タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月7~8 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021101302 国際理解教育論Ⅱ[Theory of Education for International UnderstandingⅡ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森 朋也[MORI Tomoya]
担当教員[ローマ字表記]
森 朋也 [MORI Tomoya]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
国際理解教育に関する基本的な知識や問題背景について理解する。また、持続可能な開発目標(SDGs)の下で、自然環境と人間社会の共生や多文化社会での共生について取り上げ、討論やグループワークを通して、理解を深める。加えて、学校現場において、国際理解教育がどのように実践されているかを学び、さらに、どのような実践・応用ができるかについて検討する。

授業の到達目標
専門的な知識や技能を習得し、それらを通して主体的に社会的な課題に対して自身の主張を持ち、問題解決に向けての提案を行うことができる。また、そのような学習プロセスを学校現場に応用することができる。
授業計画
【全体】
・授業は、教員による講義形式よりは、グループワークショップ・プレゼンテーション・ディスカッションなど、学生主体の形式で進めていく。また、模擬授業を行い、国際理解教育の実践についても学習する。

1)はじめに、①国際理解教育がどのように提案され、発展してきたのかの歴史、②内容構成について学ぶ(第1回ー第3回)
2)国際理解教育の内容を構成する多文化社会、グローバル社会、地球的課題、未来への選択について学ぶ(第4回ー第11回)
3)模擬授業を実施する(第12回―第16回)


【学校での学習内容との関連】
*本授業の内容は、特定の科目に関連したものではない。ただし、授業では、道徳・英語・社会の小学校の教科書を取り上げて進めることが多い。

