開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木5~6
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1012311004
美学・美術史概論(美学)[Outline of Aesthetics and Art History (Aesthetics)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
村上 龍[MURAKAMI Ryu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
村上 龍 [MURAKAMI Ryu]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
美学とは、18世紀中葉の西洋で成立した、感性・芸術・美を対象とする、哲学の一分枝です。
この授業では、美学という学問の基礎をなす、フィクションについての考え方を学びます。
前半では、「フィクションの詩学」(ここで言う「詩学」とは、制作についての理論を指します)をテーマに、
「真実らしさ」を創出する営みとして美的制作を規定する、古典主義的な理論を紹介します。
後半では、「フィクションの美学」(ここで言う「美学」とは、受容についての理論を指します)をテーマに、
さまざまな「として観る」可能性にひらかれた、美的鑑賞の諸相について考察します。
授業の到達目標
フィクションをめぐる美学上の理論を習得する。また、そのことをつうじて、自ら美学的思考を実践できるようになる。
授業計画
【全体】
【週単位】欄に掲げたテーマにつき、適宜AV資料を用いつつ、順をおって講義します。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
全体への導入
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第2回
フィクションの詩学(1)
古典主義の源流(1)―プラトン
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第3回
フィクションの詩学(2)
古典主義の源流(2)―アリストテレス
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第4回
フィクションの詩学(3)
古典主義の方法論―虚実の結合術
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第5回
フィクションの詩学(4)
古典主義の終焉―レッシング
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第6回
フィクションの詩学(5)
モダニズムの台頭―グリーンバーグ
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第7回
フィクションの詩学(6)
補遺(1)―プロレス
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第8回
フィクションの詩学(7)
補遺(2)―オリエンタリズム
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第9回
フィクションの美学(1)
美的対象として/美的対象ならざるものとして(1)―美的態度
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第10回
フィクションの美学(2)
美的対象として/美的対象ならざるものとして(2)―食の表象と不道徳主義論争
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第11回
フィクションの美学(3)
美的対象として/美的対象ならざるものとして(3)―悲劇の快
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第12回
フィクションの美学(4)
美的対象として/美的対象ならざるものとして(4)―崇高
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第13回
フィクションの美学(5)
いかなる美的性質を有するものとして(1)―≪ゲルニカ≫の思考実験
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第14回
フィクションの美学(6)
いかなる美的性質を有するものとして(2)―贋作
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
第15回
フィクションの美学(7)
芸術作品として/芸術作品ならざるものとして―アートワールド
授業計画に沿った準備学修・復習(それぞれ2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
期末の授業外レポート 100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
該当なし
ISBN
著者名
出版社
出版年
備考
修学支援システムをつうじて、資料を適宜、配布します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
美学への招待 増補版
ISBN
9784121917416
著者名
佐々木健一
出版社
中央公論新社
出版年
2019
参考書
書名
西洋美学史
ISBN
9784130120586
著者名
小田部胤久
出版社
東京大学出版会
出版年
2009
参考書
書名
現代アートの哲学
ISBN
4782802021
著者名
西村清和
出版社
産業図書
出版年
1995
参考書
書名
分析美学入門
ISBN
9784326800537
著者名
ロバート・ステッカー
出版社
勁草書房
出版年
2013
参考書
書名
分析美学基本論文集
ISBN
9784326800568
著者名
西村清和編
出版社
勁草書房
出版年
2015
備考
必要におうじ授業内で指示します。
メッセージ
この授業をつうじて得た知見を、身のまわりの文化的事象に適用・応用することで、視界がおおきく変わるでしょう。
キーワード
感性、芸術、美的範疇/美的性質、フィクション、真実らしさ、結合、想像力、レトリック、媒体(メディア)、プロレス、オリエンタリズム、美的態度、不道徳主義、悲劇の快、崇高、認知主義、贋作、アートワールド
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
感性と表現(現代文化の解読)、哲学と人間、美学・美術史関連の諸科目
履修条件
連絡先
mrkmryu@[山口大学]
オフィスアワー
火曜日の午後をはじめ、随時(事前に連絡のあることが望ましい)
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