開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木7~8
講読
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011314013
日本文学基礎講読(中古)[Basic Readings in Japanese Literature (Classical)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
森野 正弘[MORINO Masahiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
森野 正弘 [MORINO Masahiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
日本文学史において中古と区分される時代(平安時代)に成立した歌物語である『伊勢物語』の中から、10段から45段にかけての物語を取り上げ、講読する。教員は、作品について概説し、読解する上で参考となる諸文献について紹介した後、10段から45段にかけての主要な章段を受講者に担当範囲として割り振る。受講者は、諸注釈書を参照しながら担当範囲についての本文・解釈等について精査し、そこに伏在している問題について整理したプリントを作成する。授業では、受講者が作成したプリントに基づいて作品を読解し、検討を加えてゆく。
授業の到達目標
古典文学作品に書かれた内容を正確に読み取ることができる。古典文学作品に書かれた内容を通じて多面的な物の見方・考え方ができる。古典文学作品に関連する歴史的文化的事項について自発的に調べることができる。
授業計画
【全体】
『伊勢物語』の中から主要な章段を取り上げ、受講者に担当範囲として割り当てる。受講者は担当範囲についての本文・注釈・問題点などを載せた資料を作成し、発表する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
『伊勢物語』の概説
『伊勢物語』の作品内容、文学史上の位置づけについて講義する。
在原業平という歴史上の人物について調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第2回
『伊勢物語』の文献案内
『伊勢物語』の本文、注釈、研究の諸相について講義する。
授業で取り上げた文献の配架先について調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第3回
鄙の恋愛(1)
10段「たのむの雁」の講読
10段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第4回
鄙の恋愛(2)
12段「盗人」・13段「武蔵鐙」の講読
10段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第5回
鄙の恋愛(3)
14段「くたかけ」・15段「しのぶ山」の講読
14段・15段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第6回
男女の別れ(1)
16段「紀の有常」の講読
16段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第7回
男女の別れ(2)
19段「天雲のよそ」・20段「楓のもみぢ」の講読
19段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第8回
男女の別れ(3)
21段「おのが世々」の講読
21段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第9回
男女の別れ(4)
23段「筒井筒」の講読
23段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第10回
男女の別れ(5)
24段「梓弓」の講読
24段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第11回
色好みの男
39段「源の至」の講読
39段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第12回
恋に死ぬ青年の物語
40段「すける物思ひ」の講読
40段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第13回
「女はらから」の物語
41段「紫」の講読
41段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第14回
色好みの女
42段「誰が通ひ路」・43段「名のみ立つ」の講読
42段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第15回
恋に死ぬ娘の物語
45段「行く蛍」の講読
45段の本文について、諸注釈書を参照しながら解釈等を精査し、どのような問題があるか調べる。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内の発表内容50%、レポート50%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
新編日本古典文学全集『竹取物語・伊勢物語・大和物語・平中物語』
ISBN
4096580120
著者名
片桐洋一・福井貞助・高橋正治・清水好子
出版社
小学館
出版年
1994
備考
大学図書館HPの学習用ポータルから「JapanKnowledge」に入り、「本棚」で「新編日本古典文学全集」を参照する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
新日本古典文学大系『竹取物語・伊勢物語』
ISBN
4002400174
著者名
堀内秀晃・秋山虔
出版社
岩波書店
出版年
1997
参考書
書名
伊勢物語全評釈:古注釈十一種集成
ISBN
4842187417
著者名
竹岡正夫
出版社
右文書院
出版年
1996
備考
該当なし
メッセージ
出席状況3分の2未満の者は欠格とする。
キーワード
中古文学
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
日本文学発展講読(中古)
履修条件
連絡先
morino@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日9・10時限
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