山口大学教務システム - 1021201005-初等科生活

開講年度	開講学部等
2025	教育学部
開講学期	曜日時限	授業形態	AL（アクティブ・ラーニング）ポイント
前期	木9～10	講義	10.0
時間割番号	科目名[英文名]			使用言語	単位数
1021201005	初等科生活[Society and Life for Elementary Education]			日本語	2
担当教員（責任）[ローマ字表記]					メディア授業
岡﨑智利[OKAZAKI Chitoshi]					ー
担当教員[ローマ字表記]
岡﨑智利　[OKAZAKI Chitoshi], 藤上真弓　[FUJIKAMI Mayumi]
特定科目区分		対象学生		対象年次	3～
ディプロマ・ポリシーに関わる項目			カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)

授業の目的と概要

本授業は、小学校における教職経験を有する教員が実務経験を踏まえ、実践的な事例やカリキュラム構成や授業づくりの実際について、学生に実践的な指導能力や生活科教育に対する関心・意欲・態度を育成する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
生活科の教育原理や教育理論を踏まえ、教材研究の仕方、単元開発・授業づくりを行うために必要な資質や能力を身に付けていく講義を行う。

授業の到達目標


生活科の教育理念や原理、それを具現化する教師の手立てに必要な視点や方法について理解し、低学年の発達特性や今日の教育課題と生活科の指導内容の関係を把握しながら、子どもの思いや願い、気付きをもとにした単元開発や授業づくり、評価を行うことができる。

授業計画

【全体】

低学年の子どもの発達特性や今日的課題を把握した上で、子どもの思いや願い、気付き等を生かす授業の在り方、教師の出場と按配等について、実践的に学ぶ。（担当形態：単独）　　

	項目	内容	授業時間外学習	備考

第1回	オリエンテーション	生活科の授業づくりを行う上で必要な力について考え、この講義で目指すことや取り組む内容について捉える。（生活科における基本的なキーワードについて理解する）	生活科実践のためのキーワードについて４時間程度復習する。（自分の復習・予習ノートを作る）

第2回

生活科の単元開発（１）：思いや願いを生かす単元つくりの在り方

子供たちの思いや願いを生かす単元づくりの在り方について考える。

思いや願いを生かす学習過程について知り、自分の考えをノートに記述する。４時間程度

第3回

生活科の単元開発（２）：生活科の教材開発に必要な教師の資質・能力

身近な素材をもとに単元開発を行い、生活科の教材開発に必要な教師の資質・能力について話し合う。

学生が育った地域の中から教材を見つけ、４時間程度自作ノートに記入する

第4回

生活科の授業デザイン（１）：思いや願い、気付きなどに応じた教師の支援・指導の在り方

授業場面や学習対象の特質、子どもの思いや願い、気付きなどに応じた教師の支援・指導の在り方について協議する。

学習したことをもとに教師の支援・指導について復習し自作ノードに自らの課題や授業のデザインを４時間程度描く。

第5回

生活科の授業デザイン（２）：教師の出場と按配

授業場面や状況に応じた教師の出場と按配の在り方について捉える。

具体的な実践例に応じて教師の出場について自分の考えを４時間程度でまとめて書く。

第6回

生活科の単元開発（３）：内容に応じた単元開発の在り方

生活科の取り扱う内容に応じた単元開発の在り方について捉える。

公共施設（図書館）を取り上げ単元づくりを試行し、レポートを作成する。（４時間程度）

第7回

生活科の単元開発（４）：模擬授業場面の検討

グループに分かれ、模擬授業で取り扱う内容や授業場面について検討する。

学習指導要領解説の中から内容について、事前に自作ノートに単元を構想する。授業後単元を改善する。（４時間程度）

第8回

生活科の単元開発（５）：模擬授業に向けての協議

グループごとに、模擬授業に向けての検討・準備を行う。

資料をもとに、模擬授業を検討し、再構想を行う。ICTを活用し、模擬授業の構想を具体的に表現する。（４時間程度）

第9回

生活科の単元開発（６）：模擬授業案の作成など

グループごとに、模擬授業に向けての検討・準備を行う。

資料をもとに、模擬授業を検討し、再構想を行う。ICTを活用し、模擬授業の構想を具体的に表現する。（４時間程度）

第10回

生活科の単元開発（７）：模擬授業案についての協議

模擬授業で取り扱う単元や授業について、プレゼンテーションし、協議する。

プレゼンテーションの作成を学習の準備として４時間程度行う。協議後の改善点を自作ノートに記入する。

第11回

模擬授業（１）：環境構成や板書、発問等の教師の働きかけ（手立て）の在り方

グループごとに模擬授業を行い、環境構成や板書、発問等の教師の働きかけ（手立て）の在り方について検討する。

グループごとの模擬授業で検討したことについて振り返り、自分の考えや工夫点をノートに記入する。（４時間程度）

第12回

生活科の実践事例をもとに
（実地指導講師の授業）

生活科における実践事例にふれ、生活科で求める子どもの姿やその姿に導くための教師の手立てについて考える。

実践事例から学んだことをもとに、生活科で求められる授業の在り方についてノートに記入する。（４時間程度）

第13回

模擬授業（２）：模擬授業（１）で共有したポイントを生かした検討

グループごとに模擬授業を行い、模擬授業（１）で共有したポイントをもとに検討する。

グループごとの模擬授業で検討したことについて振り返り、自分の考えや工夫点をノートに記入する。（４時間程度）

第14回

模擬授業についての振り返りとまとめ

生活教師の科における手立ての在り方について、模擬授業を通して浮かび上がった成果と課題を振り返りまとめる。

グループごとの模擬授業で検討したことについて振り返り、自作のノートに成果と課題を検討した結果を記入する。（４時間程度）

第15回

生活科の学びについてのレポート課題

初等科生活を通して学んだことや今後の生活科の授業づくりに生かしていきたいことなどを整理し、意見交流をする。

学修したことについて、４時間程度でレポートにまとめる。

※AL（アクティブ・ラーニング）欄に関する注
・授業全体で、AL（アクティブ・ラーニング）が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A：グループワーク】、【B：ディスカッション・ディベート】、【C：フィールドワーク（実験・実習、演習を含む）】、【D：プレゼンテーション】

A: 50%　B: 20%　C: 20%　D: 10%

成績評価法

授業内のレポート、生活科ノートの作成と表現、小テスト、生活科の単元づくりに関するレポートで評価します。
授業内のレポート　４５％、生活科ノートの作成と表現　３０％、小テスト　１０％、単元づくりに関するレポート　１５％

教科書にかかわる情報

備考

担当教員が必要に応じて、実践事例、学習指導案などのプリントを教材として作成し配布する。

参考書にかかわる情報

参考書	書名	小学校学習指導要領(平成29年告示)解説生活編				ISBN	9784491034645
参考書	著者名	文部科学省 [編]	出版社	東洋館出版社				出版年	2018

備考

担当教員が必要に応じて紹介する。

メッセージ

レポートや課題（宿題）などは、必ず期限内に提出すること。授業内において、積極的に発言したり他者と共感的にかかわったりする中で、多面的なものの見方・考え方を得て、真摯に学び合おうとする姿を求めている。生活科の授業づくりについて、共に語り合おう。

キーワード

教材研究、単元開発、授業づくり、見取り、支援、実務家教員

持続可能な開発目標（SDGs）

(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。

(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。

(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱（レジリエント）で持続可能な都市及び人間居住を実現する。

(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。

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