開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火3~4
講義
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021102114
経済概論[General Course on Economics]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
森 朋也[MORI Tomoya]
ー
担当教員[ローマ字表記]
森 朋也 [MORI Tomoya]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
日々起きている社会現象を見ると、個人あるいは社会全体にとって望ましいとは言えない状況がある。経済学は、社会現象の要因を分析し、どのように望ましい方向に進むべきかを考えるうえで、重要な学問である。本授業では、さまざまな経済学の考え方を習得するとともに、社会現象を分析し、どのように望ましい社会を作っていくかを考えていく。
授業の到達目標
経済学の専門性とその指導の専門的な知識や技能を身に付けることができる。また、教科の内容を系統的に考察し、社会における経済問題の解決策を示唆することができる。
授業計画
【全体】
個人や企業がどのような行動をとっており、なぜそうするのかを経済学的な視点でわかりやすく説明する。可能な限り、実際の社会問題を事例として取り上げる。毎回、レジュメを配布する。毎回、演習問題を課す。第第1,2回は市場とそのメカニズムについて説明を行う。第3~6回は生産要素市場で取り扱われる労働、資本について授業を行う。第7、8回は家計、第9,10回は企業に関して学習する。第11、12回は国際経済に関する内容を取り扱う。第13~15回は公共経済の内容を取り扱う。とりわけ、効率性と公平性という観点から、再分配、公共財、租税に関して学習する。ここでは、一種の社会的ジレンマについても取り扱う。
本授業の内容は、主に、小中学校の公民における経済分野、高校の政治経済の経済分野に該当する。授業では、教科書出てくる用語や学習法ともリンクさせながら授業を進める。
*高校の政治経済の国民経済・経済政策は、主には、後期の「経済政策(国際経済を含む)」の方で多く取り上げる。
【授業形態】
単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス、市場経済①
まず、授業のガイダンスを行う。つぎに、授業では「市場経済」とは何か、その中でどのようなメカニズムが働くのかを考える。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:3時間程度)
【予習】
・指定した文献を読んでくること。(1時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第2回
市場経済②
前回に引き続き、授業では「市場経済」とは何か、その中でどのようなメカニズムが働くのかを考える。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第3回
労働①
授業では「労働」とは何か、なぜ働くのか、「賃金」とは何かなど、「労働」に関するテーマついて考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第4回
労働②
授業では労働に関連する社会問題について考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第5回
金融と貨幣①
授業では「貨幣」について考えていく。「貨幣」とは何か、なぜ「貨幣」は必要なのか、など「貨幣」に関連するテーマについて議論していく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第6回
金融と貨幣②
授業では「金融」について考えていく。「金融」とは何か、なぜ「金融」は必要なのか、など「金融」に関連するテーマについて議論していく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第7回
家計①(消費者行動)
授業では「消費」について考えていく。私たちはどのように消費の選択を行っているか、など「消費」に関連するテーマについて議論していく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第8回
家計②(消費者行動)
授業では「消費の社会性」について議論していく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第9回
企業①(生産行動)
授業では「企業」について考えていく。「企業」とは何か、身の周りにどのような「企業」が存在するか、など「企業」に関連するテーマについて議論していく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第10回
企業②(独占と競争)
授業では「企業」と「競争」をテーマに議論を進めていく。なぜ「競争」は望ましくて「独占・寡占」は問題なのであろうか、政府による競争政策についても考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第11回
貿易と為替①(国際経済を含む)
なぜ多くの経済学者は自由貿易を好ましいと考えるのか。また、一部の学者が反対するのはなぜか。この点について古典的な貿易理論から考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第12回
貿易と為替②(国際経済を含む)
どのように為替レートが決定しているのかを考える。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第13回
効率性と公平性①
私たちが納める税金には、どのようなものがあり、またどのように使われるのかを考える。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第14回
効率性と公平性②
これまでの議論を踏まえながら、効率性と公平性について議論し、社会保障などの再配分政策について考える。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第15回
効率性と公平性③
これまでの議論を踏まえながら、授業では、政府によるマクロ経済政策について議論する。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
第16回
授業のまとめ
これまでの授業の内容を踏まえて、学校現場で「経済」をどのように教えるのかについて受講者自身の考えをまとめる。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:9時間程度)
【予習】
・指定した内容について調べてくること。(3時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておく(0.5時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(0.5時間程度)。
【課題】
・期限までに最終レポートを作成して提出(5時間程度)
レポート(講義ノート)提出
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 30% C: 20% D: 30%
成績評価法
成績は、小テスト(50%)、レポート(50%)で評価する。
小テストは Moodle上で実施します。状況に応じで、修学支援システムも使うこともあります。適宜、講義の中で指示します。
教科書にかかわる情報
備考
授業中に配布する資料を中心に進めていく。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
経済学
ISBN
9784000268974
著者名
パーサ・ダスグプタ [著] ; 植田和弘, 山口臨太郎, 中村裕子訳 ; 植田和弘, 山口臨太郎解説
出版社
岩波書店
出版年
2008
参考書
書名
高校生のための経済学入門
ISBN
9784480059369
著者名
小塩隆士著
出版社
筑摩書房
出版年
2002
参考書
書名
はじめての経済思想史 : アダム・スミスから現代まで
ISBN
9784065122273
著者名
中村隆之著
出版社
講談社
出版年
2018
参考書
書名
社会的共通資本
ISBN
9784004306962
著者名
宇沢弘文著
出版社
岩波書店
出版年
2000
参考書
書名
それをお金で買いますか : 市場主義の限界
ISBN
9784150504199
著者名
マイケル・サンデル著 ; 鬼沢忍訳
出版社
早川書房
出版年
2014
備考
メッセージ
少しでも経済に興味を持ててもらえればうれしいです。
キーワード
経済学、市場経済、市場メカニズム、効率性、公平性、市場の失敗、政府の失敗、企業、家計、貨幣
持続可能な開発目標(SDGs)
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
経済政策
履修条件
連絡先
moritomo@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日のお昼(11:50-12:50)
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