開講年度
開講学部等
2025
人文学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木7~8
演習
4.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1012315027
欧州文学・比較文学演習(独語系・近現代文学)[Seminar in Comparative Literature (German Modern and Contemporary Literarure)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
稲垣 健太郎[INAGAKI Kentaro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
稲垣 健太郎 [INAGAKI Kentaro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この授業では、19世紀半ばから20世紀前半におけるドイツ語圏において活躍した数多くの東洋学者たちのうち、ハンガリー出身の東洋学者ゴルトツィーアー・イグナーツ(Goldziher Ignác, 1850-1921)の生涯と仕事の一部を講読します。ハンガリーのユダヤ系の家系に生まれたゴルトツィーアーは、西ヨーロッパにおけるイスラーム学の拠点であったベルリンやライプツィヒ、ライデンで教育を受け、中東に滞在したのち、ハンガリーで学者としてのキャリアを築きました。この授業では、彼の講義に基づく著作や彼の日記を読み進めることで、近現代においてドイツ語を用いて著述をおこなった学者の仕事を学ぶとともに、オリエンタリズムやポストコロニアル理論といった、比較文学にかかわる理論の知識を養うことを目指します。
授業の到達目標
ドイツ語の文法と語彙の知識にもとづいて、辞書を使いながら専門的な文献を自力で読むことができるようになること。著作を理解するための社会、歴史、文化的な文脈についての情報を収集できるようになること。また、一次文献にかんする先行研究の読解を通じて、20世紀に提出された理論にかんする知識を得ること。
授業計画
【全体】
全体を通して、この授業は次のような計画からなります。
(1)ゴルトツィーアーにかんする先行研究のうち、 とりわけ「オリエンタリズム」論やポストコロニアル理論と関連する研究文献を読むことで、理論的な知識を身につける
(2)ゴルトツィーアーの著作や日記を読み進めることで、19・20世紀に書かれた学術的なドイツ語を読み解くための知識を得る
参加者の人数に応じて、各回の授業で扱う文献について簡単な報告を準備してもらい、それに基づいた議論の時間を設ける予定です。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
演習における問題設定
資料論:近代の書籍を扱うこと
該当せず
第2回
ポストコロニアル理論
エドワード・サイード『オリエンタリズム』第1章(1)
講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(4時間)。
第3回
ポストコロニアル理論
エドワード・サイード『オリエンタリズム』第1章(2)
講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(4時間)。
第4回
ゴルトツィーアーの生涯
ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム』第2章の読解(1)
講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(4時間)。
第5回
ゴルトツィーアーの生涯
ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム』第2章の読解(2)
講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(4時間)。
第6回
ゴルトツィーアーの生涯
ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム』第2章の読解(3)
講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(4時間)。
第7回
文献講読
ゴルトツィーアー『イスラーム講義』第1章の読解(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第8回
文献講読
ゴルトツィーアー『イスラーム講義』第1章の読解(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第9回
文献講読
ゴルトツィーアー『イスラーム講義』第1章の読解(3)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第10回
文献講読
ゴルトツィーアー『イスラーム講義』第2章の読解(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第11回
文献講読
ゴルトツィーアー『イスラーム講義』第2章の読解(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第12回
文献講読
ゴルトツィーアー『イスラーム講義』第2章の読解(3)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第13回
文献講読
ゴルトツィーアー『日記(Tagebuch)』の読解(1)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第14回
文献講読
ゴルトツィーアー『日記(Tagebuch)』の読解(2)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第15回
文献講読(9)
ゴルトツィーアー『日記(Tagebuch)』の読解(3)
講読箇所の文法や語彙を調べること(2時間)。また、講読箇所において説明される人物や出来事について、可能な限り調べておくこと(2時間)。
第16回
まとめ
まとめ
該当せず
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: --% D: 15%
成績評価法
出席と演習の準備55%、期末レポート45%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
Vorlesung uber den Islam
ISBN
著者名
Goldziher, Ignac
出版社
Carl Winter
出版年
1910
教科書
書名
『ポスト・オリエンタリズム:テロの時代における知と権力』
ISBN
9784861826757
著者名
ハミッド・ダバシ著早尾貴紀、本橋哲也、洪貴義、本山謙二訳
出版社
作品社
出版年
2018
教科書
書名
『オリエンタリズム』
ISBN
9784582760118
著者名
エドワード・W・サイード著 板垣雄三・杉田英明監修、今沢紀子訳
出版社
平凡社
出版年
1993
備考
この授業では、19・20世紀に出版されたゴルトツィーアーの著作ならびに関連する日本語・英語文献を講読文献として用います。講読箇所のコピーを配布します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
Ignaz Goldziher as a Jewish Orientalist: Traditional Learning, Critical Scholarship, and Personal Piety
ISBN
9783110740103
著者名
Turan, Tamas
出版社
De Gruyter
出版年
2023
備考
上記の参考書に加えて、関連する日本語、英語、ドイツ語の論文を適宜配布します。
メッセージ
この授業では、ドイツ文学という枠を超えて、ドイツ語で著された近現代の研究文献を読み解いていくことになります。さまざまな関心を持つ学生の参加を期待します。
キーワード
近現代ドイツ文学、自伝、インテレクチュアル・ヒストリー、イスラーム学、オリエンタリズム
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
比較文学、欧州文学・比較文学特殊講義(独語系)、欧州文学・比較文学講読(独語系)
履修条件
連絡先
授業が始まってからお伝えします。
オフィスアワー
質問は授業の前後に受け付けます。
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