開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1012312012
西洋史特殊講義(近世・近代)[Topics in Western History (Early-Modern and Modern)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
竹中 幸史[TAKENAKA Kohji]
ー
担当教員[ローマ字表記]
竹中 幸史 [TAKENAKA Kohji]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
近年のフランス革命研究においては,人々の日常生活や政治文化に注目した研究が盛んですが,こうした分野の一つに社会的結合関係(ソシアビリテ)の歴史があります。ソシアビリテが重要なのは,普段,人々が見せない心性や欲求がその活動や形態に反映されているからです。
この講義では,革命期に行なわれた祭典の構造分析を通じて,同時代人が革命期に見出していた希望と,彼らを統合しようとする政府の文化政策のせめぎあいを解明します。図表を多く用いて,できるだけ具体的に講義する予定です。特にノルマンディ地方の主邑ルーアンにおける事例を取り上げます。
授業の到達目標
歴史学は過去を扱うのではなく、現在と未来の諸問題を考察する学問であることを理解する。講義を通じて得られた知見を、今日の問題として思考できるようになる。西洋史研究を通じて、人文科学一般にも関心を広げることができるようになる。
授業計画
【全体】
フランス革命期の政治文化について論じます。第1週目のガイダンスにおいて歴史学研究の意義について述べるため、受講希望者は必ず出席してください。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
講義の概要、歴史学研究の意味と意義について説明
原則,対面授業とする。
ただし,感染状況拡大等に伴い実施方法を
変更する場合は,修学支援システムによって連絡する。
受講希望者は必ず出席すること
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第2回
祭りという研究対象(1)
研究史
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第3回
祭りという研究対象(2)
研究史2
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第4回
ルーアンにおける革命祭典 1790‐91年(1)
連盟祭
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第5回
革命祭典研究の可能性
フィードバック
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第6回
ルーアンにおける革命祭典 1792年
新しいシンボルの登場-三色旗・ラ・マルセイエーズ・自由(の女神)-
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第7回
ルーアンにおける革命祭典 1793年
共和主義的祭典の実態
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第8回
ルーアンにおける革命祭典 共和2年前半
革命礼拝の始まり
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第9回
ルーアンにおける革命祭典 共和2年後半
自由の殉教者とは何者か
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第10回
祭りの表すもの
フィードバック
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第11回
革命祭典とクラブ(1)
1790-92年における地方政治
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第12回
革命祭典とクラブ(2)
1793年における混乱
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第13回
革命祭典とクラブ(3)
共和2年におけるジャコバン独裁の実態
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第14回
公教育としての祭り
革命期の教育改革あるいは人間の「再生」
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第15回
近代民主主義の矛盾・逆説
フィードバック
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第16回
定期試験
試験範囲は別途支持
配布資料・参考文献等に基づき予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記試験100%
教科書にかかわる情報
備考
テキストは使用しません。授業中にレジュメを配布します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
ナポレオン時代の犯罪
ISBN
4336075514
著者名
ジャン・チュラール著 ; 辻谷泰志訳
出版社
国書刊行会
出版年
2024
参考書
書名
百年戦争下のパリでひとびとはどう生きたか : 「パリ一市民の日記」(1405-49)から読み解く
ISBN
4623097072
著者名
中村美幸著
出版社
ミネルヴァ書房
出版年
2024
参考書
書名
パリの「敵性」日本人たち : 脱出か抑留か : 1940-1946
ISBN
4000616218
著者名
藤森晶子著
出版社
岩波書店
出版年
2023
参考書
書名
産業遺産の社会史 : 日本とフランスの歴史・文化・課題
ISBN
4787235516
著者名
矢後, 和彦, 1962-,Thomann, Bernard,矢後和彦, ベルナール・トマン 編著
出版社
青弓社
出版年
2025
参考書
書名
広葉樹の国フランス : 「適地適木」から自然林業へ
ISBN
4806716650
著者名
門脇仁著
出版社
築地書館
出版年
2024
備考
今期の講義においては図像史料を多用します。有名絵画や当時の版画の背景説明や解読の仕方,いわば絵解きの作法も教授しますから,歴史を視覚的に理解する楽しみにも触れることができるでしょう。
メッセージ
本講義を受講することで,現代日本の抱える問題についていっそう理解できるでしょう。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
初回に周知する
オフィスアワー
初回に周知する
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