タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月3~4 講義 6.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021101301 国際理解教育論Ⅰ[Theory of Education for International UnderstandingⅠ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
石井 由理[ISHII Yuri]
担当教員[ローマ字表記]
石井 由理 [ISHII Yuri]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
国際理解教育を実践するにあたり、必要とされるESDやSDGsなどの国際的な課題に関する基礎的な知識や理論,
既存のカリキュラムや教材についてを学ぶとともに、受講者自身が専門とする教科などの学習指導要領との接点を明確にし、小・中学生に対してわかりやすく教える方法について検討する。
In this course, students learn about the concepts and theories of SDGs, ESD and education for international/cultural understanding. Students are introduced to
the curriculum and teaching materials for these types of education and explore how they can teach them to primary/secondary school children.
授業の到達目標
授業中の活動への主体的な参加をとおして、国際社会の課題を関心をもって理解し、批判的に思考し、それらを学習者の発達段階応じてどのように教えるかを判断し、自分で考えた授業についてわかりやすく記述、発表することができる。
授業計画
【全体】
SDGsに掲げられた国際的ないくつかの課題の事例をとりあげ、それらのもつ複雑な構造を資料の講読、討議、ポスター作成と発表を通して整理し、ESDについての理解をすすめていく。また、その際に用いられる方法などを参考にし、関心のある問題について、調査してレポートにまとめたうえで、受講者自身の専門教科/校種の学習指導要領との関連をおさえつつ小中学生向けの授業の指導案(総案と本次案)を作成し、模擬授業を行う。本授業は基本的に対面で実施する(担当形態:単独)
Students learn about the complex nature of SDGs and ESD through case studies, readings, discussion and poster presentation. In the latter half of the course, they focus on a global issue of their interest, do some research on it and prepare a teaching plan for primary/secondary school children, and try the
plan on their classmates. N2 LEVEL JAPANESE PROFICIENTY IS REQUIRED.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回
授業の説明
国際理解教育、グローバル教育、ESD等とSGDS
授業の進め方、国際理解教育の概念の復習
学習指導要領との関連
4時間以上の復習と予習
学習指導要領との関連を見つける
次回の資料を読んでくる
第2回 国際理解教育、グローバル教育、ESD等とSDGs 課題を通してこれらの概念を理解をする 学習したことに関する4時間以上の復習と予習
国際理解教育の小学校の実践例を比較してくる
第3回 国際理解教育、グローバル教育、ESD等とSDGs
小学校の実践例
同じテーマに関する異なる授業構成について学ぶ 学習内容の4時間以上の復習と予習

次回までにサラワクに関する資料を読んでくる
第4回 環境、開発、文化について(サラワク1) 環境、開発、文化についてのワークショップ(サラワク)サラワクについての1990年代までの資料を読みポスター作製 学習内容の4時間以上の復習と予習
サラワクについての1990年代までの資料を読み、内容を理解する
インドネシアの学生との交流
第5回 環境、開発、文化について(サラワク2) 環境、開発、文化についてのワークショップ(サラワク)サラワクの現状についてポスター作製 4時間以上の調査とまとめ
サラワクの現状について調べたことをまとめて来る
インドネシアの学生との交流

第6回 環境、開発、文化について(サラワク3) 環境、開発、文化についてのワークショップ(サラワク)
サラワクから学んだ環境と開発、文化との関連について、小中学生に伝えたいことのポスター作製
4時間以上の調査とまとめ
サラワクから学んだ環境と開発、文化との関連について、小中学生に伝えたいことのまとめと、発表用ポスターつくり
第7回 環境、開発、文化について
環境、開発、文化についてのワークショップ(サラワク)
補講/発表準備
4時間以上かけて前3回の内容をポスターと口頭発表にまとめる
第8回 環境、開発、文化について 環境、開発、文化についてのワークショップ(サラワク)
発表
4時間以上かけてサラワクのワークショップの内容の口頭発表準備をし、グループ内で役割分担を決め、練習してくる
第9回 貧困と飢餓について 貧困と飢餓について資料に基づいて討議し、自分たちとの関連について考える 授業内容に関する4時間程度の復習と予習
貧困と飢餓に関するSDGsの目標を読み、課題をやる
第10回 貧困と飢餓について 貧困と飢餓について資料およびVTRに基づいて討議し、自分たちとの関連について考える 授業内容に関する4時間程度の復習と予習
「誰が飢えているか」の資料を読んで課題をやる
第11回 貧困と飢餓について
国際理解教育の指導案例
貧困と飢餓について資料に基づいて討議する。国際理解教育の指導案例について学ぶ 授業内容に関する4時間以上の復習と予習
期末プロジェクトのテーマを決めるために、資料等を調査してくる
第12回 多文化社会
国際理解教育の指導案例
オーストラリアの多文化社会について学ぶ
国際理解教育の指導案例について学ぶ
授業資料の4時間程度の復習と予習
アボリジニー文化について資料をよみ、ドリーミングを絵に描く
期末プロジェクトを進める
山口大学教育学部の指導案の様式になじむ
第13回 多文化社会 オーストラリアの多文化社会について学ぶ 授業資料の4時間以上の復習と予習、
オーストラリアの多文化社会の抱える課題と対応について学ぶ
期末プロジェクトを進める
第14回 多文化社会
オーストラリアおよび日本の多文化社会について学ぶ
授業資料の4時間以上の復習と予習
日本の多文化共生の現状を調べて来る
資料をよみ、日本の現状と比較してくる
期末プロジェクトを進める
第15回 受講生による期末プロジェクトの模擬授業1 期末プロジェクトに基づく模擬授業
授業内容の4時間以上の復習と予習
期末プロジェクトの一部である
模擬授業の指導案を完成させる
第16回 受講生による模擬授業2 期末プロジェクトに基づく模擬授業 授業のまとめのレポートを期日までに提出する(4時間程度の学習をめどとする)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 40% B: 10% C: --% D: 10%
成績評価法
グループワークのポスター(10%)、グループワーク発表(10%)、模擬授業(20%)、学期末のプロジェクト(レポートと指導案)60%で評価します。
教科書にかかわる情報
備考
教科書備考:事例に応じた資料をプリントで配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 不都合な真実 ISBN 9784270001813
著者名 アル・ゴア 出版社 ランダムハウス 出版年 2007
参考書 書名 イギリスのグローバル教育 ISBN 432620043X
著者名 木村一子 出版社 勁草書房 出版年 2001
参考書 書名 現代アフリカの紛争 ISBN 4258045004
著者名 武内進一 出版社 アジア経済研究所 出版年 2000
参考書 書名 ボルネオの里の環境学 ISBN 9784812213193
著者名 市川昌広他 出版社 昭和堂 出版年 2013
参考書 書名 熱帯雨林のポティカル・エコロジー ISBN 9784812211694
著者名 金沢謙太郎 出版社 昭和堂 出版年 2012
備考
初回授業時に補足
メッセージ
国際理解教育はカリキュラム横断型で学ぶ教育であり、各教科にも関連しています。自分自身の専門性から国際理解教育と学習指導要領との関連への理解を深め、実践方法を探求してください。
キーワード
国際理解教育、ESD、SDGs
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
国際理解教育概説、異文化学習論、国際理解教育演習
履修条件
連絡先
教育学部C-336研究室
yuri@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
初回授業時に指示。

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