タイトル

開講年度 開講学部等
2026 人文学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金3~4   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1011315036 言語学演習(形態論)[Seminar in Linguistics (Morphology)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
乾 秀行[INUI Hideyuki]
担当教員[ローマ字表記]
乾 秀行 [INUI Hideyuki]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 言語類型論的観点から形態論を扱う演習です。名詞の格標示と動詞人称標示について、世界言語がどのような標示の仕方をしているかを調べます。言語によって名詞の格の数は異なり、主要な格標示の現れ方においても、たとえば日本語の「が」と「を」のような主格ー対格型タイプ以外に、能格ー絶対格型、動格型、中立型など様々なタイプが観察され、さらに同じタイプに属している言語間でも格の数やそれぞれの機能に差が現れます。一方、動詞人称標示も日本語のように全く持たないタイプ(無標示型)からヨーロッパの言語のように主語の標示が動詞の語尾(一般に人称語尾)に現れるタイプ(単項型)、アイヌ語のように主語だけではなく目的語の標示も現れるタイプ(多項型)などがあります。言語類型論では、日本語のような名詞の側で標示する言語を依存部標示型、アイヌ語のような動詞の側で標示する言語を主要部標示型と呼び分けられます。この両タイプの中間にあるのがたとえば伝統的なヨーロッパの言語(ギリシア語やラテン語)に見られるタイプで、主語標示が動詞(主要部)の側、目的語標示が名詞(依存部)の側で標示されます。
 ところで、名詞の格標示は必ずしも動詞と名詞の依存関係を示すだけでなく、情報構造にも関与しています。たとえば日本語の「が」は新情報と相関することが知られていて、主題を表す「は」と対峙します。一方「を」は定性に関わっています。同じような現象が世界言語にも見られるのでしょうか。本演習では、個別言語の振る舞いをいろいろ観察することを通して、世界の諸言語がどのように名詞の格標示や動詞人称標示を利用しているかを一緒に考えます。
授業の到達目標
言語類型論の基本的な用語に関する知識を身につけ、それによる研究内容を理解できる。言語の記述練習を通して、言語現象を分析・考察できる。形態素分析を通して、言語記述に関心を持つことができる。
授業計画
【全体】
 個別言語の文献を各自で調べて発表する形式です。発表資料はTeXで作成します。
 
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション 授業内容、授業の進め方、成績評価法の説明 TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第2回 発表 ユーラシア内陸部(ヨーロッパ、ウラル、チュルク、ツングース) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第3回 発表 ユーラシア内陸部(ヨーロッパ、ウラル、チュルク、モンゴル、ツングース) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第4回 発表 南アジア(インド、チベット・ビルマ)、東南アジア(タイ・カダイ、ミャオ・ヤオ)、東アジア(日本語、朝鮮語、中国語) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第5回 発表 南アジア(インド・イラン、ドラヴィダ、チベット・ビルマ)、東南アジア(タイ・カダイ、ミャオ・ヤオ)、東アジア(日本語、朝鮮語、中国語) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第6回 発表 オーストロネシア(フィリピン、台湾、マダガスカル)、オーストロアジア(モン・クメール、ヴェトナム、ムンダ),
大洋州(パプア、オーストラリア)
TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第7回 発表 オーストロネシア(フィリピン、台湾、マダガスカル)、オーストロアジア(モン・クメール、ヴェトナム、ムンダ)、大洋州(パプア、オーストラリア) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第8回 発表 アフリカ(アフロアジア、ニジェールコンゴ、ナイルサハラ、コイサン) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第9回 発表 アフリカ(アフロアジア、ニジェールコンゴ、ナイルサハラ、コイサン) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第10回 発表 シベリア(アイヌ、チュクチ)、カフカス(北西、北東、南)、孤立語(バスク、ブルシャスキー) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第11回 発表 シベリア(アイヌ、チュクチ)、カフカス(北西、北東、南)、孤立語(バスク、ブルシャスキー) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第12回 発表 北米(エスキモー、アサバスカ、アルゴンキン、カイオワ等) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第13回 発表 北米(エスキモー、アサバスカ、アルゴンキン、カイオワ等) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第14回 発表 中米(マヤ、ミヘ・ソケ等)、南米(アマゾン、ケチュア等) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第15回 発表 中米(マヤ、ミヘ・ソケ等)、南米(アマゾン、ケチュア等) TeXを使って発表資料を作る
(事前学習2時間及び事後学習2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 30% C: 30% D: 30%
成績評価法
発表50%、学期末レポート50%。
教科書にかかわる情報
備考
適宜指示します。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
言語学分野の専門の演習です。ノートパソコンを使います。
キーワード
名詞の格標示、動詞人称標示、主題と焦点、定性、有生性、ヴォイス
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 人や国の不平等をなくそう
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
言語学概論(音韻・形態・統語)、言語学概論(意味・類型・歴史)、言語学特殊講義(言語学)、言語学特殊講義(言語情報学)、言語学演習(言語類型論)、言語学演習(フィールド言語学)、言語学演習(意味論)
履修条件
連絡先
inui@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
ゼミ用LINE使用

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