開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金3~4
演習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1011315025
言語学演習(統語論)[Seminar in Linguistics (Syntax)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
乾 秀行[INUI Hideyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
乾 秀行 [INUI Hideyuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
言語類型論的観点から動詞に関わる機能形態素について、世界言語がどのような現れ方をしているかを調べる演習です。動詞語根には、人称・数・性、テンス・アスペクト・モダリティー、ヴォイス(受動、中動、再帰、相互、適用)、否定・証拠性、主題・焦点など、様々な文法機能を表す形態素がつきます。ただし、諸言語が持つ形態法に応じて形態素の自立性が異なり、語、接語、接辞の違いが現れ、また機能形態素間の融合も頻繁に観察されます(総合と融合の指数)。また、語順の違いも重要で、動詞語根と文法機能を表す形態素の相対的位置がVO型とOV型では鏡像関係になることが予想されます。さらに、言語特徴は系統的・地理的な偏りもあるでしょう。これら諸々の点を踏まえて、世界言語の動詞に関わる文法機能がどのような形態法によって、またどのような順序で現れるのか、そして系統的・地理的な分布が見られるのかを調べることで、世界言語の多様性と普遍性について考えていきましょう。
授業の到達目標
1.言語の多様性と普遍性を理解する。2.個別言語の文法記述から必要な情報を取り出す能力を身につける。
3.一般言語学的観点および言語類型論的観点から言語を分析する能力を身につける。
授業計画
【全体】
2、3人のグループに分かれて、主に英語で書かれた世界諸言語の記述文法を調べて発表していきます。発表資料はTeXで作成します。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
授業内容、授業の進め方、成績評価法の説明
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第2回
発表
ユーラシア内陸部(ヨーロッパ、ウラル、チュルク、ツングース)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第3回
発表
ユーラシア内陸部(ヨーロッパ、ウラル、チュルク、モンゴル、ツングース)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第4回
発表
南アジア(インド、チベット・ビルマ)、東南アジア(タイ・カダイ、ミャオ・ヤオ)、東アジア(日本語、朝鮮語、中国語)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第5回
発表
南アジア(インド・イラン、ドラヴィダ、チベット・ビルマ)、東南アジア(タイ・カダイ、ミャオ・ヤオ)、東アジア(日本語、朝鮮語、中国語)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第6回
発表
オーストロネシア(フィリピン、台湾、マダガスカル)、オーストロアジア(モン・クメール、ヴェトナム、ムンダ),
大洋州(パプア、オーストラリア)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第7回
発表
オーストロネシア(フィリピン、台湾、マダガスカル)、オーストロアジア(モン・クメール、ヴェトナム、ムンダ)、大洋州(パプア、オーストラリア)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第8回
発表
アフリカ(アフロアジア、ニジェールコンゴ、ナイルサハラ、コイサン)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第9回
発表
アフリカ(アフロアジア、ニジェールコンゴ、ナイルサハラ、コイサン)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第10回
発表
シベリア(アイヌ、チュクチ)、カフカス(北西、北東、南)、孤立語(バスク、ブルシャスキー)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第11回
発表
シベリア(アイヌ、チュクチ)、カフカス(北西、北東、南)、孤立語(バスク、ブルシャスキー)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第12回
発表
北米(エスキモー、アサバスカ、アルゴンキン、カイオワ等)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第13回
発表
北米(エスキモー、アサバスカ、アルゴンキン、カイオワ等)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第14回
発表
中米(マヤ、ミヘ・ソケ等)、南米(アマゾン、ケチュア等)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
第15回
発表
中米(マヤ、ミヘ・ソケ等)、南米(アマゾン、ケチュア等)
TeXを使って発表資料を作る。
授業計画に沿って、準備学習2時間と複数2時間を行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 20% C: 20% D: 30%
成績評価法
プレゼンテーション、学期末のレポートで評価します。
プレゼンテーション 50%、学期末のレポート 50%
教科書にかかわる情報
備考
授業中に適宜提示。
参考書にかかわる情報
備考
授業中に適宜提示。
メッセージ
世界言語の記述文法書から必要な言語特徴を拾い出す作業をします。
キーワード
人称・数・性、テンス・アスペクト・モダリティー、ヴォイス(受動、中動、再帰、相互、適用)、否定・証拠性、主題・焦点
持続可能な開発目標(SDGs)
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
言語学特殊講義(言語類型論)、言語学演習(フィールド言語学)、言語学卒論基礎演習、言語学卒論発展演習
履修条件
言語学分野の学生のための演習になります。
連絡先
inui@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
ゼミ用LINE使用。木金のゼミの授業前後。
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