タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水3~4 その他  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021102208 計算機概論[General Course on Information Processing] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
野村 厚志[NOMURA Atsushi]
担当教員[ローマ字表記]
野村 厚志 [NOMURA Atsushi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
初心者向けのビジュアル型プログラミング言語を用いて、初歩的なプログラミングを学ぶ。すなわち、プログラムを考える上で基本となる、順次・分岐・反復と変数を理解し、基本的な処理手順を学んだうえで、入出力装置や通信機能を用いたプログラミングを行う。初等・中等教育においてプログラミング教育を担当できるよう、コンピュテーショナル・シンキング(プログラミング的思考)の基本を身につける。
授業の到達目標
プログラミングの基本的な処理の構造と変数の使い方を理解し、小中高等学校における学習課題を実現する簡単なプログラミングを作成することができる。その上で、計算機やプログラミングの視点からこれら教科の系統的な学習に役立てることができる。
授業計画
【全体】
ビジュアル型プログラミング言語を用いて、初歩的なプログラミングを学ぶ。前半は順次・分岐・反復の処理の流れと変数の使い方や役割、状態変化について学ぶ。後半は、よく使われる基本的なアルゴリズムについて学び、さらに入出力や通信機能を用いたプログラミングに取り組む。なお、実際にプログラムを作成・実行する過程において、誤りを見出す方法を知るとともに、プログラムが思い通りに動作するまで粘り強く修正することを体験する。コンピュテーショナル・シンキングやプログラミング的思考とは何か考える。
(この授業は担当教員1名で行う「単独」授業です。)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 はじめに・準備 プログラミング言語の種類やコンピュータの構成を確認する。さらに、ビジュアル型プログラミングのウェブサイトにアクセスし、サンプルプログラムを実行する。 ▲授業前:各自のパソコンの五大装置や基本ソフトを確認する。また、ネットワークに接続し、指定されたウェブサイトにアクセスできることを確認する。(学修時間の目安:1時間以上)▼授業後:授業で紹介されたウェブサイトに再度アクセスし、操作方法を確認するとともに、他のサンプルプログラムを実行したり、変更したりしてみる。また、コンピュテーショナル・シンキングやプログラミング的思考とは何か、参考資料を読んで自分なりに考える。(学修時間の目安:1時間以上)
第2回 ビジュアル型プログラミング:ブロックの種類と組み合わせ方を知る(その1:順次) ブロックの種類を確認し、並べてみることにより自分の思い通りの動作となるか、試してみる。 ▲ブロックの種類にはどのようなものがあるか確認する。(1時間)▼自分で行ってみたい処理を順次によるブロックの組み合わせにより実現する。(1時間)
第3回 ビジュアル型プログラミング:ブロックの種類と組み合わせ方を知る(その2:分岐) 制御構造の分岐のためのブロックを確認し、組み合わせてみることにより自分の思い通りの動作となるか、試してみる。 ▲身の回りの動作や処理において分岐(場合分け)して行うことを思い出し、その手順を書いてみる。(1時間)▼反復と分岐を伴う処理を用いたプログラムを作成してみる。(2時間)
第4回 ビジュアル型プログラミング:ブロックの種類と組み合わせ方を知る(その3:反復) 制御構造の反復のためのブロックを確認し、組み合わせてみることにより自分の思い通りの動作となるか、試してみる。 ▲身の回りの動作や処理において反復して行うことを思い出し、その手順を書いてみる。(1時間)▼反復を伴う処理を用いたプログラムを作成してみる。(2時間)
第5回 ビジュアル型プログラミング:ブロックの種類と組み合わせ方を知る(その4:変数と論理演算) 論理演算のためのブロックを確認し組み合わせてみることによって、自分の思い通りの動作となるか試してみる。 ▲集合と論理、論理演算について確認しておく。(1時間)▼反復・分岐の中で論理演算を伴う処理を用いたプログラムを作成してみる。(2時間)
第6回 ビジュアル型プログラミング:ブロックの種類と組み合わせ方を知る(その5:変数と算術演算) 算術演算のためのブロックを確認し組み合わせてみることによって、自分の思い通りの動作となるか試してみる。 ▲算術演算について確認しておく。(1時間)▼反復・分岐の中で算術演算を伴う処理を用いたプログラムを作成してみる。(2時間)
