開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火9~10
演習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1012310025
感性と表現(伝承文化の解読)[Appreciation and Expression (Understanding Traditional Culture)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
小林 宏至[KOBAYASHI Hiroshi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
小林 宏至 [KOBAYASHI Hiroshi]
特定科目区分
対象学生
人文学部正規生のみ
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本授業「感性と表現」では、自身の身体をさまざまな情報を受信・発信する媒体として捉える。
そのうえで、非文字情報(われわれがデータとして認識しにくい情報)をいかに受信し、整理・再解釈し
発信していくかということに取り組んでいく。最終的に発信された「成果」に重きをおくのではなく、
インプットからアウトプットまでのフローを評価の基軸とし、「感性と表現」の技能を考えていく。
授業の到達目標
特定の知識を得ることを目指していません。知識を得ることではなく、知識の得方を問うことが本講義の関心事になります。特定の思考・判断の技能を得ることを目指していません。思考・判断の技能の得方を問うことが本講義の関心事となります。自分の発表や成果だけではなく、積極的に他者の成果や発表にも関心を抱くこと。
授業計画
【全体】
個人、あるいはチームとしていくつかの課題に取り組み、さまざまなフィードバックを経ることで、最終的な成果の精度を上げる取り組みを行う。
具体的には、「画像加工の練習」、「地図のトレース」、「音の加工」などの課題を現時点では考えている(しかし受講者の人数や状況に応じて変更する)。データ集めの段階から考え、議論し、発表・公開する。
授業内容は、受講者数、新型コロナなど社会的な状況、授業内での進行状況などによって変化しうる。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
授業全体の大まかな説明を行う。
必要なアプリケーションを使用できる環境を整えるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第2回
メンタルマップについて
メンタルマップの作成を試みる。
われわれが生きている社会空間を敢えて「不正確」にとらえることで、身体の延長としての空間、近代的空間を再考する。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第3回
身体と空間
画像のトレース①
画像をトレースできるようにする。
ユクスキュルなどを手掛かりに、われわれが生きている空間を相対化する。また画像を加工処理する作業も行う。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第4回
アフォーダンス
画像のトレース②
画像をトレースできるようにする。アンディ・クラーク、JJギブソンなどを手掛かりに、アフォーダンス的に外部環境を考察する。引き続き画像を加工処理する作業を行う。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第5回
単位の話
画像の合成①
身体の延長としての空間、単位の話を行う。数、単位からわれわれの日常を再考する。画像の加工処理作業も併せて行う。Adobe illustratorを使って、画像を切り貼りできるようにする。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第6回
モノとヒト
画像の合成②
アクターネットワーク理論、存在論的転回などを手掛かりに、人間中心主義からの脱却、モノとヒトとの関係を問うていく。またAdobe illustratorを使って、画像を切り貼りできるようにする。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第7回
オラリティとリテラシー
文字の文化ではなく声の文化という観点から、オラリティについて考察する。苗族の宗教儀礼、落語の伝承などから声の文化の可能性と意義について議論する。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第8回
テクストマイニング
KHコーダを使用して、文章をテクストマイニングする。テクストをリテラシー的に読み解くのではなく、あえてコンピュータで脱文脈化することにより、データとして文字を読む。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第9回
音と音楽について
バイオリンなどを用いて、われわれの世界がもつ音、音階、和音について議論する。純正律、平均律がどのような性格をもち、近代科学と日常世界の接点を考察していく。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第10回
リズムについて
音楽におけるリズム、そして日常生活におけるリズムに関して、ヒトとモノの関係、人と自然の関係から議論する。近代と音楽、環境と音楽、拍子と生活などを考察していく。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第11回
歴史としての音楽
主に、ハイカルチャーとしての音楽に関して感じ、考える。西洋音楽を中心に、彼らが何と向き合ってきたのかを、バロック、古典派、印象派、現代音楽などの経緯とともに考察する。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第12回
カルチャーとしての音楽
主に、サブカルチャー(ローカルチャー)としての音楽に関して感じ、考える。リズムを並置して音楽を創るファンク、ファンクから派生するヒップホップなど、技術・技能とは異なる系譜を有するカルチャーとしての音楽活動を考察する。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第13回
色彩と民俗語彙に関して
東アジア社会における青色の表現から、身体と近代について感じ、考える。とりわけ色を光の波長としてとらえるか、色相関としてとらえるかに着目し、われわれが認識する色のシニフィアンとシニフィエを考えていく。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第14回
まとめ
本授業の内容を包括的に振り返り、本授業が対象としてきた内容を総合的にまとめて説明する。
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
第15回
成果発表(あるいは外部識者による講評)
状況に応じて対応(年度によって異なる)
授業で必要となるアプリケーション(Adobe illustrator、Photoshopなど)を使用できるようにする。(学習時間の目安:授業事前準備に2時間、復習課題に2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 10% C: 20% D: 60%
成績評価法
授業への参加態度 10%
授業内での他者との協力 10%
授業内における資料収集 20%
授業内課題の提出 60%
教科書にかかわる情報
備考
授業内で適宜説明・紹介する。
参考書にかかわる情報
備考
授業内で適宜説明・紹介する。
メッセージ
この授業は、主に2年生向けに開設された、比較的新しい授業科目です。ディシプリンは不在ですが、不在だからこそ本授業の意味があります。
人文学部での勉学と学生生活がやる気に満ち、楽しいものになるため、授業を担当する教員も、自らの研究と学生との交流に真剣に取り組みながら、実りある授業になるよう心がけます。そのためには、学生も、積極的・主体的に授業に参加するよう心がけてください。
キーワード
STEAM教育
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
履修条件
連絡先
kbys@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日の午後(東アジア研究科の授業との兼ね合いのため不定期)
最新の情報(オフィスアワーの有無)はインスタに投稿するため確認すること。
https://www.instagram.com/un_thropology_since2021/
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