開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木5~6
演習
5.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011315022
欧州文学・比較文学演習(独語系)[Seminar in Comparative Literature (German)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
稲垣 健太郎[INAGAKI Kentaro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
稲垣 健太郎 [INAGAKI Kentaro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この授業では、18世紀半ばのドイツにおけるアラビア学の創始者と目されるヨーハン・ヤーコプ・ライスケ(Johann Jacob Reiske, 1716-1774)がドイツ語で著した『自伝(Lebensbeschreibung)』を題材とします。文法書や辞書を用いながら、ライスケのドイツ語テクストを時間をかけて丁寧に読み解くことで、18世紀のドイツ語刊本のフラクトゥーア書体を学びながら、当時のドイツ語の文体にも親しむことで、ドイツ語の読解力を養うことを目指します。また、ライスケのテクストの読解を通じて、18世紀ドイツの社会や大学、知識人たちの交流などさまざまな論点についての知識を得ることを目標とします。
授業の到達目標
ドイツ語の文法と語彙の知識にもとづいて、辞書を使いながら専門的な文献を自力で読むことができるようになること。著作を理解するための社会、歴史、文化的な文脈についての情報を収集できるようになること。また、「自伝」という文学ジャンルにかんする知識を得ること。
授業計画
【全体】
この授業では、ライスケの『自伝』の丁寧な読解を通じて、
(1)18世紀に書かれたドイツ語を読み解くための知識を得ること
(2)18世紀ドイツにおける大学や社会、知識人たちの交流にかんする知識を得ること
(3)一次文献を読解する際に先行研究を批判的に参照すること、を目指します。各回の授業では、ライスケの『自伝』を精読しつつ、関連する背景情報の解説をおこないます。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
演習における問題設定
該当せず
第2回
資料論
初期近代の書籍を扱うこと
該当せず
第3回
ライスケ『自伝』講読
18世紀ドイツにおける教育(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第4回
ライスケ『自伝』講読
18世紀ドイツにおける教育(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第5回
ライスケ『自伝』講読
18世紀オランダの知識人たち(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第6回
ライスケ『自伝』講読
18世紀前半のライデン大学(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第7回
ライスケ『自伝』講読
18世紀前半のライデン大学(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第8回
ライスケ『自伝』講読
18世紀オランダの知識人たち(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第9回
ライスケ『自伝』講読
ライプツィヒ時代のライスケ(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第10回
ライスケ『自伝』講読
ライプツィヒ時代のライスケ(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第11回
ライスケ『自伝』講読
学者たちの対立(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第12回
ライスケ『自伝』講読
学者たちの対立(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第13回
ライスケ『自伝』講読
ライスケの著作(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第14回
ライスケ『自伝』講読
ライスケの著作(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第15回
ライスケの生徒たち
Boris Liebrenz, "Johann Jacob Reiskes arabistische Schüler"の概説
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第16回
まとめ
まとめ
該当せず
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 20% C: --% D: 20%
成績評価法
演習の準備と発言55%、期末レポート45%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
D. Johann Jacob Reiskens von ihm selbst aufgesetzte Lebensbeschreibung
ISBN
著者名
Johann Jacob Reiske
出版社
Buchhandlung der Gelehrten
出版年
1783
備考
この授業では、18世紀に出版されたライスケの『自伝(Lebensbeschreibung)』を題材のひとつとして用います。GoogleBooksなどを通じて、初期近代以降に出版された著作により容易にアクセスできるようになりました。この授業でも、GoogleBooksにおいて電子化されている『自伝』を参照しつつ、初期近代に出版された書籍の取り扱い方などについても解説します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
The Republic of Arabic Letters: Islam and the European Enlightenment
ISBN
9780674975927
著者名
Alexander Bevilacqua
出版社
Belknap Press
出版年
2018
参考書
書名
Heinrich Lebrecht Fleischer-Leben und Wirkung: Ein Leipziger Orientalist des 19. Jahrhunderts mit internationaler Ausstrahlung
ISBN
9783631629116
著者名
Hans-Georg Ebert und Thoralf Hanstein
出版社
Peter Lang
出版年
2013
参考書
書名
Johann Jacob Reiske: Leben und Wirkung: ein Leipziger Byzantinist und Begrunder der Orientalistik im 18. Jahrhundert
ISBN
9783374023271
著者名
Hans-Georg Ebert und Thoralf Hanstein
出版社
Evangelische Verlagsanstalt
出版年
2005
備考
上記の参考書に加えて、関連する日本語、英語、ドイツ語の論文を適宜配布します。
メッセージ
18世紀のドイツ語のテクストを文法や語彙を丁寧に確認しながら精読し、翻訳していきます。当時のドイツ語を読み進めるのは易しいことではありませんが、文献の読解や調査を通じてドイツ語の運用能力を向上させることに関心のある学生の参加を期待します。
キーワード
ドイツ文学、自伝文学、18世紀ドイツ、インテレクチュアル・ヒストリー
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
比較文学、欧州文学・比較文学特殊講義(独語系)、欧州文学・比較文学講読(独語系)
履修条件
連絡先
授業が始まってからお伝えします。
オフィスアワー
質問は授業の前後に受け付けます。
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