開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金11~12
演習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021101207
心理学研究演習Ⅰ
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
恒吉 徹三[TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
ー
担当教員[ローマ字表記]
恒吉 徹三 [TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
特定科目区分
対象学生
恒吉 徹三
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
臨床心理学的な研究をするうえで重要な事項について学びます。ここでの学びは、教育場面での個別性を理解する基本的な視点となります。もちろんのことながら,心理臨床場面での個別性を理解するための基本的な視点についての学びでもあります。
なお,本演習はゼミの学生のみを対象とします。
授業の到達目標
自らの臨床心理学的関心を述べることができ、また、臨床心理学的ないくつかの質的研究法についてどのような特徴があるのか説明できることが目標です。
(DP1,DP2,DP3,DP4,DP5)
授業計画
【全体】
受講生は、毎回プレゼンテーションを行うことで積極的に演習に参加します。発表後には積極的な討論への参加が期待されます。本演習では、臨床心理学的な研究方法のひとつである質的研究法について学びます。
授業形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
質的研究法について
質的研究法の特徴についての再確認。
予習(2時間以上):臨床心理学的関心についてのプレゼンテーション資料を準備する。
復習(2時間以上):質的研究法の基礎的概念について復習する
第2回
データ対話型理論について
質的研究の発展への端緒となった事象,つまり理論的前提を学ぶ。
予習(2時間以上):テキスト①の26頁までを読んでおくこと。
復習(2時間以上):本日の演習のポイントを整理する
第3回
理論と理論的サンプリング
質的研究法の基本概念を学ぶ
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第4回
領域密着理論とフォーマル理論
質的な研究法の理論について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第5回
質的分析の比較法
質的研究の方法論について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第6回
方法論と研究的関心
方法論の理解から,各自の研究的関心を明確にする
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第7回
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチについて
質的研究方法の具体的な手法について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第8回
量的研究と質的研究
量的研究と質的研究の違いについて振り返り,討論する。
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第9回
データの分析1
分析上の重要なポイント
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第10回
データの分析2
研究テーマとの関連
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第11回
データの分析3
データーの収集
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第12回
データの分析4
分析テーマの設定
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第13回
データの分析5
分析焦点者の設定
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第14回
データの分析6
概念の生成
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
第15回
まとめ
演習を振り返って学んだこと,これから学ぶべき各自の課題を明確にする。
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上:具体的な内容については授業中に伝達します)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: 20% D: 50%
成績評価法
授業内のプレゼンテーション:80%,授業への参加の程度20%
評価は、毎回のプレゼンテーション内容および授業への関与度(ディスカッションへの参加の程度)により総合的に評価する。
なお、評価に際して欠席回数を考慮します(インフルエンザなど欠席が必要であることを証明する書類がある場合を除いて、欠席がある場合秀に該当しません)。
事前に演習に参加するための準備をし、そのうえで演習に参加して積極的に議論することが前提だからです。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
データ対話型理論の発見―調査からいかに理論をうみだすか
ISBN
9784788505490
著者名
バーニー・G. グレイザー (著), アンセルム・L. ストラウス (著), 後藤 隆 (翻訳), 水野 節夫 (翻訳)
出版社
新曜社
出版年
1996
教科書
書名
グラウンデッド・セオリー・アプローチの実践―質的研究への誘い
ISBN
9784335550898
著者名
木下康仁
出版社
弘文堂
出版年
2003
教科書
書名
グラウンデッド・セオリー・アプローチ 改訂版 理論を生みだすまで (ワードマップ)
ISBN
9784788514843
著者名
戈木クレイグヒル滋子
出版社
新曜社
出版年
備考
テキストに関することは、初回の演習で詳細をお知らせしますので、必ず出席して確認してください。どのように本演習に取り組むかのオリエンテーションも実施します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
質的モデル生成法 : 質的研究の理論と方法
ISBN
9784788516977
著者名
やまだようこ著
出版社
新曜社
出版年
2020
参考書
書名
ナラティヴ研究 : 語りの共同生成
ISBN
9784788517035
著者名
やまだようこ著
出版社
新曜社
出版年
2021
参考書
書名
喪失の語り : 生成のライフストーリー
ISBN
9784788510449
著者名
やまだようこ著
出版社
新曜社
出版年
2007
参考書
書名
人生心理学 : 生涯発達のモデル
ISBN
9784788517370
著者名
やまだようこ著
出版社
新曜社
出版年
2021
参考書
書名
ことばのはじまり : 意味と表象
ISBN
9784788516267
著者名
やまだようこ編
出版社
新曜社
出版年
2019
備考
総合図書館の資料だけではなく,オンラインで検索して文献なども各自収集しながら学ぶことを期待します。
メッセージ
当選修では、量的研究の講義は豊富である。質的研究は、ものごとのとらえ方(認識論)がそもそも実証主義的な量的研究とは異なっています。このような前提から学びます。特に、本演習では質的研究法を中心に学んで、自らの研究に活用する準備としてください。
キーワード
臨床心理学、質的研究法、
持続可能な開発目標(SDGs)
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
心理学研究演習Ⅱ、心理学研究演習Ⅲ、心理学研究基礎演習
履修条件
ゼミ学生限定です。
心理学研究基礎演習を履修しておくことが望ましい。
連絡先
whiteowl
オフィスアワー
木曜5コマ:講義内での積極的な議論を行います。質問がある時には,事前にメールでお知らせください。
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