開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木7~8
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011313001
現代社会学概論(社会調査)[Outline of Sociology (Social Research)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
速水 聖子[HAYAMI Seiko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
速水 聖子 [HAYAMI Seiko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
社会学は様々な方法によって社会のすがたを明らかにしようとする学問である。そのための有効な方法の1つが社会調査である。社会調査の分野では、具体的な社会事象を客観的に把握するために様々な手法が開発され、また多くの調査研究が蓄積されている。授業では、社会調査の先行研究を紹介しながら、量的ならびに質的な社会調査の両方に目をくばり、社会調査の実施に向けた基礎知識を習得することを目的とする。
授業の到達目標
社会調査とは何か、について理解する。社会調査に関わる正しいデータの読み方を理解する。身のまわりにある社会調査について関心を持つ。
授業計画
【全体】
社会調査の役割や意義、方法、実施の手順について、理解し、社会学の先行研究から学ぶ。
社会調査に関する一般的な基礎知識を習得し、さまざまな調査手法について学び、学生自身が社会調査の実施に向けた準備ができるようになることを目的とする。社会調査の意味と目的、調査における資料やデータの収集から分析までのプロセスに関して理解する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
社会調査の目的と必要性
社会調査の目的と必要性について解説する。
指示された資料を読み込んでおくこと(目安時間:4時間)
第2回
科学的方法としての社会調査の成立と歴史的展開
社会調査の歴史的展開をもとに、近代的社会調査の成立と調査法の発展について解説する。
教科書第1章を読み込んでくること。(目安時間:4時間)
第3回
社会調査の方法と種類(1)
量的調査と質的調査
教科書第2章を読み込んでくること。(目安時間:4時間)
第4回
社会調査の方法と種類(2)
統計的調査と事例研究法
教科書第3章を読み込んでくること。(目安時間:4時間)
第5回
社会調査の実例とその活用(1)
国勢調査と官庁統計等について解説する。
国勢調査や官庁統計等の実施について、主なものの概要をまとめる。(目安時間:4時間)
第6回
社会調査の実例とその活用(2)
世論調査とマーケティングリサーチ等について解説する。
「世論調査とは何だろうか」1、2章について目を通しておくこと。(目安時間:4時間)
第7回
社会調査の手順と方法の選択
調査票調査とフィールドワークの相補性について解説する。
指示された資料を読み込んでくること。(目安時間:4時間)
第8回
家族と社会調査(1)
量的調査からみる家族の変容と問題
教科書第4-5章について目を通しておくこと。(目安時間:4時間)
第9回
家族と社会調査(2)
質的調査からみる家族の変容と問題
指示された資料を読み込んでおくこと(目安時間:4時間)
第10回
地域と社会調査(1)
量的調査からみる地域社会の変容と問題
教科書第6-7章について目を通しておくこと。(目安時間:4時間)
第11回
地域と社会調査(2)
質的調査からみる地域社会の変容と問題
指示された資料を読み込んでおくこと(目安時間:4時間)
第12回
参与観察の実態
調査法としての参与観察を用いた先行研究について解説する。
都市社会学におけるシカゴ学派について調べておくこと。(目安時間:4時間)
第13回
社会調査と政策提言
社会調査の活用としての政策提言の可能性や実例について解説する。
近日中の新聞を活用して、社会調査のデータ・調査結果を扱った記事や社説等についてまとめる。(目安時間:4時間)
第14回
調査の倫理と調査者の立場
社会調査と調査者の倫理について解説する。
授業の中で提示した課題等について調べておくこと(目安時間:4時間)
第15回
社会調査の実施に向けて
これまでの授業のまとめを行う。
(指示された資料を読み込んでおくこと目安時間:4時間)
第16回
総括と定期試験
授業のまとめと定期試験の実施
(指示された資料を読み込んでおくこと目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内のレポート30%、学期末の筆記テスト70%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
最新・社会調査へのアプローチ
ISBN
9784623095247
著者名
大谷信介・木下栄二ほか
出版社
ミネルヴァ書房
出版年
2023
備考
適宜資料も配布・提示します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
現代日本人の意識構造第8版
ISBN
9784140912287
著者名
NHK放送文化研究所
出版社
NHK出版
出版年
2015
参考書
書名
世論調査とは何だろうか
ISBN
9784004315469
著者名
岩本 裕
出版社
岩波新書
出版年
2015
参考書
書名
社会調査の考え方
ISBN
9784130520263
著者名
佐藤郁哉
出版社
東京大学出版会
出版年
2015
参考書
書名
データはウソをつく
ISBN
9784480687593
著者名
谷岡一郎
出版社
ちくまプリマー新書
出版年
2007
備考
その他、必要に応じて適宜指示する。
メッセージ
社会調査を学ぶことは、身の周りのさまざまな情報に騙されないことにもつながります。正しくデータを理解し、読むことを学びましょう。
キーワード
社会調査、量的調査、質的調査、統計的調査、事例調査、調査票、社会調査史
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
量的調査データ解析法、質的調査データ解析法、課題の発見と検証
履修条件
連絡先
研究室 人文棟4階419
E-mail:seiko.h@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時、メールにて希望日時を受け付けます。
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