タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木3~4 演習 8.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021101104 教育史演習Ⅰ[Seminar on History of Education I] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
望月 ユリオ
担当教員[ローマ字表記]
望月 ユリオ
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
今日の教育課題や教育のあり方を考察する上で、原始・古代よりの教育の歴史を辿ることは有効であるが、中でも近代教育を通じて構想された教育の理念や思想、制度は、現代の教育の形成に多大な影響を与えてきたといえる。
 本授業では、近代教育の意義や日本への導入にみる特質、問題点に関する基礎的な理解を深め、教育をめぐる諸課題を歴史的に考察するための視点を習得することを目的とする。そのために、前近代(近世)から近代までの教育史を概観し、各時代における教育思想や学習文化の特質とその差異や共通性について考察する。
授業の到達目標
日本の教育問題の歴史的起源・構造を説明できる。
一つの文献を継続的かつ精密に読み解くことができる。
文献の概要と問題点を分かりやすく説明・提示し、討論が生産的に進むよう導くことができる。
授業計画
【全体】
前半部では、主に文献講読と講義を通じて近世・近代日本における教育的営為の特徴と歴史的展開を把握し、後半部では、受講者自身が近代教育に関するテーマを設定し、調査報告と討論を行う。
テーマについては、授業内で相談の上決定する。

*授業形態:単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション 授業の目標や今後の進め方、成績評価について説明を行う。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第2回 前近代における学び(1)―庶民の子育て文化― 近世日本における庶民の教育的営為について、子育てのあり様に注目し概説する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第3回 前近代における学び(2)―寺子屋での学び― 近世日本における組織的な学びについて、寺子屋に注目し概説する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第4回 前近代における学び(3)―武士教育の目的と展開― 近世日本における組織的な学びについて、武士教育(昌平坂学問所、藩校)に着目し概説する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第5回 前近代における学び(4)―私塾― 近世日本において多様に展開していた私塾について、その目的や歴史的展開について概説する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第6回 近代学校の普及と課題 明治期に普及した近代学校の目的や与えられた役割、および普及に伴い生じた課題を検討する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第7回 教育情報の受容とその特質 近代学校普及に伴い、欧米の教育情報がいかに日本に受容されたのか、事例を踏まえその特質を考察する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第8回 近代学校における教師の役割 近代学校の成立に伴い、教師に与えられた役割について、師範学校の展開や教師観を踏まえ概説する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第9回 大正新教育運動(1)―欧米における改革の生起― 新教育運動のはじまりとその展開について、欧米における代表的な新学校や人物を取りあげながら概説する。 授業計画に沿って予習・復習を行う(学習時間の目安:4時間、具体的な内容は授業で指示する)
第10回 大正新教育運動(2)―日本における近代学校の問い直し― 海外新教育の影響を受けながら、1910年代より展開された大正新教育運動の目的や特質について概説する。 各自テーマを設定の上、調査を行いレジュメを作成する。(学習時間の目安:4時間)
第11回 受講者による報告と討論(1) 大正新教育における代表的実践校を事例に、受講者がテーマを設定し調査した内容について報告と討議を行う。 各自テーマを設定の上、調査を行いレジュメを作成する。(学習時間の目安:4時間)
第12回 受講者による報告と討論 (2) 大正新教育における代表的実践校を事例に、受講者がテーマを設定し調査した内容について報告と討議を行う。 各自テーマを設定の上、調査を行いレジュメを作成する。(学習時間の目安:4時間)
第13回 受講者による報告と討論 (3) 大正新教育期に活躍した教師を事例に、受講者がテーマを設定し調査した内容について報告と討議を行う。 各自テーマを設定の上、調査を行いレジュメを作成する。(学習時間の目安:4時間)
第14回 受講者による報告と討論 (4) 大正新教育期に活躍した教師を事例に、受講者がテーマを設定し調査した内容について報告と討議を行う。 各自テーマを設定の上、調査を行いレジュメを作成する。(学習時間の目安:4時間)
第15回 本授業のまとめ 14回目までの内容をふまえて、本授業で得られた成果をまとめる。 各自テーマを設定の上、調査を行いレジュメを作成する。(学習時間の目安:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 50% C: --% D: 30%
成績評価法
調査報告の内容(50%)、授業への参加状況(20%)、最終レポート(30%)によって総合的に評価する。
教科書にかかわる情報
備考
特に指定しない。必要に応じて、プリント配布やwebclassによる教材配信を行う。
参考書にかかわる情報
備考
授業の中で適宜紹介する。
メッセージ
受講生の関心や授業の進度に応じて、授業内容やスケジュールを変更する場合がある。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
ymochizuki@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
未定。第一回目の授業時にアナウンスを行う。

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