タイトル

開講年度 開講学部等
2026 ひと・まち未来共創学環
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月5~6   3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1012221150 ヘルスリテラシー 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森本 宏志[MORIMOTO Hiroshi]
担当教員[ローマ字表記]
森本 宏志 [MORIMOTO Hiroshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
人間が幸福に生きていくための基本的資源として「ウェルビーイング」や「健康」は極めて重要である。しかし、絶えず変化する環境に曝されながら、適切なレベルの「健康」を維持・増進していくのは、なかなか困難であり、健康に関する情報を適切に入手し、評価し、活用できる基礎的能力である「ヘルスリテラシー」は欠かせないものとなっている。情報化が急速に拡大する現代においては、健康に関する情報は一見無尽蔵にあるようにもみえるが、実のところ玉石混交であり、さらには金銭目的の虚偽情報や誇大・過小情報、入手方法等にエシカルな問題ある不適切な情報なども含まれている。また、健康に関する情報形成においては、情報の受け手となる一般市民自身の協力の必要性についての理解がないとできないものもある。このような状況のなかで、健康情報の入手・評価・選択・活用、および適切な情報形成への貢献に必要な基本的な知識とスキルを身につけてもらうことを目的とする。
授業の到達目標
ヘルスリテラシーと健康に関してその定義や意義を理解するとともに、それらの構成要素や評価方法などの基本事項を体系的に理解することにより、健康を確保し、維持し、増進し、活用するために必要となる情報を入手し、理解し、評価し、活用することが自らできるとともに、他者に対してヘルスリテラシーに関する支援するために必要な能力を身につける。
授業計画
【全体】
まず、健康と人間の幸福としてのウェルビーイングについてその定義や意義、および人間の幸福との関係について説明し、健康に関する情報をうまく入手し、評価し、活用し、さらには有用な情報の形成に貢献するための基礎的なスキルとしてのヘルスリテラシーについてその定義と意義等について説明する。さらに、ヘルスリテラシーの構成要素や評価方法などの基本事項を体系的に紹介するとともに、それらの理解の前提となる基礎的な解剖・生理学的知識、疾病理解の基礎となる病理学的知識、心理・社会・臨床医学的知識のうち、社会人として身につけてほしい基礎的な知識の概要について体系的に説明する。また、自らが理解したことを他人に説明するために必要なスキルのトレーニング方法としてやさしい日本語(Plain Japanese)の3文クッキングとその健康情報への適用について紹介し、分かりやすく説明するための基本的なスキルと考え方を身につけてもらう。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス 授業の概要、および成績評価等についての説明 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第2回 ヘルスリテラシーと健康の捉え方と「健全力」とセルフ・エスティーム ヘルスリテラシーの定義と意義とメディアリテラシーとの関係、および、健康の定義と意義について人生の意義や目的に関連して考えてもらい、健康を「力」として捉える「健全力(安全力、健康力)」の観点や考え方と、self-ESTEEMとの関連についても説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第3回 ヘルスリテラシーの測定方法 ヘルスリテラシーの基本的構成要素および測定方法について紹介し、そのひとつについて演習をおこなう。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第4回 健康情報の伝え方
~やさしい日本語3文クッキングとハンドサインによるボーダーレスなSNSとAI時代の平明表現演習
物事を誰にでも分かリやすく検証できるように伝えることが科学とその表現の基本である。やや難しい健康や医療に関する言葉を、やさしい日本語3文クッキングやハンドサインの手法を参考に、ボーダーレスなSNSとAI時代の相手に合せたわかりやすい表現についての説明と演習を行う。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第5回 解剖・生理学の基礎知識 人体の正常な構造と機能について基本事項の確認と学び方について説明を行う。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第6回 Common Diseaseの基礎知識 比較的頻度が高く一般の人も罹患する可能性の高い疾患について紹介するとともに、疾病の本質追求をおこなう病理学についてその概要を紹介する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第7回 病因論と病理学の概要とストレスと健康影響へのプロセス 健康に対する脅威としての病因と、疾病という現象の本質追求を担う病理学の概要を説明するとともにストレスと健康影響へのプロセスを説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第8回 ヘルスリテラシーと総合知~Think Cosmo-GLocally, Act Locally at first! 