タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月3~4 その他 4.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021102908 言語学概論Ⅰ[Introduction to Language and Language Studies I] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
久保田 舞
担当教員[ローマ字表記]
久保田 舞
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
言語学の基礎的な諸領域(音声学・音韻論・形態論・統語論・意味論・語用論・談話分析・脳と認知など)について概説する。
様々な言語現象を観察し、体系的に整理することで、言語を客観的に眺め、言語についての理解を深める。
言語が持つ規則性を知り、英語教育の実践において重要な考え方の基礎を学ぶ。

授業の到達目標
一見すると多様で煩雑に見える言語現象の中に、規則性があることを理解する。
言語学諸分野の考え方を学び、言語学的観点から言語を客観的に分析し、私たちが日常生活の中でどのように言語を運用しているか理解する。また、言語学の概念や用語を具体例を交えながら説明することができる。
言語学の知見や思考法を英語教育に生かす考え方の基礎を学ぶ。
授業計画
【全体】
言語学の基礎的な諸領域(音声学・音韻論・形態論・統語論・意味論・語用論など)について概説する。
言語学の用語を用いて、言語現象を適切にわかりやすく説明する。また、適宜グループワークを実施し、ことば自体やその運用についての疑問や面白さについて議論する。
言語学諸領域の基本的な考え方を学び、それらの知識を学校教育に活用する方法を探る。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション

講義の目標と進め方、シラバスの説明、成績評価の方法


授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 言語とは何か
人間言語の特殊性

言語とは何かを学び、人間が生得的に持っている言語機能とはどのようなものか考える。 授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 言語とコミュニケーション・言語の多様性と普遍性
言語変化の過程
人間がコミュニケーションをとる際に、言語がどのような役割を果たすか考える。言語の普遍性と多様性を理解する。
言語がどのように変化するか、英語と日本語を中心に観察する。
授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 音声学 子音や母音の調音方法について学ぶ。口の各部の名称を学び、音素表を見て各音素の調音方法を理解する。 授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 音韻論(音素・音節構造・アクセント) 音素の役割を学び、様々な言語の音素体系の多様性と普遍性を学ぶ。
音節構造の多様性を学ぶ。アクセント付与の規則について学ぶ。
授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 音と綴り・英語史
英語の音と綴りの対応の複雑さを学び、規則性を考える。
英語の音と綴りが乖離した歴史的経緯を学ぶ。
英語の音と綴りの対応を指導する方法を考える。
授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 語形成・形態論 語が作られる過程を学ぶ。
語を構成する要素(接辞など)とその役割を学ぶ。
授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 語形成・形態論② 人間言語の文法の普遍性・多様性を学び、文法の基礎を理解する。 授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 文法と統語論 文が構成される過程を学ぶ。
また、脳内で言語がどのように処理されているか考え、線形的な文章を構造で考える思考法を学ぶ。
教科書に沿って予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 統語論 文を構造でとらえる考え方を学ぶ。英語と日本語の代名詞・照応表現を含む文の統語規則を学ぶ。
授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 統語論 統語構造によって意味の曖昧性が生まれる文について考える。 授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 意味論 単語や文が持つ意味について考える。文に必要な構成要素を、意味論的観点から考察する。
比喩表現について学ぶ。
授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 語用論 文字通りの意味と語用論的意味・含意を学ぶ。 授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 語用論②
会話の中での文の意味を学ぶ。
発話行為・ポライトネス表現の多様性と普遍性を学ぶ。
授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 総括 これまでのまとめ 授業の予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第16回 まとめのテスト これまで習った内容の試験 期末試験の準備(学修時間の目安:時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 25% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト40%, 授業態度・発表 10%, 授業内レポート30%, 授業外レポート・課題20 %
教科書にかかわる情報
備考
※教科書は使用しません。授業内でプリントを配布します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 グローバルコミュニケーションのための英語学概論 ISBN 9784766422139
著者名 井上逸兵著 出版社 慶應義塾大学出版会 出版年 2015
参考書 書名 斜めからの学校英文法 ISBN 9784758925709
著者名 中島平蔵 出版社 開拓者 出版年 2017
参考書 書名 新時代の言語学:社会・文化・人をつなぐもの ISBN 9784874242742
著者名 飯野公一ほか著 出版社 くろしお出版 出版年 2003
参考書 書名 言語学入門 ISBN 9784385364216
著者名 斎藤純男著 出版社 三省堂 出版年 2010
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
言語学概論Ⅱ、英語学演習
履修条件
連絡先
kubotamai*yamaguchi-u.ac.jp (*を@に変更)
オフィスアワー
月曜日12時~12時50分

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