開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
水3~4
演習
9.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011310045
民俗と人間[Folklore and Human Beings]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
谷部 真吾[YABE Shingo]
ー
担当教員[ローマ字表記]
谷部 真吾 [YABE Shingo]
特定科目区分
対象学生
人文学部正規生のみ
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義は、民俗学・文化人類学分野に興味をもつ、2年生を対象としている。
民俗学や文化人類学とは、フィールドワークを通して、ある地域・民族の文化を明らかにする学問である。そのため、3年生になり民俗学・文化人類学分野に進むと、「民俗学・文化人類学調査実習」という授業を履修し、本格的なフィールドワークを経験してもらうことになる。本講義は、そうした調査実習の「入門編」という位置づけである。
入門編とはいえ、調査実習と、ほぼ同じような授業を行う。したがって、受講生には実際にフィールドワークを実施してもらい、その成果を調査報告書としてまとめてもらう予定である。フィールドワークの手順や方法等については、演習形式の授業を通して習得する。授業を進めるにあたり、何度も課題を課す予定でいるので、受講生にはそのつもりでいてほしい。
授業の到達目標
フィールドワークの手順が分かる。取得した調査データをもとに、実証的な報告書を執筆できる。知りたいと思う調査テーマを明確にし、体系的な質問項目を設定できる。
授業計画
【全体】
1.受講生自身の関心にもとづいて、調査テーマを決める。
2.テーマに即した調査項目を作成する。
3.フィールドノートの作成法、写真の撮影などを学び、修得する。
4.テーマに関する発表を繰り返し行うことで、論理的思考力を身につける。
5.フィールドワークを実施し、その結果を、実証的に報告書にまとめる。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
はじめに
フィールドワークとは
講義内容と講義の進め方について説明する。
また、フィールドワークとは何か、フィールドワークを実施するにあたり、どのような準備が必要か、について理解する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第2回
既刊報告書調査(1)
民俗調査に関する調査報告書を読んでまとめ、内容を報告する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第3回
既刊報告書調査(2)
民俗調査に関する報告書を読んでまとめ、内容を報告する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第4回
調査テーマ申告
以下の点について、簡単に報告する。
・何を調査するのか?
・誰にインタビューするのか?
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第5回
調査テーマ発表(1)
調査テーマを発表する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第6回
調査テーマ発表(2)
調査テーマを発表する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第7回
調査項目発表(1)
質問票を作成し、発表する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第8回
調査項目発表(2)
質問票を作成し、発表する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第9回
記録の仕方について
インタビュー調査におけるフィールドノートの取り方、写真の撮り方を学ぶ。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第10回
調査計画書報告(1)
以下の点を盛り込んだ、調査計画書を作成し、発表する。
・何を明らかにするのか?
・具体的に、誰に、どんなことを聞くのか?
・いつ調査を実施するのか?
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第11回
調査計画書報告(2)
以下の点を盛り込んだ、調査計画書を作成し、発表する。
・何を明らかにするのか?
・具体的に、誰に、どんなことを聞くのか?
・いつ調査を実施するのか?
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第12回
調査地被害について
フィールドワークや調査報告書がおよぼす悪影響について理解する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第13回
調査計画書再検討
精度の高い調査を実施するために、調査計画書を見直す。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第14回
調査報告(1)
フィールドワークの成果を報告する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
第15回
調査報告(2)
フィールドワークの成果を報告する。
授業計画にそって、準備学習2時間・復習2時間を行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 35% B: 35% C: --% D: 25%
成績評価法
学期末レポート、課題レポート、授業への参加度、発表をもとに、評価します。
学期末レポート 30%
課題レポート 20%
授業への参加度 20%
発表 30%
なお、欠席と課題レポート未提出の合計が5回以上となった場合は、欠格とします。
教科書にかかわる情報
備考
適宜、資料を配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
民俗調査ハンドブック
ISBN
4642072683
著者名
上野和男(他編)
出版社
吉川弘文館
出版年
1987
参考書
書名
フィールドワークの技法
ISBN
9784788507883
著者名
佐藤郁哉
出版社
新曜社
出版年
2002
参考書
書名
フィールドワーク 増訂版
ISBN
9784788510302
著者名
佐藤郁哉
出版社
新曜社
出版年
2006
備考
メッセージ
1.初回授業の際に、本講義に関するアナウンスを行うので、履修希望者は必ず出席すること。
2.授業中の私語は厳禁とする(場合によっては、退出を命じることもある)。
3.30分以上の遅刻は入室を認めない。
4.受講生の積極的な取り組みを重視する。
キーワード
民俗学 文化人類学 フィールドワーク 報告書
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
民俗学・文化人類学購読
履修条件
主な受講生として想定しているのは、民俗学・文化人類学研究室への所属を考えている学生です。
また、ほぼ毎回、課題レポートを課しますので、すべての課題を提出する意欲が求められます。
連絡先
メールアドレス:yabe[a]yamaguchi-u.ac.jp([a]を@に変えてください)
オフィスアワー
必要があれば随時。
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