開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火1~2
その他
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021101005
教材・指導法開発演習[Seminar on Development of Teaching Material and Method]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
青山 翔[AOYAMA Sho]
ー
担当教員[ローマ字表記]
青山 翔 [AOYAMA Sho], 岡村 吉永 [OKAMURA Yoshihisa], 佐伯 英人 [SAIKI Hideto], 宮木 秀雄 [MIYAKI Hideo], 田本 正一 [TAMOTO Shoichi], 田島 大輔 [TAJIMA Daisuke], 廣口 知世, 河村 直子
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この授業では、受講生1人1人が単元・授業構想をし、指導案を書き、模擬授業を行います。協議・指導助言・振り返りを通して授業実践力を高めます。
「模擬授業」を行う教員養成大学は実にたくさんあります。しかし、模擬授業を行うときに私たちが陥りがちなのは、「この教科書の内容を、どう教えたらいいか」「どうやったら興味を持ってくれるか」という、表面的でテクニカルな部分ばかりに目が行き、本来一番必要なはずであった、「この授業で、子どもたちにどんな力をつけたいのか」「そのためにはどういう題材や教材が必要か」という根本的な視点がついつい忘れ去られてしまうということです。
この問題には、いくつかの理由がありますが、大きな原因として、小学校教師は、実に多様な教科を指導しなければならない、という問題があります。そのため、すべての教科について深く意味を理解するのは至難の業です。現実問題として、「『国語』に強いけれど、『理科』は苦手」とか「自分は『算数』を教えるのが得意だけど、『総合』は正直よくわからない」ということはいくらでも起こります。しかし、子どもたちは、否応なしに担任である教師によってほとんどの授業を受けなくてはいけません。子どもたちが、これからの社会で強く生きていくためには、みなさんは可能な限り、多方面の領域を、多様な教科を責任持って指導していかなくてはいけません。しかし、それは大変難しい。小学校教師のジレンマです。
小学校教師が本来必要な、「全方位的に強い学習指導力」を持つためには、すべての教科を一から順にやっていくのは限界があり、上のようなジレンマを克服することは難しいでしょう。
そこで、この授業では、みなさんに「いろいろな教科を大きく見通す目」「教科と教科を関連づけていく目」を持つことを要請します。そのキーワードは、現代社会が子どもたちに持っておいてほしいと願う、「3つの力」です。1つは、「ことばの力」、2つめに、「科学リテラシー」、最後に「市民性・公共性」です。
これらのキーワードを視点にして、実際に授業と教材をつくり、模擬授業をしていくことを通して、皆さんにはさまざまな教科の学習指導力を獲得してもらいたいと思っています。なお、この授業の指導教員には、小・中学校の教諭経験がある者、また、附属学校の校長の経験がある者が含まれています。
授業の到達目標
指導案(総案(正案)と板書型指導案)の書き方を理解し、また、授業のつくり方を理解し、指導案を作成することができる。また、模擬授業の準備をして、模擬授業を行い、協議をし、指導助言を受け、授業づくりについて理解を深めることができる。
授業計画
【全体】
授業では指導案(総案(正案)と板書型指導案)の書き方を理解し、また、授業のつくり方を理解し、指導案を作成する。
模擬授業の準備をして、模擬授業を行い、協議をし、指導助言を受け、授業づくりについて理解を深める。【担当形態:複数】
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス(指導案の書き方と授業づくりの仕方)
「担当教員:全教員」
指導案(総案(正案)と板書型指導案)の書き方と授業づくりの仕方
模擬授業のグループ編成をする(1時間程度)。
【全教員が担当】
第2回
授業づくりの実際
「担当教員:全教員」
作成した第4学年の算数「何倍でしょう」の授業の構想を持ち寄って小グループで紹介し合い、授業づくりについての理解を深める。
第4学年の算数「何倍でしょう」の授業を作成し、教具を作成する(4時間程度)。
【全教員が担当】
第3回
模擬授業①「道徳科(低学年)」
「担当教員:全教員」
道徳科(低学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第4回
模擬授業②「道徳科(中学年)」
「担当教員:全教員」
道徳科(中学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第5回
模擬授業③「道徳科(高学年)」
「担当教員:全教員」
道徳科(高学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第6回
模擬授業④「算数(低学年)」
「担当教員:全教員」
算数(低学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第7回
模擬授業⑤「算数(中学年)」
「担当教員:全教員」
算数(中学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第8回
模擬授業⑥「算数(高学年)」
「担当教員:全教員」
算数(高学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第9回
模擬授業⑦「国語(低学年)」
「担当教員:全教員」
国語(低学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第10回
模擬授業⑧「国語(中学年)」
「担当教員:全教員」
国語(中学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第11回
模擬授業⑨「国語(高学年)」
「担当教員:全教員」
国語(高学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第12回
模擬授業⑩「社会(第4学年)」
「担当教員:全教員」
社会(第4学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第13回
模擬授業⑪「社会(第5学年)」
「担当教員:全教員」
社会(第5学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第14回
模擬授業⑫「社会(第6学年)」
「担当教員:全教員」
社会(第6学年)の模擬授業をして協議し、指導助言を受ける。
グループで模擬授業の改善方を検討する(1時間程度)。模擬授業の準備・練習をする(4時間程度)。
【全教員が担当】
第15回
まとめ
「担当教員:全教員」
総まとめ
期末レポ-トを作成し、提出する(1時間程度)。
【全教員が担当】
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
模擬授業 40%、レポート 60%
教科書にかかわる情報
備考
小学校の算数、国語、社会、道徳科の学習指導要領解説を各自で事前に購入し、授業日に持参すること
参考書にかかわる情報
備考
小学校で使用する教科書は、小学校総合選修にあります。
メッセージ
キーワード
教科、教材、指導目標、学習指導案、実践力、指導方法
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
aoyama@yamaguchi-u.ac.jp(青山)
オフィスアワー
随時受け付ける(青山)。ただし、事前にメールで確認をとること。
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