開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011314009
日本文学特殊講義(近代)[Topics in Japanese Literature (Modern)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
野坂 昭雄[NOSAKA Akio]
ー
担当教員[ローマ字表記]
野坂 昭雄 [NOSAKA Akio]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
日本の近代詩というジャンルについて理解を深めることを目的とします。
授業では、日本近代詩史上で極めて重要な詩人である萩原朔太郎の詩業を、講義形式で通観していきます。具体的な詩人の生涯から、各詩集の特徴や詩風の変遷、また詩・散文・アフォリズムなどのジャンルの問題にも言及し、近代詩史上における朔太郎の役割を立体的に把握できるように講義を進めます。その過程で、朔太郎研究の重要な成果についても触れていきます。
授業の到達目標
・萩原朔太郎という詩人の業績、および同時代の詩的動向について知識を有している。
・詩史的なポイントを踏まえながら詩の分析ができる。
・講義で取り上げる作品以外にも意欲的に詩や先行研究、関連文献を読む。
授業計画
【全体】
教員による講義形式の授業ですが、授業内あるいはMoodleを使って、詩の分析などの課題(ミニレポート)を課すことがあります。また、毎回の授業の終わりに、コメントペーパーを書いてもらいます。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
導入
授業の到達目標の確認と授業概要、成績評価の方法に関して説明する。
事前学習(学修時間の目安:4時間)
第2回
近代詩史の諸問題
文語定型詩から口語自由詩への変化について説明する。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第3回
萩原朔太郎について
萩原朔太郎の略歴と人間関係について説明する。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第4回
「愛憐詩篇」の位相――「夜汽車」の分析
萩原朔太郎の第一詩集『月に吠える』以前の詩について説明する。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第5回
「愛憐詩篇」の位相――ココロとモノの関係
「愛憐詩篇」期の作品の変化について、作品分析を通して考える。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第6回
大正三年の拾遺詩篇──身体のイメージ
大正三年作の拾遺詩篇における身体イメージを分析する。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第7回
「浄罪詩篇ノオト」について
「浄罪詩篇ノオト」の記述を通して、大正三年末の朔太郎の状況について考える。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第8回
動物電気、犯罪、金属──大正三年末の朔太郎
大正三年末の詩群を読み、電気や金属、犯罪といった詩的イメージを分析する
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第9回
オートマティスムとしての朔太郎詩
朔太郎の詩とシュルレアリスムとの関連性について考える。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第10回
自然主義と『月に吠える』
『月に吠える』の詩を分析して、自然主義との関連から、その詩の位相を考える。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第11回
「竹」と「すえたる菊」
「竹」、「すえたる菊」などの詩を分析し、その特徴を説明する。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第12回
「殺人事件」をめぐる議論と映画
「殺人事件」について分析し、またこの詩をめぐる議論を紹介する。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第13回
「春夜」から「内部に居る人が畸形な病人に見える理由」へ
二つの詩の表現を吟味して、〈自己〉をめぐる問題点を明らかにする。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第14回
自画像としての詩──写真と朔太郎
朔太郎の撮った写真を紹介しながら、詩との関連をさぐる。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第15回
『月に吠える』以降の散文化について
その後の朔太郎の歩みに触れ、詩人を近代詩史の中に位置づける。レポートの提出。
授業計画に即した予習・復習(学修時間の目安:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末のレポートと、授業内のコメント、ミニレポートにより評価します。
学期末のレポート 70%、授業内のコメント・ミニレポート 30%
教科書にかかわる情報
備考
授業ではプリントを配布します。授業で毎回使う教科書というわけではありませんが、萩原朔太郎の詩集が手許にあると便利です。
参考書にかかわる情報
備考
授業内で適宜指示します。
メッセージ
課題提出にMoodleを使用する可能性があります。Moodleを使用したことがない受講者は、一度ログインしてください。
また受講者は、授業開始前に萩原朔太郎の作品(特に『月に吠える』)に眼を通しておくこと。複数の出版社から文庫版の『萩原朔太郎詩集』が発売されており、古書店等でも入手可能です。また「青空文庫」でも読むことができます。
キーワード
萩原朔太郎、日本近代詩
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
履修条件
連絡先
anosaka●yamaguchi-u.ac.jp
(メール送信の際は●を@に変えて下さい)
オフィスアワー
特に日時を指定しませんが、質問等には適宜対応いたします。
授業の後あるいはメールにて、教員にアポイントメントを取ってください。
もちろん、在室時にはいつでも対応します。
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