開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金5~8
演習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1012312026
考古学実習(遺跡調査)[Practical Archaeology (Site Survey)]
日本語
4
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
村田 裕一[MURATA Hirokazu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
村田 裕一 [MURATA Hirokazu]
特定科目区分
対象学生
人文学部正規生のみ(歴史学コース考古学分野所属学生に限る)
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
考古学の屋外調査における、現地踏査・遺構実測・地形測量等に必要な基礎的な知識と技術に関する実習。現地踏査では、縄文時代から近世にわたる集落・墳墓・居館・生産遺跡等、性格の異なる遺構・遺跡を踏査し、現状の把握に努める。また、遺構実測および地形測量の実習では、復元遺構等を実習の対象とし作業を行う。これらの技術はそれぞれ非常に高度な専門的技術であるため、その習得には受講生の多大な研鑽が必要とされるのは言うまでもない。考古学実習では、これらの技術を習得するための初歩的な手ほどきを行うことで、考古遺物に対する理解を深める。
授業の到達目標
1.現地踏査、遺構実測、地形測量等の目的、原理を理解することができる。
2.考古学研究の対象である遺構、遺跡を資料化する知識と技術を習得する。
3.どのような目的によって地形が改変されたかを理解することができる。
授業計画
【全体】
野外調査が実際にどのように進められるのかを実習します。実習では、現地踏査をとおして、遺跡がどのようなかたちで残されるのかを理解し、遺構実測などによって資料化する知識と技術を習得を目指します。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
本授業の目的と内容について講義。
対面授業
事前学習:シラバスに記載した参考資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(2時間程度)。
第2回
考古学と発掘調査の歴史
発掘調査の歴史について講義する。
対面授業
事前学習:前授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第3回
発掘報告書の取り扱い方①
発掘報告書そのものを教材として、その取り扱い方、主に図書館での資料提供の状況を実地で学習する。
対面授業
事前学習:前授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第4回
発掘報告書の取り扱い方②
発掘報告書そのものを教材として、文章や図面の読み方を学習する。
対面授業
事前学習:前授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第5回
吉田遺跡紹介冊子の作成
第3~4回での学習内容を踏まえ、吉田遺跡内の任意の時代あるいは地点について、発掘報告書を用いて、紹介冊子を作成する。
対面授業
事前学習:前授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第6回
踏査①吉田遺跡(山口大学構内遺跡)の踏査-
弥生時代~近世の遺跡を踏査する。前回までに作成した「吉田遺跡紹介冊子」に基づき、各人が担当する地点で、遺跡紹介を行う。
対面授業
事前学習:前授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第7回
踏査②-山口市域所在遺跡(朝田墳墓群)の踏査-
弥生時代の遺跡を踏査する。
対面授業
事前学習:前授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第8回
踏査③-山口市域所在遺跡(大内館)の踏査-
中世の遺跡を踏査する。
対面授業
事前学習:前授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第9回
測量機器の取扱実習①-レベル-
レベルの取り扱い実習。
対面授業
事前学習:シラバスに記載した参考資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第10回
測量機器の取扱実習②-トランシット-
トランシットの取り扱い実習。
対面授業
事前学習:シラバスに記載した参考資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第11回
測量機器の取扱実習③-トータルステーション-
トータルステーションの取り扱い実習。
対面授業
事前学習:シラバスに記載した参考資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第12回
遺構実測実習①-立面図-
立面図作成実習。
対面授業
事前学習:シラバスに記載した参考資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第13回
遺構実測実習②-平面図-
平面図作成実習。
対面授業
事前学習:シラバスに記載した参考資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第14回
地形測量実習
平板を使用した地形測量実習。
対面授業
事前学習:シラバスに記載した参考資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:授業で配布した資料を改めて目を通し、参考資料も参照しつつ、授業内容への理解を深める(6時間程度)。
第15回
まとめと展望
対面授業
事前学習:本授業で配布した資料に目を通して、事前準備をしておく(2時間程度)。
事後学習:これまでの授業で配布した資料を改めて目を通し、授業全体への理解を深める(6時間程度)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 85% D: 15%
成績評価法
授業への参加 40%、レポート 60%、出席 欠格条件
教科書にかかわる情報
備考
配布プリントによる。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
発掘調査のてびき
ISBN
9784886215253
著者名
文化庁文化財部記念物課
出版社
同成社
出版年
2010
備考
授業時間中に適宜指示する。
メッセージ
実習では、チームワークを大切にし、事故に注意して積極的に取り組んでください。
なお、本授業の内容は、考古学研究室が行っている発掘調査の進行状況、受講生の発掘調査経験値、および天候などの諸状況によって、変更となることもあり得る。考古学実習は考古学に必要とされる基本的な技術の習得を目的として開講する授業科目である。目的達成のためには非常な修練が必要であり,率直に言って授業の時間内だけで完全に習得することは不可能である。そのため,時間外での受講生の積極的な取り組みが必要となる。宿題も頻繁に課され長時間を要することになる。
キーワード
野外調査 現地踏査 野外実測
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
考古学入門 考古学概説 考古学特殊講義 考古学実習 考古学演習
履修条件
連絡先
E-mail h-murata*yamaguchi-u.ac.jp (*を@に変えてください)
オフィスアワー
適宜アポイントの上、学習相談を行います。
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