開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
月1~2
その他
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021102903
英語文学概論[General Course on English Literature(Generarl Course on Literature in English)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
藤本 幸伸[FUJIMOTO Yukinobu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
藤本 幸伸 [FUJIMOTO Yukinobu]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
近代以降の代表的な英語文学を地域横断的に取り上げ、英語文学の全体像をつかむ。様々な資料や図表を使って物語の社会背景を理解し、英語文学が描く現代的(あるいは普遍的)課題を多面的に読んで能動的に議論に参加する。また、発音、語彙、文法、読解、ライティング、プレゼンテーションなど、英語教員に必要となる技能も養成していく。
授業の到達目標
近代以降の英語文学の概要とその文学表現を積極的に理解し、また、様々な資料や図表を援用して多様な視点から英語文学の特徴を考察し、自分の意見を表現することができる。
授業計画
【全体】
近代以降の代表的な英語文学の全体像を代表的な作品を使って学習する。また、英語文学が取り上げる現代的(あるいは普遍的)課題について多面的・能動的に議論を行う。授業計画にあげた時代と作品は、授業の進行状況にあわせて、取捨選択する場合がある。(授業形態:単独)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
英語文学概論のイントロダクション
英語文学の代表的作品と歴史的概要、および文学の社会的意義について
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
16世紀から17世紀の文学:シェイクスピアおよびブラッドフォードなど
文学の主体が王族貴族から市民へ移り、その表現も変化していく。作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
18世紀のイギリス文学:『ロビンソン・クルーソー』
文学の主体として市民(ブルジョア)が登場する。計算力としての理性、誠実さ、他者危害回避がブルジョア価値観として表現されることを確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
18世紀のアメリカ文学:『フランクリン自伝』
誠実さや節制などブルジョア価値観が数値化されていくことを確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
19世紀のロマン主義文学:『高慢と偏見』『嵐が丘』
文学の主体として女性が登場する。社会的弱者に注目する文学が社会の不合理を浮かび上がらせる様を確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
19世紀のロマン主義文学:『緋文字』『白鯨』
建国から200年経ったアメリカの建国理念を宗教的寛容さ・民主主義の両面性の観点から問い直していく様を確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
19世紀後半のイギリス文学:『大いなる遺産』
自然科学と法律の力を得て神を必要としなくなった社会で人間性を保つことがいかに困難かを「子ども」の視線から確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
19世紀後半のアメリカ文学:『ハックルベリー・フィンの冒険』
時間を南北戦争前に戻し、宗教国家アメリカがなにを失ったかを「子ども」の視線から確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
世紀末の文学:「赤毛連盟」『ジキル博士とハイド氏』
社会を幸せにするはずの理性が恣意的「道具」となり、見せかけと本当が逆転してしまった社会で個人が緊張を強いられる様を確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
モダニズム文学:「地下鉄の駅で」「Jアルフレド・プルーフロックの恋歌」「なにも産まない女」
見せかけと本当が逆転し緊張を強いられる社会で、文学の表現者とその読者双方が緊張の度合いを極限まで高めるさまを確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
20世紀後半の文学:『1984』
監視社会が個人の内面まで監視していく様と戦争状態が平和と言いくるめるレトリックを確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
20世紀後半の文学:『ライ麦畑で捕まえて』
「強いものが勝者」の大人社会に真っ当な違和感を持ったものが「脱落者」として心を病んでいく様を確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
ポストモダニズムの文学:『スローターハウス5』
戦争体験の悲惨さを真っ当に表現することの困難をSFあるいはメタフィクションの技法で描いていく様を確認する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
ポストモダニズム以降の英語文学の状況
グローバリゼーション時代の文学作品を紹介する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
英語文学の中の現代的課題
ディアスポラの文学作品を紹介する。その際、作品の歴史的文化的背景の解説とともに、作品の一部を英語で読む
配布資料を使って授業の振り返りと授業準備をする(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内レポート100%(3回実施予定)によって評価する。
教科書にかかわる情報
備考
授業資料は電子データを送ります。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
イギリス文学入門 新版
ISBN
9784384060331
著者名
石塚久郎 他
出版社
三修社
出版年
2023
参考書
書名
アメリカ文学入門 新版
ISBN
9784384060324
著者名
諏訪部浩一 他
出版社
三修社
出版年
2023
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
履修条件
連絡先
fjmtyknb@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日 12時00分から12時30分まで
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