開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
水3~4
講義
1.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011315005
言語学概論(意味・類型・歴史)[Outline of Linguistics (Semantics, Typology, Historical Linguistics)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
乾 秀行[INUI Hideyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
乾 秀行 [INUI Hideyuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
「言語学」とは、ヒトの言語一般について研究する学問分野です。この授業では、皆さんの母語である日本語の例を中心に、言語学の主要分野についてできるだけ平易に説明していきます。広く世界言語の言語特徴にも言及しますので、言語学では「ことば」というものをどのように扱っているかを理解できるようになります。言語学は大学で初めて学ぶ学問分野ですので、基本的な考え方や専門用語を最初に覚える必要があります。後期に開設される「言語学概論(音韻・形態・統語)」とセットで履修することで言語学の基礎知識が一通り身につくと思います。山に登るならそれなりの装備が必要なのと同じことです。
人間は「ことば」を使ってものを考えますから、皆さんも、大なり小なり、「ことば」に関心を持って生きてきたでしょうし、これから先も間違いなく「ことば」に関わって生きていきます。授業を通して「ことば」のしくみについての理解が深まると共に、今まで気づかなかったことや間違って解釈していたことがたくさん見つかると思います。また、一般言語学的観点から授業をしますので、これまで日本語や英語の知識だけを拠り所に、勝手に当たり前だとか特殊だと思っていた言語特徴が相対化されることもあるでしょう。ちっぽけな規範意識や先入観を取り除いたときに初めて、魅惑的な「言語学の世界」が皆さんの前に現れます。具体例をたくさん挙げていきますので、この機会に言語感覚を磨いてください。
この授業では、言語学の主要分野のうち、語の意味と文の意味(意味論と統語論)、談話の意味(語用論)、言語の多様性と類型(言語類型論)、言語の変化(歴史言語学)について、その研究方法を概説します。
授業の到達目標
言語学の基本的な知識を身につけ、それによる研究内容を理解できる。一般言語学的に言語現象を客観的に考察できる。世界諸言語や言語の歴史に関して広く関心を持つことができる。
授業計画
【全体】
テキストに沿って、語の意味(意味論)、文・談話の意味(統語論・語用論)、言語類型論、歴史言語学を解説します。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
授業内容、授業の進め方、成績評価法の説明
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第2回
語の意味1
語の定義、意義素と成分分析、親族名称と兄弟姉妹、上下関係と非両立関係
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第3回
語の意味2
類義語と同義語、反義語、同音異義語と多義語、選択制限、直喩と隠喩
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第4回
語の意味3
格と意味役割、とりたて詞、接続詞、定・不定と特定・総称
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第5回
文の意味1
事態の構造、時制(テンス)、アスペクト
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第6回
文の意味2
動作態、時間表現に関わる動詞分類
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第7回
文の意味3
モダリティ、文の構造と意味、文の意味と真理値
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第8回
文の意味4
状況把握と指示詞、主題と焦点、会話の含意
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第9回
言語類型論1
危機言語の調査研究と記録、言語類型論、基本語順
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第10回
言語類型論2
プロトタイプ、他動詞と自動詞、対格標示と能格標示
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第11回
言語類型論3
関係節の類型と名詞句階層、その他の文法パラメータ
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第12回
歴史言語学1
言語変化、文字、音変化、形態変化
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第13回
歴史言語学2
形態法の循環、統語変化、意味変化
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第14回
歴史言語学3
語彙変化、分岐的変化と収束的変化、接触言語(ピジンとクレオール)
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第15回
予備
テスト範囲までの内容
毎回授業終了から19時までに授業の感想を小レポートとして送る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第16回
期末テスト
期末テスト
授業で扱った範囲の勉強をする。
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: --% D: --%
成績評価法
授業内のレポート、学期末の筆記テストで評価します。
レポート 10%、学期末の筆記テスト 90%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
言語学 第2版
ISBN
4130820095
著者名
風間喜代三他
出版社
東京大学出版会
出版年
2004
備考
教科書は受講確定後、受講する学生分を生協に依頼しますので、それから購入してください。
参考書にかかわる情報
備考
授業中に適宜提示。
メッセージ
授業はブログを使ってやりますので、毎回ノートパソコンを持ってきてください。言語学分野に進む人は受講してください。
キーワード
意味論、統語論、語用論、言語類型論、歴史言語学
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
言語学概論(音韻・形態・統語)、言語類型論、音声学、言語と人間
履修条件
連絡先
inui@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月火水の午後であれば、比較的対応可能です。相談・質問がある場合は、事前にメールでアポを取ってください。
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