開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金3~4
講義
2.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021102014
漢文学概論[General Course on Classical Chinese Literature]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
南部 英彦[NAMBU Hidehiko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
南部 英彦 [NAMBU Hidehiko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
国語の漢文学領域に関わる中国・日本の文献・資料を紹介しながら、一定のテーマのもと、思想・文学・歴史に関する内容を概説する。漢文学領域に関わる文献・資料の、論理的・批判的な読み方の実例を示すことを通して、中学校・高等学校国語科で必要となる専門的な知識・技能や思考力・判断力・表現力等を、広い視野から養うことを目指す。
授業の到達目標
漢文学領域の文献・資料を解説する授業から知識・理解を得、それにもとづいて、受講者自身の思考・判断を文章として適切に表現できる。
授業計画
【全体】
南部が単独で担当する授業で、漢文学領域(漢文古典)の思想・文学・歴史に関する一般的包括的内容を含む。
中唐時代の代表的な詩人・文章家であり、官僚でもあった柳宗元の詩と文章を取り上げ、自然と人為との関係はいかにあるべきかに関する彼の見方に着目しながら、当該時代の政治の在り方に対する柳宗元の批判意識と柳宗元思想における理想的な統治の在り方を、漢文資料にもとづいて論じる。(なお、受講者の状況に応じて、項目・内容を適宜差し替えることがある。また受講者の講義内容への理解を深めるべく、授業内小レポートの提出を求めることがある。)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
授業の概要および柳宗元の生涯
『旧唐書』柳宗元伝にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第2回
柳宗元の生涯についての韓愈の見方
韓愈「柳子厚墓誌銘」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第3回
柳宗元の永州時代の生活と文章
柳宗元「始得西山宴游記」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第4回
柳宗元の永州時代の生活と詩
柳宗元「江雪」「漁翁」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第5回
柳宗元の永州時代における憂いと詩
柳宗元「飲酒」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第6回
柳宗元が批判した駢文とは何か
李白「春夜宴従弟桃花園序」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第7回
柳宗元が作成した古文とは何か
韓愈「師説」・柳宗元「答韋中立論師道書」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第8回
柳宗元の為政者としての批判意識
柳宗元「捕蛇者説」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第9回
柳宗元における在るべき交際の在り方
柳宗元「宋清伝」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第10回
柳宗元における為政者の在るべき務め
柳宗元「種樹郭橐駝伝」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第11回
柳宗元における宰相の在るべき務め
柳宗元「梓人伝」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第12回
韓愈における在るべき君臣の関係
韓愈「圬者王承福伝」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第13回
韓愈における仁義・道徳
韓愈「原道」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第14回
柳宗元における仁義・道徳
「四維論」「守道論」「天爵論」にもとづいて解説する。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第15回
授業の総括
柳宗元思想における理想的な統治の在り方をまとめる。
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 20% D: --%
成績評価法
授業内レポート40%+学期末レポート60%
教科書にかかわる情報
備考
印刷資料を配布して授業を行う。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
漢文入門
ISBN
4000201018
著者名
小川環樹・西田太一郎
出版社
岩波全書
出版年
1956
参考書
書名
角川 新字源
ISBN
9784046219664
著者名
小川環樹・西田太一郎・赤塚忠
出版社
Kadokawa
出版年
2017
参考書
書名
中国人の機智―『世説新語』を中心として
ISBN
4121006933
著者名
井波律子
出版社
中公文庫
出版年
1983
参考書
書名
三国志―演義から正史、そして史実へ
ISBN
9784121020994
著者名
渡邉義浩
出版社
中公文庫
出版年
2011
参考書
書名
中国の歴史04 三国志の世界―後漢 三国時代
ISBN
4062740540
著者名
金文京
出版社
講談社
出版年
2005
備考
メッセージ
漢文訓読(「返り点」「送り仮名」等)の知識があることが望ましい。
キーワード
中国の歴史・文学・思想
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
漢文学講読、漢文学概論
履修条件
連絡先
hidehiko@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜12:00~12:30(事前に上記アドレスまでご連絡ください。)
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