開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
講義
1.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021102106
人文地理学[Human Geography]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
佐藤 裕哉
ー
担当教員[ローマ字表記]
佐藤 裕哉, 楮原 京子 [KAGOHARA Kyoko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
みなさんは通学途中にどのような風景を見ているでしょうか?住宅、コンビニなどの店舗、工場、山、川などを目にしていると思います。これらは全て地理学の研究、分析対象です。では、これらの風景がどのように作られてきたか(例えば、コンビニや工場が、なぜ、その場所にあるのか)説明できるでしょうか?
本講義では、日々の生活を地理的に説明できるように地理学(なかでも人文社会現象)の基礎知識を学びます。また、それを通して地域が抱える問題について考えて欲しいと思います。
授業の到達目標
人文地理学の基礎的な知識を理解し、身の回りの地理的事象に関心をもつことができる。また、地理情報システム(GIS)の基本的な操作技能を身につけ、地図や統計データを読み取り、活用することができる。
授業計画
【全体】
具体的な人文社会現象を取り上げ、人文地理学の観点から解説を行います。その際、双方向の授業となるよう、毎時、地図や統計データの読み取り作業を行い、気づいたことなどを発表してもらいます。また、第5週、第6週については、実際にGIS(地理情報システム)ソフトウェアを操作し、地図を作成してもらいます。
担当形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
地理学ではどのようなことを学ぶのか
地理学が対象とするものや分野について(ガイダンスを含む)
これまでに習ってきた「地理」の授業のイメージを考える(事前2時間)。また、授業内容を踏まえ、「地理学の特徴」についてまとめる(事後2時間)。
第2回
身近な事例から考える地理学の重要概念
「距離」の概念について
これまで習ってきた地理の授業では、どのような要素が重視されていたかを考える(事前2時間)。また、授業内容を踏まえ、「距離」の概念が説明できる具体例を自分でも探し、まとめる(事後2時間)。
第3回
身近な地域の人文社会環境
山口県の人口、産業、文化について
山口県の人口分布や産業の特徴とその理由を考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえ、山口県の人文社会環境の特徴についてまとめる(事後2時間)。
第4回
地理学の重要ツール「地図」
地図の基本とGIS、GPSについて
地図が生活にどのように役立っているか考えておく(事前2時間)。また、授業内容を踏まえ、「地図の特徴、使い方」についてまとめる(事後2時間)。
第5回
GISを使ってみよう(1):QGISの使い方
GISソフトウェアの1つであるQGISの使い方の基礎について
授業までにパソコンにQGISをダウンロード、インストールしておく(事前2時間)。また、授業後に、マニュアルに従いもう一度操作してみる(事後2時間)。
第6回
GISを使ってみよう(2):人口データの活用
QGISを用いて、人口データを処理し、地図を描画する
GISの操作の基本について確認しておく(事前2時間)。また、授業後は、他のデータ(例:産業など)を使って同様に地図を描画してみる(事後2時間)。
第7回
地球のかたち、日本のかたち
世界の国々の面積や人口、時差について
世界の国々のなかで、日本は人口や面積などで、どのくらいの順位に位置するか、を考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえて、世界の国々の面積や人口、時差についてまとめる(事後2時間)。
第8回
地域開発と環境問題
地域開発にともなう世界の環境問題について(ディスカッションも行う)
ニュースなどで世界の環境問題について確認しておく(事前2時間)。授業内容を踏まえ世界の環境問題の解決策などについて考える(事後2時間)。
第9回
人口増加と食料増産の速さ
人口ピラミッドやマルサスの「人口論」について
人口増加、減少、それぞれが抱える課題について考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえて、人口ピラミッドやマルサスの「人口論」についてまとめる(事後2時間)。
第10回
農業はどのように広がっているか
チューネンの孤立国などについて
日本の農業と農産物流通の現状について考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえて、チューネンの孤立国などについてまとめる(事後2時間)。
第11回
工場はどのような場所に建つのか
ウェーバーの工業立地などについて
山口県などでは、工場はどのような場所に立地しているかを考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえて、ウェーバーの工業立地論などについてまとめる(事後2時間)。
第12回
コンビニの立地からみる社会の変化
コンビニの立地とその背景にある社会やライフスタイルの変化について
身近な地域ではコンビニはどのような場所に立地しているか考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえて、同一チェーンが近くに立地する理由などについて考察する(事後2時間)。
第13回
国際貿易からみる地域間格差
南北問題、南南問題などの地域格差や資源ナショナリズムについて
ニュースなどを通して国際貿易の状況について考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえて、地域格差や資源ナショナリズムについてまとめる(事後2時間)。
第14回
「ところ」変われば,「呼び方」変わる
文化(言葉、住居、衣服)の地域性について
自身の出身地の文化(方言や祭りなど)について考えておく(事前2時間)。授業内容を踏まえて、文化(言葉、住居、衣服など)の地域性についてまとめる(事後2時間)。
第15回
地理学を通してみえてくるもの
授業のまとめ
前回までの内容を確認しておく(事前2時間)。15回の授業を踏まえ、地理学の応用について考え、まとめる(事後2時間)。
第16回
期末試験
授業の到達目標に対する、到達度を問う。
授業の到達目標を参考に、授業内容を整理しておくこと。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 5% C: 10% D: --%
成績評価法
第5回、第6回のGISの作業結果10%、第8回に行うディスカッションへの貢献度合い5%、第16回に実施する筆記テスト85%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しません。毎時、プリントを配布します。第5回、第6回の授業時にはパソコンを持参してください。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
新詳高等地図
ISBN
9784807167395
著者名
帝国書院著作
出版社
帝国書院
出版年
2024
備考
必ずしも上記の参考書(地図帳)でなくても構いませんので(高校の時に使っていた地図帳などでも構いません)、地図帳などで授業時に扱った場所などを確認してください。
メッセージ
キーワード
人文地理学、地理情報システム
持続可能な開発目標(SDGs)
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
地理学演習,地理学実習,地理学巡検,社会科特別研究AI
履修条件
連絡先
sato_y[at]shunan-u.ac.jp
※[at〕の部分を@に書き換えてメールしてください。
オフィスアワー
質問等は授業前後、または電子メールで受け付けます。
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