タイトル

開講年度 開講学部等
2025 人文学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 火5~6 講義 1.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1011510013 図書・図書館史[History of Books and Libraries] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
伊東 達也[ITOH Tatsuya]
担当教員[ローマ字表記]
伊東 達也 [ITOH Tatsuya]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
図書や図書館はどのようにして生まれ、どのような経緯で現在のような形態となったのか、情報メディアとしての図書と図書館の発達の過程について解説し、特に近代公共図書館の成立に至る図書館の歴史的な変遷について論じる。そして、情報メディアの発達によって図書館サービスが今後どのように変化しようとしているのかを考察する。 
公立図書館で司書として勤務経験のある教員が、図書館の現状を交えて解説する。
授業の到達目標
図書や図書館はどのようにして生まれ、どのような経緯で現在のような形態となったのか、情報メディアとしての図書と図書館の発達の過程について十分に理解し、自身の問題意識と合わせて説明できる。
授業計画
【全体】
図書や図書館はどのようにして生まれ、どのような経緯で現在のような形態となったのか、情報メディアとしての図書と図書館の発達の過程について解説し、特に近代公共図書館の成立に至る図書館の歴史的な変遷について論じる。

毎回、授業に関する質問・感想を提出してもらう。これにより、出欠管理と意欲などを知る手がかりとする。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス
図書館はなぜ本を集めているのか:文字とは何か、本とは何か、情報とは何か
総説および授業の概要・到達目標の解説
紙以前の記録メディア、図書館の起源
授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第2回 図書館はなぜ本を集めているのか:文字とは何か、本とは何か、情報とは何か 古代の図書館、メディアの分裂、知識・情報革命と図書館 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第3回 公共図書館と大学図書館はどこが違うのか:大学とは何か、大学図書館とは何か 中世の図書館、キリスト教と図書館、大学図書館の誕生 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第4回 公共図書館と大学図書館はどこが違うのか:大学とは何か、大学図書館とは何か 西欧の大学と図書館 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第5回 公共図書館と大学図書館はどこが違うのか:大学とは何か、大学図書館とは何か 日本の大学と図書館、教養と読書 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第6回 本の共有はなぜ始まったのか:図書館の公開とはどういうことか 近代図書館思想の萌芽、ヨーロッパ社会と図書館 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第7回 なぜアメリカで図書館が変化したのか:パブリック・ライブラリーとは何か 会員制図書館、ソーシャルライブラリー、学校区図書館 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第8回 なぜアメリカで図書館が変化したのか:パブリック・ライブラリーとは何か パブリック・ライブラリーの成立 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第9回 なぜアメリカで図書館が変化したのか:パブリック・ライブラリーとは何か 「標準的な知識」としての図書館ネットワーク 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第10回 なぜ日本の図書館は欧米の図書館と違うのか:公共図書館とは何か 欧米図書館事情の紹介、開明期の図書館 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第11回 なぜ日本の図書館は欧米の図書館と違うのか:公共図書館とは何か 近代への転換 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第12回 なぜ日本の図書館では学生が受験勉強をするのか 通俗図書館の成立と展開 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第13回 日本の図書館は“public library”になったか 戦後の図書館改革と図書館法の成立 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第14回 日本の図書館は“public library”になったか 「中小レポート」刊行と図書館観の転換、学校図書館のあゆみ 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第15回 総括 第1-14回の内容の補足・総括 授業の進捗に合わせて参考文献や配布資料を読み、理解しておく。(事前学習2時間)
授業後、解説した資料を再度読み、内容についての理解を深める。(事後学習2時間)
第16回 定期試験 記述式試験の実施 第1-15回の内容の復習
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内課題(20%)、学期末の筆記テスト(80%)で評価します。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使わず資料を配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 図書館史―近代日本篇 (新編 図書館学教育資料集成) ISBN 9784876524389
著者名 小川徹、山口源次郎 出版社 教育資料出版会 出版年 2003
参考書 書名 アメリカ公立図書館成立思想史 ISBN 9784820491026
著者名 川崎良孝著 出版社 日本図書館協会 出版年 1991
参考書 書名 インタラクティヴ・マインド―近代図書館からコンピュータ・ネットワークへ ISBN 4757100809
著者名 桂 英史 出版社 NTT出版 出版年 2002
参考書 書名 苦学と立身と図書館 : パブリック・ライブラリーと近代日本 ISBN 9784787200747
著者名 伊東達也著 出版社 青弓社 出版年 2020
参考書 書名 アーカイブの思想 : 言葉を知に変える仕組み ISBN 9784622089704
著者名 根本彰 [著] 出版社 みすず書房 出版年 2021
備考
メッセージ
キーワード
図書館史、読書史、記録メディア、印刷、出版、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
図書館概論、図書館情報資源概論、図書館制度・経営論、図書館サービス概論、情報資源組織論
履修条件
連絡先
人文学部507研究室(t.ito@yamaguchi-u.ac.jp)
オフィスアワー
【月曜日】9:00‐10:00
【火曜日】9:00‐12:00
【木曜日】9:00‐12:00
 ※いずれも事前連絡のこと

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