開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011312010
西洋史特殊講義(古代・中世)[Topics in Western History (Ancient and Medieval)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
南雲 泰輔[NAGUMO Taisuke]
ー
担当教員[ローマ字表記]
南雲 泰輔 [NAGUMO Taisuke]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
410年8月24日、「永遠の都」と称された都市ローマは、アラリック率いる西ゴート族によって劫略された。3日間にわたって行なわれたこの劫略は、前390年頃のガリア人による劫略ののち、およそ800年間の「平和」を享受してきたローマ帝国の「首都」を震撼せしめた事件であり、帝国各地の同時代人たちにも強い衝撃をもって受け止められた。研究史上では、この事件の歴史的意義をめぐってさまざまな見解が提示されてきたが、現在の学界では必ずしも重大・自明なものとして説明されていない。本講義では、410年のローマ市劫略について、最新の研究成果を踏まえつつ、その固有の意義を再考し、長期的な文脈のなかに位置づけることを試みたい。
授業の到達目標
後期ローマ帝国史の基本的な展開を理解する。後期ローマ帝国史に関するさまざまな史資料の扱い方を習得する。後期ローマ帝国史について、史資料の内容に即して自己の見解を説明することができる。西洋史について一過性のものではない、持続的な興味関心を持つことができる。
授業計画
【全体】
【週単位】に記載の通り実施する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
受講希望者は必ず出席すること
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第2回
プロローグ
詩人の帰郷
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第3回
410年のローマ市劫略をめぐる諸学説
学説史の整理検討
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第4回
トラウマの淵源
都市ローマの歴史1
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第5回
煉瓦から大理石へ
都市ローマの歴史2
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第6回
「永遠の都」の誕生
ローマ人と「永遠」
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第7回
帝国分裂への序章
3世紀から4世紀へ
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第8回
皇帝のいない「首都」
「古代末期」の変容
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第9回
都市ローマのレジリエンス
帝国の分裂のなかで
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第10回
蛮族による文明的な略奪
410年のローマ市劫略
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第11回
アウグスティヌスとヒエロニムス
同時代人の受けた衝撃
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第12回
ホノリウス帝とローマ市
「暗愚な皇帝」?
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第13回
記憶のなかのローマ市劫略
音もなき崩壊
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第14回
総括
「世界」を揺るがした三日間
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第15回
定期試験
期末筆記試験
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第16回
予備日
予備日
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(準備学習の目安時間:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内コメントシートおよび期末筆記試験で評価します。
コメントシート 30%、期末筆記試験 70%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しない。資料を配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
Frontier and society in Roman North Africa
ISBN
9780198152354
著者名
David Cherry
出版社
Clarendon Press
出版年
1998
参考書
書名
Rome against Caratacus : the Roman campaigns in Britain, AD 48-58
ISBN
9780415239875
著者名
Graham Webster
出版社
Routledge
出版年
2002
参考書
書名
Vandal Heaven: Reinterpreting Post-roman North Africa
ISBN
9781636242873
著者名
Simon Elliot
出版社
Casemate Pub & Book Dist Llc
出版年
2024
参考書
書名
Understanding Integration in the Roman World
ISBN
9789004545618
著者名
Elena Muiz Grijalvo, Rosario Moreno Soldevila
出版社
Brill Academic Pub
出版年
2023
参考書
書名
Late Roman Italy: Imperium to Regnum
ISBN
9781399518024
著者名
Jeroen W. P. Wijnendaele
出版社
Edinburgh Univ Pr
出版年
2023
備考
講義中に適宜提示する。
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
ガイダンス時に周知する。
オフィスアワー
ガイダンス時に周知する。
ページの先頭へ