の構造を読み解く ISBN 9784255011110
著者名 秋田麻早子 出版社 朝日出版社 出版年 2019
備考
参考書は必要に応じて紹介します。
メッセージ
人文学部における学びや研究は、古典文学や基本文献などの文章読解を通した学習以外にも多様な広がりがあります。この授業では、哲学コースの3人の教員が4回ずつ講義を担当し、それぞれの学問分野の方法論をわかりやすく解説します。映画(美学)や展覧会(美術史)、偶像とキャラクター(宗教学)をめぐる考察を通して、現代文化の一端を独自に解読する力を身につけてください。
キーワード
文化、サブカルチャー、偶像、キャラクター、擬人化、美術、映画、イメージ、表象、感性、モノ、作品、展覧会
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
美学・美術史概論(美学)、美学・美術史概論(美術史)、宗教学概論
履修条件
連絡先
授業マネージャー:藤川哲(研究室:人文研究棟406 電話:083-933-5234 E-mail:fujikawa●yamaguchi-u.ac.jp ●の部分を@に)

オフィスアワー
毎週月曜 13:00~14:30

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