開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
水1~2
実験・実習
8.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021102108
地理学実習[Practice in Geography]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
楮原 京子[KAGOHARA Kyoko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
楮原 京子 [KAGOHARA Kyoko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
地理学の基礎である地域調査手法を習得するため,地図や統計類を用いた調査方法や,地理情報システム(GIS)を活用した作図・分析・解析方法を,実習を通して体験的に学習する.特に,GISはデータサイエンスの一つであり,情報リテラシーについても学ぶ.また,調査結果の適切な取りまとめ方や解読方法についても取り扱い,独自の地理教材が作成できるようになることを目指す.
授業の到達目標
地理学における各種調査手法の基礎的な知識と技能を養うことができる。また、地図や統計の読み解き方の基本的知識と理解を深め、GISを活用した主題図作成や空間分析を行うこと、地図や表からその地理的な意味を捉えることができる。
授業計画
【全体】
地理学を研究する際に欠かせない地図や空中写真の判読,統計類やアンケート(聞き取り)調査結果の分析,GISについて,体験的に学習する.中学校・高等学校教育・地理分野の目標である「地域の諸事象や地域的特色を理解すると共に,調査や諸資料から地理に関する様々な情報を効果的に調べ,まとめる技能を身につける」に資する.地理学関係開設授業科目中の「地理巡検」の授業内容と関係づけられている.社会科教員になったときの,他の担当科目への応用も視野に入れた指導を行う.
担当形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
地図や空中写真の入手方法
シラバスをよく読んで授業の流れを掴んでおくこと。見慣れない用語については調べて理解しておくこと。
(学修時間の目安:2時間程度)
第2回
地形図を用いた作業1
地理学概論および自然地理学で学んだ,地形図の読み方の復習
地形図作業
(学修時間の目安:2時間程度)
第3回
地形図を用いた作業2
土地利用図の作成
地形図作業
(学修時間の目安:2時間程度)
第4回
地形図を用いた作業3
地形断面図の作成
地形図作業
(学修時間の目安:2時間程度)
第5回
空中写真を用いた地形判読1
空中写真の立体視の原理ならびに判読指標の概説。
空中写真の判読と地形図への表現方法の概説。
空中写真の判読基準の決定
(学修時間の目安:2時間程度)
第6回
空中写真を用いた地形判読2
空中写真の判読に基づく主題図の作成。
地図作業
(学修時間の目安:2時間程度)
第7回
主題図の発表
主題図の発表・評価
講評のとりまとめ
(学修時間の目安:2時間程度)
第8回
地理情報システム(GIS)の概要
GISの概説
投影法およびデータ種類の紹介
QGISのインストール
(学修時間の目安:2時間程度)
第9回
GISの基本的な操作1
マップの表示・拡大・縮小,検索
レイヤ構造の理解
属性情報(テーブル)の表示
学んだ内容・操作についてノートを作成すること
(学修時間の目安:2時間程度)
第10回
GISの基本的な操作2
尺度水準の理解
階級区分図の作成
学んだ内容・操作についてノートを作成すること
(学修時間の目安:2時間程度)
第11回
GISの基本的な操作3
面積・距離の計測
条件式を用いた階級区分
領域生成(バッファリング)
学んだ内容・操作についてノートを作成すること
(学修時間の目安:2時間程度)
第12回
GISを使った解析1
GISデータの検索と利用
・オープンデータ
・e-Stat
・国土数値情報
学んだ内容・操作についてノートを作成すること
(学修時間の目安:2時間程度)
第13回
GISを使った解析2
地域的な課題をGISを用いて考える
学んだ内容・操作についてノートを作成すること
(学修時間の目安:2時間程度)
第14回
GISを使った解析3
地域的な課題をGISを用いて考える
プレゼンテーションの準備
(学修時間の目安:3時間程度)
第15回
GISによる主題図の発表
GISを用いた地域的課題の紹介および講評
ノートの記載内容の整理・見直し
(学修時間の目安:1時間程度)
パワーポイント等を使用した発表を行う.
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 70% D: 10%
成績評価法
演習への参加度および演習の内容で評価します.
演習への参加度 50% 演習の内容 50%
教科書にかかわる情報
備考
受講者との相談により,適時,必要な書籍・論文を選ぶ.
参考書にかかわる情報
参考書
書名
Quantum GIS入門
ISBN
9784772231565
著者名
今木洋大
出版社
古今書院
出版年
2013
参考書
書名
地図表現ガイドブック 主題図作成の原理と応用
ISBN
4888488479
著者名
浮田典良・森三紀
出版社
ナカニシヤ出版
出版年
2004
備考
適時,プリントを配布する.
メッセージ
調査は繰り返し取り組むことで,方法のコツをつかんでいくものです.復習では実際にその日行ったことを実践してみるようにしましょう.
キーワード
地理情報システム ICT 自然地理学 人文地理学 統計 地図
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
人文地理学,地域人文地理学,自然地理学,地理学演習,地理学巡検,社会科特別研究AI,社会科特別研究AII
履修条件
地理学概論,地域人文地理学,人文地理学,自然地理学のうちから1科目以上を修得していること。
連絡先
k-kago@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜13時〜15時
事前にメール等にて連絡を下さい。
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