タイトル

開講年度 開講学部等
2025 人文学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月3~4 講義 5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1012510007 児童サービス論[Services for Children] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
伊東 達也[ITOH Tatsuya]
担当教員[ローマ字表記]
伊東 達也 [ITOH Tatsuya]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
公共図書館における児童サービスの意義と方法について理解するとともに、司書として子どもと本とを結びつけるための技術と知識を習得する。このことにより、あわせてコミュニケーション能力の向上をめざす。
公立図書館で司書として勤務経験のある教員が、図書館の現状を交えて解説する。

公共図書館における児童を対象とした各種サービスの概要、歴史、児童図書館の運営等について総合的に解説する。特に、できるだけ具体的な児童資料を紹介しながら、乳幼児サービス、児童サービス、ヤングアダルトサービスについて解説し、転換点となった2000年「子ども読書年」以降の子ども読書活動や最近の状況等についても説明する。また、実際に公共図書館における児童サービスを知ってもらうためのレポートを課す。
授業の到達目標
公共図書館における児童サービスの歴史と現状等について、総合的に理解する。説明できる。子ども(およびおとな)にとっての「読書」の意義について十分に理解し、自分の言葉で説明できる。
授業計画
【全体】
授業は講義形式で行い、乳幼児向け絵本からヤングアダルト向け資料まで具体的に児童資料を見ながら解説する。あわせて「絵本の読み聞かせ」の実習易を行う。
児童サービスの実際を知るためのレポートを課す。
毎回、授業に関する質問・感想を提出してもらう。これにより、出欠管理と意欲などを知る手がかりとする。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス
現代における読書の意義
授業の目標と進めかた、評価方法
についての説明
読書体験についての小レポート作成
子どもの頃に出会って印象に残っている本(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 子どもの読書の意味と現状
子どもの読書の意味と現状

授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 児童サービスの意義
児童サービスの概要
児童サービスの目的
児童サービスの原則

【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上
第4回 発達段階と読書 発達課題と読書能力の発達
読書興味の発達と読書資料の選択


【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 児童資料の種類と特性(1) 絵本と児童文学


【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 児童資料の種類と特性(2) 昔話、その他の伝承文学
ノンフィクションと詩
知識の本
逐次刊行物
【読み聞かせ実習】
レポート:同じ昔話で異なる絵本を比べ比較検討する(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 児童サービスの内容と実際(1) ブックトーク
読み聞かせ
ストーリーテリング
アニマシオン
【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 児童サービスの内容と実際(2)
乳幼児サービス


【読み聞かせ実習】
レポート:公共図書館の乳幼児サービスの実際を知る(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 児童サービスの内容と実際(3) ヤングアダルトサービス


【読み聞かせ実習】
レポート:公共図書館のヤングアダルトサービスの実際を知る(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 児童サービスの管理・運営

児童サービスの管理・運営


【読み聞かせ実習】

授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 学校図書館と児童サービス 学校図書館と児童サービス


【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 児童サービスの歴史 子ども文庫活動と図書館運動


【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 関連機関・団体との連携 連携・協力の実際
子ども読書推進活動の現状と課題

【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 児童図書館員の専門性 児童図書館員の専門性


【読み聞かせ実習】
授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 これからの児童サービス
全体のまとめ
与えられたテーマについて、自分の考えをまとめてみる。 授業中に指示した学習。予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第16回 定期試験 記述式試験の実施 第1-15回の内容の復習
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: 50%
成績評価法
授業内実習(40%)、レポート(60%)で評価します。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 児童サービス論 ISBN 9784820419099
著者名 堀川照代編著 出版社 日本図書館協会 出版年 2020
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 子どもと本の架け橋に : 児童図書館にできること ISBN 4046519894
著者名 高鷲志子著 出版社 角川学芸出版 出版年 2006
参考書 書名 読む力は生きる力 ISBN 4000023985
著者名 脇明子著 出版社 岩波書店 出版年 2005
参考書 書名 児童のための図書館奉仕 ISBN 9784820473039
著者名 ライオネル R. マッコルビン著 ; 倉沢政雄, 北村泰子共訳 出版社 日本図書館協会 出版年 1973
参考書 書名 子どもと本 ISBN 9784004315339
著者名 松岡享子 出版社 岩波書店 出版年 2015
備考
メッセージ
児童サービス論は司書資格取得のための必修科目です。受講にあわせて実際に公共図書館の児童サービスを見学し、その意義と方法を理解してください。
キーワード
児童サービス、児童図書館、子ども読書活動推進、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
図書館サービス概論
図書館史
履修条件
連絡先
人文学部507研究室(t.ito@yamaguchi-u.ac.jp)

オフィスアワー
【月曜日】9:00‐10:00
【火曜日】9:00‐12:00
【木曜日】9:00‐12:00
 ※いずれも事前連絡のこと

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