【授業形態】
単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス

国際理解教育の歩み①
・授業の進め方について説明する。
・国際理解教育の理念と歴史について学習する。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること。(1時間程度)
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第2回 国際理解教育の歩み② 国際理解教育の理念と歴史について学習する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指示した文献を読んでくること。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること。(1時間程度)
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第3回 国際理解教育の内容構成 国際理解教育が目指す学習の目標、および学習領域とその構造などの内容構成について学ぶ。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指示した文献を読んでくること(2時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第4回 多文化社会 国際理解教育の学習領域のひとつである「多文化社会」を学ぶ。授業では、事前に読んできた論文をもとに議論し、その後、学校でどのように「多文化社会」について学ぶべきかを考える。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指示した内容について調べ学習をすること(2時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第5回 多文化社会(演習) 国際理解教育の学習領域のひとつである「多文化社会」を学ぶ。学生から関連テーマを報告してもらい、その後、ディスカッションを行う。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:6時間程度)
【予習】
・報告テーマについての調べ学習と報告資料の作成(4時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第6回 グローバル社会 国際理解教育の学習領域のひとつである「グローバル社会」を学ぶ。今回は、授業では、事前に読んできた論文をもとに、グローバリゼーション、情報社会などの概念を学び、その後、学校でどのように「グローバル社会」について学ぶべきかを考える。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指示した内容について調べ学習をすること(2時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第7回 グローバル社会(演習) 国際理解教育の学習領域のひとつである「グローバル社会」を学ぶ。学生から関連テーマを報告してもらい、その後、ディスカッションを行う。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:6時間程度)
【予習】
・報告テーマについての調べ学習と報告資料の作成(4時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第8回 地球的課題 国際理解教育の学習領域のひとつである「地球的課題」を学ぶ。事前に読んできた論文をもとに、平和と暴力、開発、環境問題などの概念を学び、その後、学校でどのように「地球的課題」について学ぶべきかを考える。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指示した内容について調べ学習をすること(2時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第9回 地球的課題(演習) 国際理解教育の学習領域のひとつである「地球的課題」を学ぶ。学生から関連テーマを報告してもらい、その後、ディスカッションを行う。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:6時間程度)
【予習】
・報告テーマについての調べ学習と報告資料の作成(4時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第10回 未来への選択 国際理解教育の学習領域のひとつである「未来への選択」を学ぶ。とりうわけ、「市民」として自分たちができることについて考える。授業では、事前に読んできた論文をもとに、市民社会などの概念を学び、その後、学校でどのように「未来への選択」について学ぶべきかを考える。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指示した内容について調べ学習をすること(2時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第11回 未来への選択(演習) 国際理解教育の学習領域のひとつである「未来への選択」を学ぶ。学生から関連テーマを報告してもらい、その後、ディスカッションを行う。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:6時間程度)
【予習】
・報告書の作成(4時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
第12回 模擬授業の準備(授業案の構想)① 模擬授業の準備をする。途中段階でも構わないので、構想(授業計画)を発表する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:6時間程度)
【予習】
・授業計画の作成(4時間程度)。
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めておくこと。(1時間程度)
報告書(レポート①)の提出
第13回 模擬授業の準備(授業案の構想)② 引き続き、授業計画の構想を発表する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:2時間程度)
【復習】
・授業で指摘された部分を踏まえて再考する(2時間程度)。
第14回 模擬授業の準備(授業案の構想)③ 模擬授業の準備をする。途中段階でも構わないので、構想(本時案)を発表する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:5時間程度)
【予習】
・本時案の作成(4時間程度)。
【復習】
・授業で指摘された部分を踏まえて再考する(1時間程度)。
第15回 模擬授業の準備(授業案の構想)④ 引き続き、本時案の構想を発表する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:2時間程度)
【復習】
・授業で指摘された部分を踏まえて再考する(2時間程度)。
第16回 模擬授業 学生による模擬授業を実施する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:7時間程度)
【復習】
・模擬授業を振り返り、その課題を整理すること(2時間程度)。
・最終レポートを作成して提出すること(5時間程度)
授業計画・本時案・振り返り(レポート②)の提出(指定された日時までに)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 40% C: 10% D: 30%
成績評価法
成績は、①授業の発表(40%)、②レポート(60%)で評価する。
教科書にかかわる情報
備考
授業で配布したレジュメを用いる。参考文献は以下を参考。その他にも授業で関連文献を適宜提示する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 国際理解教育を問い直す : 現代的課題への15のアプローチ ISBN 9784750351797
著者名 日本国際理解教育学会編著 出版社 明石書店 出版年 2021
参考書 書名 グローバル時代の国際理解教育:実践と理論をつなぐ ISBN 9784750332277
著者名 国際理解教育学会(編) 出版社 明石書店 出版年 2010
参考書 書名 国際理解教育:多文化共生社会の学校づくり ISBN 9784750313863
著者名 佐藤郡衛 出版社 明石書店 出版年 2001
参考書 書名 多文化社会で多様性を考えるワークブック ISBN 9784327377458
著者名 有田佳代子, 志賀玲子, 渋谷実希編著 ; 新井久容, 新城直樹, 山本冴里著 出版社 研究社 出版年 2018
参考書 書名 シミレーション教材「ひょうたん島問題」:多文化共生社会の日本の学習課題 ISBN 9784750327211
著者名 藤原孝章 出版社 明石書店 出版年 2008
参考書 書名 グループディスカッションで学ぶ社会学トレーニング ISBN 9784385365305
著者名 宮内泰介著 出版社 三省堂 出版年 2013
備考
その他、テーマに合わせて、適宜、参考文献を提示します。
メッセージ
キーワード
国際理解教育、持続可能な開発のための教育(ESD)、持続可能な開発目標(SDGs)、平和、人権、多文化共生社会、フェアトレード、グローバリゼーション、資源問題、環境問題、貧困、不平等・格差
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
国際理解教育概論、異文化体験演習、インターカルチュラルスタディーズⅠ・Ⅱ、異文化学習論、異文化学習演習、国際理解教育論Ⅰ
履修条件
連絡先
moritomo@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日のお昼(11:50-12:50)

ページの先頭へ