第7回 ビジュアル型プログラミング:プログラムの誤りの確認方法 自分で作成したプログラムが思い通りに動作しないとき、誤りを見出す方法について考え、試みる。 ▲これまで作成したプログラムにおいて、誤りを含んだ場合、どのように修正したか、その方法を考えておく。(1時間)▼授業で学んだ誤りを見出す方法を、自分のプログラムで試してみる。(2時間)
第8回 ビジュアル型プログラミング:まとめのプログラムの構想と作成 前半の内容を用いて、学校教育において実施が可能と考えるビジュアルプログラミングの課題を各自で考え、実際にプログラムを作成してみる。 ▲学校でどのようなプログラミング教育が行われているか調べる。(2時間)▼課題に取り組む。(6時間)
第9回 基本的な処理手順(その1) 数を数えるプログラムを作り、その応用を考える。 ▲数の数え方にはどのような方法があるか整理する。(1時間)▼課題に取り組む。(2時間)
第10回 基本的な処理手順(その2) 状態を判定するプログラムを作成する。 ▲「じゃんけん」のようなプログラムを作成するために必要な処理を考える。(1時間)▼課題に取り組む。(2時間)
第11回 入出力装置・端子の利用(その1) 入力によって動作を変えるプログラムを作成する。 ▲身の回りの機器の中でスイッチなどにより操作するものを挙げ、その実現に必要な処理を考える。(1時間)▼課題に取り組む。(2時間)
第12回 入出力装置・端子の利用(その2) 入力に応じて、出力装置を制御するプログラムを作成する。 ▲身の回りの機器の中で、データを入力し、その値によって動作が決まるようなものを挙げ、そのための処理を考える。(1時間)▼課題を行う。(2時間)
第13回 通信機能の利用(その1) 通信機能を用いて、複数のコンピュータの間で信号を送受信するプログラムを作成する。 ▲人間の生活や自然の中で通信(データのやり取り)を行っている状況を挙げ、それをコンピュータで実現するにはどのような処理を行えばよいか考える。(1時間)▼課題に取り組む。(4時間)
第14回 通信機能の利用(その2) 通信機能を用いて、複数のコンピュータの間で同期を取るプログラムを作成する。 ▲人間の生活や自然の中で通信(データのやり取り)を行っている状況を挙げ、それをコンピュータで実現するにはどのような処理を行えばよいか考える。(1時間)▼課題に取り組む。(4時間)
第15回 後半のまとめの課題 後半の内容についてプログラミングの課題を課す。また、コンピュテーショナル・シンキングやプログラミング的思考について考えをまとめ、初等・中等教育で身につけるべきことを考える。 ▲この授業で学んだことを振り返る。また、学校教育で身につけるプログラミング的思考を調べたり考えたりする。(2時間)▼全体の授業内容を再度確認する。また、最終課題を完成させる。(6時間)
第16回 期末試験 期末試験を行う。(方法は未定) ▲これまでの内容を復習する。(2時間)▼期末試験の内容を振り返り、理解が不十分な部分を復習するなど、理解の定着に努める。(1時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
レポート課題(50%)と期末試験(50%)で評価します。
教科書にかかわる情報
備考
Google classroomに資料を掲載します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 micro:bitではじめるプログラミング : 親子で学べるプログラミングとエレクトロニクス ISBN 9784873119571
著者名 スイッチエデュケーション編集部著 出版社 オライリー・ジャパン 出版年 2021
備考
文部科学省:「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」https://miraino-manabi.mext.go.jp/
マイクロソフト:「プログラミング教育のハンズオン」https://www.microsoft.com/ja-jp/makecode/
メッセージ
キーワード
コンピュテーショナル・シンキング、プログラミング的思考、プログラミング教育
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
情報処理言語I(実習を含む。)
履修条件
連絡先
電子メール:anomura@yamaguchi-u.ac.jp
研究室電話:083-933-5393
オフィスアワー
水曜日午後(毎月第3水曜日を除く)

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