健康に関する「チ」を個別に理解するだけでなく、総合知の一部として、各自の世界観や素朴理論、ライフプラン、キャリアプランとのつながりを意識することの意義について説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第9回 エビデンスに基づいた健康とナラティブ 健康情報における「エビデンス」とはなにか、それに基づく健康、およびナラティブとの関係について説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第10回 意思決定における説得性と納得性について 意思決定における説得性と納得性について説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第11回 エビデンスと情報の信頼性妥当性について エビデンスと情報の信頼性妥当性について、情報消費者と情報生産者両方の観点から説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第12回 情報の価値の評価方法 情報の価値の評価方法について説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第13回 意思決定の落とし穴と、よりよい意思決定と幸福 意思決定の落とし穴と、よりよい意思決定について説明し、幸福とも関連づけて考えてみる。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第14回 医療専門家と一般市民のリスクコミュニケーションとTLM(Think Like Medical professionals) 医療専門家と一般市民のリスクコミュニケーションについて、医療専門家の考え方を理解しようとするTLM(Think Like Medical professionals)と絡めて説明する。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第15回 まとめ これまでの講義の重要事項まとめとふりかえりをおこなう。 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第16回 期末試験(筆記テスト) 期末試験(筆記テスト) 4時間程度
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 5% C: 10% D: 5%
成績評価法
小テスト   15%、各回振返りアンケート 15%、
レポート課題 20%、学期末の筆記テスト  50%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 これからのヘルスリテラシー〜健康を決める力 ISBN 9784065301067
著者名 中山和弘 出版社 講談社 出版年 2022
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 保健・医療・福祉における行動科学入門 ISBN 9784469269918
著者名 鈴木孝太、柿崎真沙子、菊池宏幸 編 出版社 大修館書店 出版年 2024
参考書 書名 大学生のための健康科学〔増訂版〕 ISBN 9784862515025
著者名 上林久雄ら 出版社 三和書籍 出版年 2023
参考書 書名 メンタルヘルスマネジメント検定公式テキストIII種セルフケアコース<第5版> ISBN 9784502388316
著者名 大阪商工会議所編 出版社 中央経済社 出版年 2021
参考書 書名 宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議(講談社現代新書2226) ISBN 9784062882262
著者名 吉田たかよし 出版社 講談社 出版年 2013
参考書 書名 疾病論〜人間が病気になるということ(第2版) ISBN 9784260010191
著者名 井上泰 出版社 医学書院 出版年 2011
参考書 書名 人体の構造と機能<第5版>(原著第13版2022) ISBN 9784260057134
著者名 エレイン N マリーブ、スザンヌ M ケラー著、藤本悦子監訳 出版社 医学書院 出版年 2025
参考書 書名 社会を変える健康のサイエンス: 健康総合科学への21の扉 ISBN 9784130634069
著者名 東京大学医学部健康総合科学科 編 出版社 東京大学出版会 出版年 2016
備考
メッセージ
キーワード
健康、疾病、ウェルビーイング、ヘルスリテラシー、ヘルスマネジメント、4つのケア、総合知、ビッグヒストリー、実務家教員、STEAM
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
morimoto@yamaguchi-u.ac.jp
教育・学生支援機構(教育支援センター/健康科学センター)
森本宏志
(上記のメールアドレスをコピペして使用する場合には、
 アットマークを全角(@)から半角(@)に置き換えて
 使用してください。)
オフィスアワー
(水 13:00~14:00)
共通教育棟4階・森本研究室
※事前にメールで予約を入れてください(前々日まで)。
 対応の可否について返信します。

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