開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金5~6
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1012314001
日本文学史(中古)[History of Japanese Literature (Classical)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
森野 正弘[MORINO Masahiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
森野 正弘 [MORINO Masahiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
日本文学史において上代(奈良時代)・中古(平安時代)・中世(鎌倉時代)と区分される各時代の文学的状況について講義する。なかでも、中古(平安時代)においては、和歌・物語・日記といった異なる文学形態の作品が生み出され、それぞれにおいて個性ある表現世界が展開している。それらの作品の概要と特質を中心に取り上げつつ、文学史という包括的な視点から講義を展開する。
授業の到達目標
日本古典文学作品について概要と特質を説明できる。日本古典文学作品の歴史的展開について説明できる。
授業計画
【全体】
上代から中世に至る日本古典文学作品の史的展開について講義する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
神話・伝承の世界〜『古事記』における世界観の構造〜
『古事記』上巻の主要な条を取りあげ、その神話的構造について検討を加える。
『古事記』の成立と概要について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第2回
古代歌謡から歌へ〜『万葉集』における問答形式の歌〜
『万葉集』に見られる問答形式の歌について検討を加える。
『万葉集』の成立について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第3回
平安和歌の成立〜『古今和歌集』における六歌仙の歌〜
『古今和歌集』の仮名序を取りあげ、その成立事情について検討を加える。
『古今和歌集』の成立について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第4回
物語文学の出現〜『竹取物語』の主題〜
『竹取物語』の主題について検討を加える。
『竹取物語』の概要について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第5回
歌物語の世界〜『伊勢物語』における虚構の方法〜
『伊勢物語』の主要な章段を取りあげ、その虚構の方法について検討を加える。
在原業平という歴史上の人物について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第6回
仮名日記の創造〜『土佐日記』における虚構と現実〜
『土佐日記』の主要な条を取りあげ、その表現の特質について検討を加える。
紀貫之という歴史上の人物について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第7回
日記文学の世界〜『蜻蛉日記』における自照性〜
『蜻蛉日記』上巻の主要な条を取りあげ、そこにうかがえる自照性について検討を加える。
藤原兼家という歴史上の人物について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第8回
物語文学の展開〜『うつほ物語』における芸術至上主義〜
『うつほ物語』の主題について検討を加える。
『うつほ物語』の成立と構成について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第9回
物語文学の構造と表現〜『落窪物語』における継子譚の構造〜
『落窪物語』の物語構造と表現の関係について検討を加える。
継子譚という話型について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第10回
物語文学の達成〜『源氏物語』の主題〜
『源氏物語』第一部の主要な場面を取りあげつつ、物語の主題について検討を加える。
『源氏物語』の成立と概要について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第11回
随筆文学の出現〜『枕草子』の美意識〜
『枕草子』の主要な章段を取りあげ、作品の特質について検討を加える。
藤原道隆とその娘定子について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第12回
日記文学の展開〜『和泉式部日記』に描かれた恋愛の軌跡〜
『和泉式部日記』の主要な場面を取りあげ、その表現の特質について検討を加える。
和泉式部という人物の概要について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第13回
日記文学の展開〜『更級日記』に描かれた物語享受と信仰の世界〜
『更級日記』の主要な場面を取りあげ、そこにうかがえる作者の価値観について検討を加える。
菅原孝標女という人物の系譜について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第14回
軍記物語の流通〜平曲と『平家物語』〜
『平家物語』の成立事情について検討を加える。
源平の争乱について概要を調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第15回
中世芸能の様式〜能と狂言〜
能と狂言の形式的特質について検討を加える。
世阿弥という歴史上の人物について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第16回
定期試験
論述式筆記試験
試験のための学習【4時間以上】
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
新編日本古典文学全集『古事記』ほか
ISBN
4096580015
著者名
山口佳紀ほか
出版社
小学館
出版年
1997
備考
プリントを配布する。大学図書館HPの学習用ポータルから「JapanKnowledge」に入り、「本棚」で「新編日本古典文学全集」を参照する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
『日本文芸史』第1巻
ISBN
430960921x
著者名
古橋信孝・編
出版社
河出書房新社
出版年
1986
参考書
書名
『日本文芸史』第2巻
ISBN
4309609228
著者名
鈴木日出夫・藤井貞和・編
出版社
河出書房新社
出版年
1986
参考書
書名
『日本文芸史』第3巻
ISBN
4309609236
著者名
松村雄二・古橋信孝・林達也・編
出版社
河出書房新社
出版年
1987
備考
該当なし
メッセージ
出席状況3分の2未満で欠格となります。
キーワード
日本文学、中古文学
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
古文
履修条件
連絡先
morino@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜9・10時限
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