開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火3~4
講読
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1012312015
日本史史料基礎講読(中世)[Basic Readings in Japanese History (Medieval)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
真木 隆行[MAKI Takayuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
真木 隆行 [MAKI Takayuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
鎌倉時代後期の中流貴族の日記を読みすすめることにより、当時の朝廷がどのような存在であったか、鎌倉幕府や寺社とどのような関係があったかなど、当時の時代状況について具体的に学ぶ。輪読テキストとして、勘解由小路兼仲の日記『勘仲記』の分担箇所を受講生に割り振る。各自はその分担箇所について、写真版と照合し、活字を校訂した上で読解を行う。前回までの検討成果を踏まえつつ、新たに関連史料や関連論文を探しながら内容解釈を深め、検討成果をレジュメにまとめて報告していただき、質疑応答を行う。
今学期は勘解由小路兼仲の日記『勘仲記』弘安9(1286)閏12月条および翌弘安10年2月条を検討する。
授業の到達目標
日本の中世史料をより正確に解釈できる。
史料解釈に必要な知識を得る。より深く、より興味深い内容解釈ができる。史料の歴史的背景にも関心を持つ。
前回分の検討箇所をきちんと訓読できる。担当箇所の検討に際しては直訳に留まらず、関心ある論点を見つけて充分に調査し、意義深い報告ができる。漢文体史料の書き下し文や内容解釈文を適切に書くことができる。
授業計画
【全体】
史料の校訂・内容解釈・関連史料調査などを受講者が分担する。担当者は配付プリントを作成して検討成果を報告し、報告後の質疑応答によって更に検討を深める。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
授業のはじめに
授業概要説明と担当箇所決定
事前事後の学修時間目安1時間。
第2回
『勘仲記』弘安9年閏12月条の概要把握
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者はレジュメ作成8時間以上。
第3回
『勘仲記』弘安9年閏12月16日条の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第4回
『勘仲記』弘安9年閏12月17-18日条の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第5回
『勘仲記』弘安10年2月1日条第1箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第6回
『勘仲記』弘安10年2月1日条第2箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第7回
『勘仲記』弘安10年2月1日条第3箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第8回
『勘仲記』弘安10年2月1日条第4箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第9回
『勘仲記』弘安10年2月1日条第5箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第10回
『勘仲記』弘安10年2月1日条第6箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第11回
『勘仲記』弘安10年2月1日条第7箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第12回
『勘仲記』弘安10年2月2日条の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第13回
『勘仲記』弘安10年2月3日条第1箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第14回
『勘仲記』弘安10年2月3日条第2箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第15回
『勘仲記』弘安10年2月3日条第3箇所の検討
検討成果報告と質疑応答
事前事後の学修時間目安1時間。今回担当者は2週前より準備開始→レジュメ作成10時間以上。
第16回
総括と試験
持ち込み不可の試験を実施
試験準備37時間以上。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: --% C: --% D: 50%
成績評価法
学期末の筆記テスト 100%
・定期試験(持ち込み不可)では、講読時間内に検討した範囲から抜粋して出題し、配点に基づいて採点する。報告内容レベルについても評価に加える。
・欠席時間率30%以上、および報告担当の不履行は、原則として欠格とする。出欠確認における不正行為は、試験の不正行為に準じて対応する。
教科書にかかわる情報
備考
『勘仲記』の活字版(史料大成本)と写真版(兼仲自筆本)のコピーを配布する。このほか、各担当者が作成したレジュメを配布する。
『勘仲記』は、質量ともに鎌倉時代を代表する記録史料の一つである。記主の勘解由小路兼仲(1244~1308)は、摂関家の鷹司家・近衛家のもとで家司となり、朝廷においては蔵人・弁官を歴任し、やがて公卿となって権中納言まで昇進した中流貴族、いわゆる「名家」の1員である。今学期に検討する弘安9年条は、兼仲が五位蔵人に在任中の日記であることから、当時の朝廷の中枢にあった後宇多天皇、院政を行っていた亀山院、そして関白鷹司兼平の周辺でやりとりされた情報群が豊富に書き留められており、その点で興味深い。
参考書にかかわる情報
備考
講読時間中やその前後の時間に指示する。
メッセージ
報告の準備に際しては、独自性のある検討課題を見つけ、深く掘り下げていただきたい。この作業が、各自の研究の参考になればと思います。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
履修条件
連絡先
別途お知らせします。人文学部棟3階の研究室へのご来訪にも対応します。
オフィスアワー
後期は月曜・火曜・木曜の放課後など。このほかにも在室時に多忙でなければ対応可能。
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