開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火7~8
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011314004
中国語学概説(音声)[Outline of Chinese Linguistics (Phonology)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
更科 慎一[SARASHINA Shinichi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
更科 慎一 [SARASHINA Shinichi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
中国語の音声及び音韻を研究する上で最低限必要な知識を学ぶ。
授業の到達目標
国際音声字母で表記された現代中国語の音声を自分の口で再現できる。
中国語の音節構造について簡単に説明できる。発声、喉頭調節、調音点、調音方法、音高の産生などの仕組みが理解できている。
中国語の音声を言語学的に分析し、発音することができる。授業で習ったことを自らの学習上の問題と結びつけることができる。
授業で習ったことを検証したり批判したりすることができる。
授業計画
【全体】
前半では、現代中国語の音声について、調音音声学を踏まえつつ学ぶ。後半では、中国語の音声の歴史、及び日本漢字音について概観する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
導入:中国語とその文字
本講義全体の内容、講義の進め方、成績評価等について説明する。
シラバスをよく読んでおくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第2回
中国語の音節構造とピンイン
専門的な議論に入る前に、中国語の発音に関する基本的事実として、中国語の音節構造、及びピンイン(ローマ字)の綴り方の特徴について説明する。
「中国語初級」を履修した受講者は、教科書の発音編をよく復習しておくこと。履修していない受講者は、「音節」とは何かについて、自分なりに知識を整理しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第3回
現代中国語の子音(1):調音点
中国語の子音を調音点の観点から考察する。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第4回
現代中国語の子音(2):調音方法
中国語の子音を調音方法の観点から考察する。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第5回
現代中国語の子音(3):有気無気
中国語の一部子音に見られる有気音と無気音の区別の生成メカニズムについて考察する。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第6回
現代中国語の母音(1):前舌・奥舌・円唇
中国語の母音を舌及び唇の構えという観点から考察する。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第7回
現代中国語の母音(2):音節末音
中国語の母音(韻母)の特色である音節末音(韻尾)について考察する。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第8回
現代中国語の母音(3):音節主音
音韻論の考え方を導入して、中国語の母音の中核部分を成す音節主音(主母音)の体系を分析する。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第9回
現代中国語の声調
中国語の一大特色である声調の生成メカニズムについて考察する。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第10回
現代中国語の音韻体系(これまでのまとめ)
音韻論の観点から中国語の発音を分析し、その体系が整然としていることに説き及ぶ。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。予習・復習に当たり、音声学と音韻論の違いについて正しく認識するよう努めること。(準備学習2時間、復習2時間)
第11回
中国語音韻史(1)中古漢語の発音の区別
中国語音韻史上最も重要な時期である隋唐代の音韻体系を概説する。
言語研究には共時的なものと通時的なものがあること、これまでの授業は共時研究でありこの回以降の授業は通時研究であることについて理解しておくこと。また、できれば授業中に示された参考文献について理解を深めること。(準備学習2時間、復習2時間)
第12回
中国語音韻史(2)日本漢字音の歴史
漢字音が日本に伝わり、日本語化しながら定着していくありさまを学ぶ。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第13回
中国語音韻史(3)日本漢字音と中古音の対応関係
日本漢字音のもととなった漢語音が中古時代のものであること、日本漢字音と中古中国語音の間に厳密な対応関係があることについて学ぶ。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第14回
中国語音韻史(4)現代中国語音と中古音の対応関係
中古から現代にいたる中国語音もまた規則的音韻変化を経ていることについて学ぶ。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。(準備学習2時間、復習2時間)
第15回
全体のまとめ
全体の授業を振り返る。
前回のプリントをよく読んで復習しておくこと。また、学期末レポートに向けて参考文献を渉猟すること。(準備学習2時間、復習2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業外レポート80%, 授業態度20%とします。
教科書にかかわる情報
備考
授業中にプリントを配布します。
参考書にかかわる情報
備考
授業中に指示します。
メッセージ
特になし
キーワード
中国語 音韻 音声
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
特になし
履修条件
連絡先
人文研究棟605室 083-933-5250
オフィスアワー
月曜日5, 6時限
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