開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金5~6
講読
5.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011315013
欧州文学・比較文学講読(独語系)[Readings in Comparative Literature (German)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
稲垣 健太郎[INAGAKI Kentaro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
稲垣 健太郎 [INAGAKI Kentaro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この授業では、ドイツ文学史において重要な位置を占めるヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749-1832)の著作のうち、『西東詩集(West-östlicher Divan)』に収録された詩とゲーテ自身による『「西東詩集」をより良く理解するための注釈と論考(Noten und Abhandlungen zu besserem Verständnis des westöstlichen Divans)』(以下、『注釈と論考』と略記)を読み進めます。講読を通じて、1)ドイツ語文学に親しみ、ドイツ語の読解力を向上させるとともに2)ゲーテがいかに東方に由来する文献を用いながら『西東詩集』を著したのか、を理解できるようになることを目指します。
授業の到達目標
ドイツ語の文法と語彙の知識にもとづいて、辞書を使いながらドイツ語の古典的著作を自力で読むことができるようになること。著作を理解するための社会、歴史、文化的な文脈についての情報を収集できるようになること。
授業計画
【全体】
この授業では、辞書や文法書を適宜確認しながら、ドイツ語の文章を丁寧に読み解き、翻訳できるようになることを目指します。『西東詩集』を読み進める準備として、ゲーテの生涯や『西東詩集』が書かれた時代背景の解説と演習をおこないます。その後、『西東詩集』に収録されたいくつかの詩とゲーテによる『注釈と論考』を読み進めていきます。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
講読のスケジュール
講読の際に用いる事典・辞書類の紹介
該当せず
第2回
『西東詩集』講読の前提(1)
ゲーテの生涯(1)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第3回
『西東詩集』講読の前提(2)
ゲーテの生涯(2)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第4回
ゲーテとオリエンタリズム(1)
A. Polaschegg, Der andere Orientalismusの読解(1)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第5回
ゲーテとオリエンタリズム(2)
A. Polaschegg, Der andere Orientalismusの読解(2)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第6回
ゲーテとオリエンタリズム(3)
A. Polaschegg, Der andere Orientalismusの読解(3)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第7回
文献講読
『西東詩集』詩人巻(Buch des Sängers)の「聖遷・逃走(Hegire)」と「祝福の抵当(Segenspfänder)」
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第8回
文献講読
『西東詩集』ハーフェズ巻(Buch Hafis)(1)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第9回
文献講読
『西東詩集』ハーフェズ巻(Buch Hafis)(2)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第10回
文献講読
『西東詩集』ズライカ巻(Buch Suleika)(1)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第11回
文献講読
『西東詩集』ズライカ巻(Buch Suleika)(2)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第12回
文献講読
『西東詩集』寓喩巻(Buch der Parabeln)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第13回
文献講読
『注釈と論考』(1)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第14回
文献講読
『注釈と論考』(2)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第15回
文献講読
『注釈と論考』(3)
予習として関連する文献に事前に目を通しておくこと(4時間)。
第16回
まとめ
まとめ
該当せず
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: --% D: 20%
成績評価法
出席と講読テクストの予習50%、小レポート20%、期末レポート30%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
Johann Wolfgang von Goethe Werke, Kommentare und Register. Hamburger Ausgabe in 14 Banden. Band 2 Gedischte und Epen II
ISBN
著者名
Johann Wolfgang von Goethe
出版社
Beck
出版年
1967
教科書
書名
Der andere Orientalismus: Regeln deutsch-morgenlandischer Imagination im 19. Jahrhundert
ISBN
9783110184952
著者名
Andrea Plaschegg
出版社
Walter de Gruyter
出版年
2005
備考
講読箇所にかんするプリントを配布します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
『西東詩集』
ISBN
9784003240731
著者名
ゲーテ作小牧健夫訳
出版社
岩波書店
出版年
1961
参考書
書名
『科学する詩人ゲーテ』
ISBN
9784766417272
著者名
石原あえか
出版社
慶應義塾大学出版会
出版年
2010
備考
『西東詩集』にはいくつかの邦訳があります。ドイツ語のテクストを講読する際に参考として訳書を読み比べてみてください。
メッセージ
授業を通じてドイツ語文献を丁寧に読み進めていきます。ドイツ語の読解力を高めたいと考えている皆さんの積極的な参加を期待します。
キーワード
ドイツ語文献講読、ヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、ドイツ文学と東洋趣味
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
比較文学、欧州文学・比較文学特殊講義
履修条件
連絡先
授業が始まってからお伝えします。
オフィスアワー
質問は授業の前後に受け付けます。
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