タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木7~8 講義 5.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021102102 地理学概論[Introduction to Geography] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
楮原 京子[KAGOHARA Kyoko]
担当教員[ローマ字表記]
楮原 京子 [KAGOHARA Kyoko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
地理学の基礎を取得するため,国内外の様々な事象に関して,地理学的に考察することを通して,事象が生じた自然的・歴史的・社会的背景等を学び,地域性や類似性について学ぶ.また,WebGISや公開されている統計情報等も活用しながら,地域が抱える課題および自然環境と人間圏との相互作用についてシステム論的アプローチから考察し,地域課題に対して,解決策を導くためにどのような思考が大切か実践的に学ぶ.
授業の到達目標
地理学の基礎的な知識を理解し、国内外の事象に関して自然的・社会的背景やそれらの移り変わりを踏まえて理解するすることができる。また、理解に際しては、地理的事象の構成要素とそれらの関係性を体系的に整理することができる。
授業計画
【全体】
地理学的思考を概説したのち,国内外の代表的な景観および地図の情報をもとに,それらが形成された自然的・歴史的・社会的背景等を学び,その地域性や類似性について考える.また,WebGISや公開されている統計情報等も活用しながら,地域が抱える課題および自然環境と人間圏との相互作用についてシステム論的アプローチから考察していく.中学校・高等学校教育・地理分野の目標である「地理にかかわる諸事象に関して,多面的・多角的に考察したり,地理的な課題解決に向けて公正に選択・判断したりする力を養う」ことに資する.
担当形態:単独


項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス 授業の説明
地理学的思考(系統地理学的見方・地誌学的見方)について
配付資料とシラバスをみて授業の流れを掴むこと,講義内容を踏まえ,思考を助けるツールについて調べる
(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 地図の読み方・考え方とWebGISによる分析 地図の基本的原理と地図の読み方
WebGISによる分析
地図・WebGISおよび統計データを利用し,その特徴についてまとめる
(学修時間の目安:4時間以上)
ペアワークまたはグループワークを実施する
第3回 景観写真の読み取り 「水」に関わる景観写真を用いた地理学的考察
景観写真で捉えられている地理的事象を整理し,景観の読み取りにおける要点をまとめる.
(学修時間の目安:4時間以上)
ペアワークまたはグループワークを実施する
第4回 データからみる世界 Our World in Dataを活用して,世界における様々な事象の傾向と動向を捉える 事前:中学・高校の教科書および学習指導要領を参考に,関心のある事象(テーマ)を挙げる
事後:テーマに関して授業で扱った統計をもとにまとめる.
(学修時間の目安:4時間以上)
ペアワークまたはグループワークを実施する
第5回 都市における持続可能性(1) 都市の成立要件と課題
資料収集・分析を基に地誌学的に課題を整理する
事前:テーマとなる都市をWebGISで確認する
事後:授業内容について配付資料を読み返し,復習する
(学修時間の目安:4時間以上)
グループワークを実施する
第6回 都市における持続可能性(2) 都市開発と持続可能性に関する思考図の作成・発表 思考図を基に小レポートをまとめる。
(学修時間の目安:4時間以上)
パワーポイントを使って発表する
第7回 自然環境と暮らしA(1) 中国・四国地方地誌 事前:中国・四国地方の概形をWebGISで確認する
事後:授業内容について配付資料を読み返し,復習する
(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 自然環境と暮らしA(2) 中国・四国地方の地域課題に関する資料収集と整理・分析 事前:授業で取り扱う課題について調べ,キーワードを抽出する。事後:グループワーク振り返り,思考図の案を作成する。
(学修時間の目安:4時間以上)
ペアワークまたはグループワークを実施する
第9回 自然環境と暮らしA(3) 中国・四国地方の地域課題に関する思考図の作成と議論 思考図を基に小レポートをまとめる。
(学修時間の目安:4時間以上)
ペアワークまたはグループワークを実施する
第10回 自然環境と暮らしB(1) 中部地方地誌と地域課題の提示 事前:中部地方の概形をWebGISで確認する
事後:中部地方の自然環境と地域課題との関わりに関して仮説を立てる
(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 自然環境と暮らしB(2) 地域課題に関する思考図の作成・議論 思考図を基に小レポートをまとめる。
(学修時間の目安:4時間以上)
ペアワークまたはグループワークを実施する
第12回 課題設定 地震災害・火山災害・流域管理と保全・土壌の管理と保全など国外で生じている課題の中から,テーマを選定する。 選択したテーマについて調べて,キーワードを抽出する。
(学修時間の目安:4時間以上)
グループワークを実施する
第13回 課題の現状把握 資料収集・整理 グループワーク振り返り,思考図の案を作成する。
(学修時間の目安:4時間以上)
グループワークを実施する
第14回 課題の構図 思考図の作成・議論 発表に向けた準備を行う。
(学修時間の目安:4時間以上)
グループワークを実施する
パワーポイントを使って発表する
第15回 発表 発表と評価 講義内容を踏まえて,自然と人間との共生について考察する。
(学修時間の目安:4時間以上)
パワーポイントを使って発表する
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 10% C: --% D: 15%
成績評価法
授業内のレポート、授業外レポート,プレゼン,学期末の筆記テストで評価します。
授業内のレポート 20%、授業外レポート 25%,プレゼン 25%,学期末の筆記テスト 30%
教科書にかかわる情報
備考
必要に応じてプリントを配布する.
参考書にかかわる情報
参考書 書名 システム思考で地理を学ぶ : 持続可能な社会づくりのための授業プラン ISBN 4772242201
著者名 地理教育システムアプローチ研究会 [ほか] 編 出版社 古今書院 出版年 2021
参考書 書名 統合自然地理学 = Integrated physical geography ISBN 9784130225014
著者名 岩田修二著 出版社 東京大学出版会 出版年 2018
参考書 書名 環境地理学の視座 : 「自然と人間」関係学をめざして ISBN 4812203171
著者名 朴恵淑, 野中健一著 出版社 昭和堂 出版年 2003
備考
授業中に適時,参考書やデータ出典サイトを紹介する.
メッセージ
キーワード
自然,景観,人間,文化,産業
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
地理演習,地理実習,地理巡検,社会科特別研究AI,社会科特別研究AII
履修条件
他学部の履修希望者は,事前に担当教員へメールで相談すること.
連絡先
k-kago@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日13時〜15時
事前にメール等にて連絡を下さい.

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