タイトル

開講年度 開講学部等
2025 人文学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1011311008 美学・美術史特殊講義(美学)[Topics in Aesthetics and Art History (Aesthetics)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
村上 龍[MURAKAMI Ryu]
担当教員[ローマ字表記]
村上 龍 [MURAKAMI Ryu]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
芸術やそれに類する文化的事象について語るとき、えてして作者のオリジナリティ(独自性=源泉性)なるものが尊ばれますが、そうした芸術観、価値観が確立したのは、じつは近代以降(もしくは一九世紀以降)のことにすぎません。

この授業では、そのような芸術観からはなれて、現代におけるオリジナルでない制作の様々な形態を検分し、むしろ共同的な制作の豊かさをこそ、浮き彫りにしたいと思います。

事の次第が以上のようであるため、講義中ではいわゆる芸術や美術の外にある事例、具体的には映画、ポピュラー音楽、ミュージック・ビデオ、マンガ、アニメ等々を、もっぱら取りあげることになります。
授業の到達目標
オリジナルでない制作の様々な形態にかんして知見をひろげる。また、そのことをつうじて、オリジナリティ(独自性=源泉性)を尊ぶ近代的な芸術観を相対化する。
授業計画
【全体】
【週単位】欄に掲げたテーマにつき、適宜AV資料を用いつつ、順をおって講義します。

各週とも、既存のものに依拠した制作実践をとり扱いますが、特定の作例を参照元とする制作から、一定の集合ないし規則を参照元とするそれへと、話の焦点は週を追うごとに推移してゆきます。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション 全体への導入 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第2回 個別的なものへの参照(1) カバー楽曲 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第3回 個別的なものへの参照(2) リメイク映画 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第4回 個別的なものへの参照(3) 楽曲制作上の手法としてのサンプリング 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第5回 個別的なものへの参照(4) 映像における引用(1) 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第6回 個別的なものへの参照(5) 映像における引用(2) 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第7回 一般的なものへの参照(1) パスティッシュ、パロディ 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第8回 一般的なものへの参照(2) 続編、連作 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第9回 一般的なものへの参照(3) シリーズもの 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第10回 一般的なものへの参照(4) ジャンルもの(1) 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第11回 一般的なものへの参照(5) ジャンルもの(2) 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第12回 一般的なものへの参照(6) ジャンルもの(3) 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第13回 一般的なものへの参照(7) ジャンルもの(4) 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第14回 一般的なものへの参照(8) ジャンルもの(5) 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第15回 一般的なものへの参照(9) ポスト古典的なもの 授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
期末の授業外レポート 100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 該当なし ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
修学支援システムをつうじて、資料を適宜、配布します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 パランプセスト : 第二次の文学 ISBN 4891763167
著者名 ジェラール・ジュネット 出版社 水声社 出版年 1995
参考書 書名 エスニックの次元 : 《日本哲学》創始のために ISBN 9784326153367
著者名 佐々木健一 出版社 勁草書房 出版年 1998
参考書 書名 挑発としての文学史 ISBN 9784006000660
著者名 ハンス・ロベルト・ヤウス 出版社 岩波書店 出版年 2001
参考書 書名 芸術の規則(1) ISBN 4894340097
著者名 ピエール・ブルデュー 出版社 藤原書店 出版年 1995
参考書 書名 芸術の規則(2) ISBN 4894340305
著者名 ピエール・ブルデュー 出版社 藤原書店 出版年 1996
備考
必要におうじ授業内で指示します。
メッセージ
この授業をつうじて得た知見を、身のまわりの文化的事象に適用・応用することで、視界がおおきく変わるでしょう。
キーワード
剽窃、贋作、パクリ、カバー、リメイク、変奏、変形、サンプリング、引用、オマージュ、翻案、パスティッシュ、パロディ、続編、連作、シリーズもの、ジャンルもの、ポスト古典的、アヴァンギャルディスム、モダニズム
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
感性と表現(現代文化の解読)、哲学と人間、美学・美術史関連の諸科目
履修条件
連絡先
mrkmryu@[山口大学]
オフィスアワー
火曜日の午後をはじめ、随時(事前に連絡のあることが望ましい)

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